変わり身

遂にスマートフォンにしてしまいました。あれほど「あんなもの」なんて批判していたのに。我ながら変わり身の早さにびっくりしました。そのうち、「時代はスマートフォンだ」なんて言い出しかねません。
本来新しい物好きの私、節操がないと言われても構いません。だってその通りですから。
しかし、私のスマートフォンはちっとも思い通りにうごいてくれません。指が太いのか、どうしても隣のボタンを押してしまったり、まだ未完成のメールを送信してしまったり。
いまだに、かかったきた電話を「スマート」にとることができません。ロックがかかっていて、解除に手間取っている間に着信音が切れてしまいます。
一番苦労したのは、電話帳の移し替え。電話会社も変えてしまったので、移せないとのこと、手作業で打ち込みです。150件くらい打ち込んだところで、赤外線送信の方法に気づいて、早く気づかなかった自分を責めましたが、どうしても1件ずつしか移せず、赤外線を浴び過ぎて何か病気にならないか、不安になりました。
今この文章も、スマートフォンから投稿しています。改行の仕方がわかりませんので、大変読みづらくなっていることをお詫びいたします。早くスマートに打ち込めるようになりたいと思います。


花見稚児

本日、五雲会(宝生能楽堂)にて、『鞍馬天狗』の花見稚児を息子・凜太郎(4歳)がなんとか無事勤めました。
昨年1月に同じ役で初舞台を踏ませていただいて以来ですが、少しだけ成長したのがわかりました。
平家のお稚児さんの中の一人で、ただ出て帰ってくるだけの役ですが、師匠また父親としては、自分の舞台よりも緊張します。
妻は母親として、本番まで絶対に怪我をしたり、風邪をひかせるわけにいきませんので、家族一丸となって、ひとつの舞台の一部を作りあげるような感じです。
殊に今回は、私自身も地謡で同じ舞台に立ち、しかも、子方達が舞台に入って来て、ちょうど親子で対面する形になり、ちょっと不思議な感じ。
また「そっくり」と言われるんだろうな。暑がりで、親子揃って顔が紅潮するのが特に恥ずかしい。
子供の稽古は、今後もっと難しいお役を頂戴して更に実感していくことでしょうが、飴と鞭のバランスがとても難しい。
厳しいばかりでは、嫌いになってしまうし、いいよいいよではものにならない。
今まで宝生流でも、名子方を幾人か見てきていますが、名伯楽がよく調教したものだと思います。
芸の厳しさを仕込むのはもちろんですが、子供のうちに、能の舞台に出ることは「楽しい」ことだと印象付けることが大事だと考えます。好きなことに対しては、ある時期がくると自分で興味を持って進んで学んで、伸び率が高くなることを体験で知っているからです。
玄人として舞台を「楽しい」と考えることには賛否両論ありますが、お客様に楽しく、気持ちよくなっていただくためには、いやいややっているものはお見せしてはいけない。気持ちよくなり過ぎて、「俺が俺が」というのを見せられるのも不快ですが。
飴と鞭然り、何事もバランスですかね。
親子共々、今後とも厳しくも温かく見守っていただけたらありがたく思います。
凜太郎の舞台、次回は、7月23日(土)涌宝会大会(矢来能楽堂)にて、『猩々』の仕舞の予定です。


名古屋涌宝会謡初

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岡崎の稽古場、花朋会舞台にて、名古屋涌宝会謡初がありました。
名古屋・岡崎の会員さん、名東高校能楽研究部の面々に加え、東京からもお2人のご参加をいただき総勢23名。日ごろの稽古の成果を素謡・仕舞にて披露しました。
特筆すべきは高校生の謡のパワー!自分も心のなかはまだ高校生のつもりですが、若者はこうでなくっちゃ。
恥ずかしながら、私ひとりでは制御不能でした。
内弟子修業中だったにも関わらず、先代家元がお許しいただき名古屋・岡崎で稽古を始めて8年、入れ代わりもありましたが、皆さまのお陰で会も漸く形になってきました。
終了後、仕出しのお弁当でささやかなお食事会。高校生がいるのでもちろんお酒は無し。
自己紹介で新旧のお弟子さんが交わり、楽しいひとときを過ごしました。


ショートケーキ

JR巣鴨駅から六義園にかけて広がる大和郷(やまとむら)の、「フレンチパウンドハウス」のショートケーキが最高です。
どうもこの手のお店は、男性は近寄りがたい雰囲気がありますが、今日は家族の誕生日のためと(自分も相伴したい)勇気を振り絞って足を運びました。
ショートケーキと言えばイチゴですが、夏にはメロンが鎮座ましましたものがショーケースに並び、胸がおどります。
両者とも、お酒が少し入ったものと、そうでないものが同価格で選べて、お客様のことをよく考えているなと感心します。
しかもなんとこのお店、包んだケーキを会計終了後に「出口までお持ちします」と、まるでデパートの洋服売り場のようなサービスを!
素晴らしいと思いますが、これがどうも気恥ずかしくて、
「いえいえ、結構です」
と言うと逆に悪いかもしれないし、かと言って
「うむ、よろしく頼む」
みたいな、宝石でも買ったような態度もどうかと。
そんな余分なことを考えていると、つい「ありがとう」の一言も言い忘れて、品物を無言の作り笑顔で受け取ってしまうのです。
今言いたいと思います。「ありがとう」と。
話がそれました。
「フレンチパウンドハウス」、おすすめです。


花粉症

春めいてきました。ブログ日和ですね。
前回の投稿から日にちが空きましたので、各方面からご心配のお言葉をちょうだいしましたが、 相変わらず爪もみやふくらはぎマッサージをしながら元気に過ごしております。
花粉症の新しい対策などで巷間かまびすしい昨今ですが、私自身、この春は爪もみなどによる免疫力強化により、どうも花粉症を発症しないような気がしています。
花粉の飛散前にそれなりの薬を飲みはじめると重症化せずに済む、と聞いていますが、今季は服薬無しで、免疫力強化で花粉に立ち向かってみようかと。
あえなく撃沈するかもしれませんが、もし効果がありましたら、このことを広く皆さまに喧伝しよう(もう遅い!との声が聞こえました)と考えております。
それではまた。


毎日

ブログって、毎日書かなくてもいいんですね。
気持ちが楽になりました。