9月30日は必ず開催致します(第5回和久荘太郎演能空間)
既に報道でご存知の通り、台風24号が接近しており、9月30日(日)名古屋能楽堂にて開催予定の「第5回 和久荘太郎 演能空間」開催の可否について、お客様から数件お問い合わせを頂きました
主催者として声明を出させて頂きますが、中止の選択肢は無く、必ず開催致します。
ただ、お客様には安全第一にて、その時のご判断にてお気をつけてご来場頂きますよう、お願い致します。
なんとか、台風が回避され、皆さまがご無事でお越し頂けることを心より念じて、お待ちしております。
和久荘太郎 演能空間 主宰 宝生流能楽師 和久荘太郎
第5回 和久荘太郎 演能空間 指定席残りわずか!
次の日曜日に迫った、「第5回 和久荘太郎 演能空間」(2018年9月30日 日曜日 名古屋能楽堂)の指定席は、現時点(9月25日)で、残り12席となりました(カンフェティ販売分含む)。貴人席(正面最後方 ボックス席)のみです。ご希望の方は、お早めにお申し込み下さい。
自由席は、まだ余裕があります。ご来場を心よりお待ち申し上げます。
お申し込みは、和久荘太郎 演能空間 事務局(メールアドレス info@hosho-waku.net)、または演能空間ホームページまで。
販売開始しました(第5回 和久荘太郎 演能空間 於・名古屋能楽堂)
「第5回 和久荘太郎 演能空間」(於・名古屋能楽堂)のチケットの販売を開始しました。
当ホームページ内に、演能空間特設ページを開設しましたので、ご覧ください。
ホームページ内からチケットの申し込みが可能です。
また、座席の細かい指定をご希望の方は、カンフェティチケットサービスからお求めいただけますので、ご利用ください(セブンイレブンにてチケットのお受け取りとなります)。
チラシ欲しい方、ご連絡ください
先ほど、拙宅に実際の紙のチラシが届き、見て感激!
上の写真のように、シルバーの文字がちりばめられています。写真ではわかりにくいのですが、左下のキャストや、最下部の日付・会場・チケット・後援などの情報部分も。バックの緑が映えます!パソコン画面上の画像では、全く伝わりません。
実際の、本物のチラシの送付をご希望の方は、当ホームページ内お問い合わせまでご連絡ください。
なお、近日開設予定の、当ホームページ内演能空間ページにてチケットご購入の方には、もちろんチケットと共に、このチラシも同封してお送り致します(カンフェティにてご購入の方には、チラシはお届けできませんので、別にご連絡ください)。
第5回 和久荘太郎 演能空間 チラシ完成!
本年9月30日(日)名古屋能楽堂にて開催の、「第5回 和久荘太郎 演能空間」のチラシが完成しました!(JPGデータは上記画像をクリック、PDFデータは以下からダウンロードしてください)
チケット販売開始は、6月25日(月)。
当ホームページ内に、「第5回 和久荘太郎 演能空間ページ」を近日開設予定。ホームページ内でのチケットご購入可能。また、座席指定をご希望の方は、カンフェティチケットサービスにてもご購入頂けます。
その他、名古屋能楽堂、名古屋市内プレイガイド3か所にても販売(こちらは自由席のみ)。
今回、指定席は正面席のみですので、指定席は早いうちの完売が予想されます。指定席をご希望の方は、6月25日(月)以降、できるだけお早めにお申し込みください。
なお、全ての座席において、当日券は1,000円増しとなっていますので、いずれも事前のご予約をお勧めいたします。
「第5回 和久荘太郎 演能空間」曲目変更のお知らせ
来年(平成30年)9月30日(日)、名古屋能楽堂に於いて開催予定の「第5回 和久荘太郎 演能空間」の番組を以下の通り変更致します。
能『小袖曽我』『夜討曽我』(能2番)から
能『天鼓 盤渉(バンシキ)』(能1番)に変更
番組の詳細は、また改めてお知らせ致します。
有難うございました③(第4回 和久荘太郎 演能空間)
(続き)
『自然居士』の笛は、森田流の若きホープ・杉信太朗師。今回、『自然居士』『花月』とも、羯鼓(かっこ。2本の撥で腹に付けた鼓を打つ軽妙な舞事)が重なる為、(実は、ここぞとばかりに)私からたってのお願いをして、「モヂリ」という、普段と全く異なる譜(メロディー)で演奏して頂きました。
小書(こがき。特殊演出)ではなく、本来、笛方が興に乗った時に、打ち合わせ無しに即興で演奏するものですが、失敗の無いように、事前にしっかりと打ち合わせました。
小鼓は、演能空間当日の直前に人間国宝に指定された、大倉流宗家の大倉源次郎師。
大鼓は、葛野流家元の亀井広忠師。
このお二人で、自然居士の丁々発止の人商人とのやりとりを、大変盛り上げて頂きました。むしろ、この囃子に対抗するのに非常なエネルギーを労して大変。お二人に私の力を試されていると感じ、気合いが入りました。
そして、肝心要の地謡は、金井雄資師の地頭、辰巳満次郎師の副地頭という最高の陣形。強い地で、複雑な現在物の一番を作り上げて頂きました。
後になりましたが、凜太郎の能『花月』の陣形も、この上なく素晴らしかったこと。笛・一噌隆之師、小鼓・鵜沢洋太郎師、人間国宝の大鼓・亀井忠雄師。そして、宝生流家元・宝生和英師の地頭。
ワキの殿田謙吉師は、再会した息子・花月に対する慈愛のオーラが後見座の私からもひしひしと伝わったので、お客様からはなおのことでしょう。
今回は(も)、能は総合芸術、演者のお力に加えて、お客様の息を詰めたり、涙したりの、ライブのエネルギーで成り立っていることを、改めて感じることが出来た、私にとっての最大の勉強の機会となりました。
心より、皆様お一人お一人に感謝申し上げます。
有難うございました②(第4回 和久荘太郎 演能空間)
(続き)
野村萬斎師のご子息・裕基氏のシテによる、狂言『二人袴』は、石田幸雄師をはじめとした重鎮によるアドとの競演で、良い味を出して頂きました。見所(けんしょ。客席のこと)は大爆笑。
仕舞3番の初めは、私の一つ年上の先輩・小倉伸二郎師の『笠之段』。誠に風情ある舞。来年の「第5回 和久荘太郎 演能空間」では、伸二郎師に兄貴役をお願いして、『小袖曽我』と『夜討曽我』の通し狂言(歌舞伎風に言うと)をご快諾頂きました。
仕舞2番目は、若手有望株・川瀬隆士師の『八島』。若者らしい、溌剌とした義経で、合戦の景色が見えるような舞。
そして仕舞3番目は、いつも私のツレをお願いする髙橋憲正師の『松風』。この人の舞台の花は、私には無い独特の色香を持っています。
この仕舞3番を、宝生流重鎮・髙橋章師の地頭、金井雄資師の副地頭という重厚な地謡で舞って頂きました。
そして、私の能『自然居士』。
身売りした少女役は、水上優師のご子息・嘉(よし)君。小3で、子方の花盛り。私のシテは、彼に食われてしまったようです。
ワキの人商人(ひとあきんど)役二人は、下掛宝生流家元の宝生欣哉氏と御厨誠吾師。欣哉師の、シテに拮抗するエネルギーは凄いものがあります。武道的に言うと、少しでも隙を見せたら打ち込まれてしまう、という位の気迫をぶつけて下さいました。
ワキツレの御厨師も同様。この人の謡の圧には、無くなった御師匠(宝生閑師)と現師匠お二人の要素が詰まっていると感じます。
間狂言(アイ)は、『花月』に続いて野村太一郎師。お若いのに、軽妙で品のある芸の持ち主で、敢えて能2番ともお相手をお願いしました。
(続く)
有難うございました①(第4回 和久荘太郎 演能空間)
皆様のお陰をもちまして、去る7月23日(日)宝生能楽堂にて開催の「第4回 和久荘太郎 演能空間」は、無事終了致しました。
ご多忙な中のご来場、誠に有難うございました。
能楽評論家の金子直樹氏による、誠に興味深い解説は、観能時の、想像力を膨らませる大きな助けになったことと思います。優しい語り口には、私の社中や知人にもファンが多く、次回も楽しみとのお声を多数頂いています。
能『花月』は、11歳になったばかりの凜太郎に、シテを勤めることをお許し頂いたことに、家元には心より感謝申し上げます。何とか無事勤め、本人にとって、能の道に進む動機付けの一つになることでしょう。
一調『氷室』は、辰巳満次郎師の強い謡と、金春流太鼓家元・金春國直師との一騎打ち。奇しくも、先日東京にて異常気象で雹や霰が激しく打ち付け、そのさまを想起させる激しい演奏でした。
(続く)