不覚

 不覚にも、喉をつぶしてしまいました。

数日前からの風邪による喉の痛みにも、構わず一日中謡っていたら。
大体やり過ごして次の日治ってしまうことが多いのですが、今回はそうはいきませんでした。

明日、東京芸大邦楽科の定期演奏会で、『八島』の地頭を勤めなければならないので、大事をとって本日の名古屋のお弟子さんの稽古は休ませていただきました。

日中、体はいたって元気なので、どうにもじっとしていられなくて、事務作業にかかり始めたら、妻から「いいかげん休みなさい」と。

夕食後、息子(幼稚園年長)と将棋を指しました。
こんな時間をとれたのも、名古屋のお弟子さんには申し訳ありませんが、休ませていただいたおかげです。

こうしてブログを投稿するのも、目を盗んで。
早くお風呂入って寝なさい!という声が聞こえてきそうです。

今日はこれくらいにして、早く床につきます。


誕生日つれづれ

 本日11月13日は、私事ながら僕の誕生日でした。

この日くらいはせめて、と一日休みにしてあり、子供たちの乗る幼稚園バスの見送りをした後、近所の内科でインフルエンザワクチンを注射してもらいました。

この医院、今月開業したばかりで、朝行っても患者さんは誰一人いなくて一抹の不安を覚えましたが、ちゃんと院長自ら注射してくれました。
そして、帰り際に看護士さん達と声を揃えて

「お誕生日おめでとうございます!」

また来ようと思いました。

スマホをやめたので、更にネットサーフィンをしなくなりましたが、パソコンを開くと、Facebookを通じてたくさんの方からお祝いのお言葉が!
本当に嬉しくて、さっそく皆さんにお返事しました。
すごい時代ですね。SNSの良さを感じました。

午後、そろそろ子供たちが帰ってくるので、珍しく幼稚園バスを迎えに行ったら、ドアが開いた瞬間、幼稚園の先生お二人が、

「おめでとうございます!」  と!!

子供たちが、「今日はお父さんの誕生日」と触れ回っていたようです・・・。
思わぬ方からお祝いのお言葉をかけていただくのも、嬉しいものですね。

夜は、長男の司会でパーティー。
乾杯から始まり、ハッピーバースデーの謡(歌か)で、子供たちの手作りケーキのろうそくを吹き消し、名古屋の母から届いた肉で、すき焼き大会。

子供たち、大きくなりました。この前まで赤ちゃんだったのに。

妻は、早く大きくなってほしい、と言いますが、僕はいつまでもこのままでいてほしい、と。
能『絵馬』の晴雨を争う老夫婦みたい。

うちは、父親が不在がちだから、母親は大変です。

今日は、皆さんに感謝!


25年名古屋宝生会定式能番組

 来年度(平成25年)名古屋宝生会定式能の番組をお知らせいたします。

【第1回 1月27日(日)】
能『鶴亀』シテ 竹内澄子
鶴 片桐賢
亀 片桐遵

仕舞『笠之段』和久荘太郎・『春日龍神』衣斐愛

能『西行桜』シテ 衣斐正宜

【第2回 3月17日(日)】
能『巴』シテ 内藤飛能

仕舞『実盛キリ』辰巳満次郎・『鳥追』玉井博祜

能『邯鄲』シテ 衣斐愛
子方 坂口侑

【第3回 6月16日(日)】
能『俊寛』シテ 辰巳満次郎
康頼 内藤飛能
成経 辰巳大二郎

仕舞『江口クセ』竹内澄子・『弱法師』衣斐正宜

能『大江山』シテ 和久荘太郎

【第4回 11月17日(日)】
能『野宮』シテ 玉井博祜

仕舞『龍田キリ』佐藤耕司・『船橋』内藤飛能

能『殺生石・白頭』シテ 宝生和英

私は、来年は仕舞『笠之段』を1月27日に、能『大江山』を6月16日に勤めます。
家元の宝生和英師には、11月17日に能『殺生石』を「白頭(しろがしら。はくとうとも)」の小書付きで舞っていただきます。

入場料は、一回5,000円(学生2,000円)。
年間会員券は18,000円で、全4回分。2,000円割引の上、各回毎の事前ワークショップの無料参加券が付いています。

お問い合わせは、当ホームページまたは、名古屋宝生会(052-882-5600。nagoyahoushokai@castle.ocn.ne.jp)までお願いします。


酉の市

 昨日11月8日は酉の市。
近所の巣鴨・大鳥神社に、昨年の熊手をおさめて、家内安全を祈念して新しい熊手をいただいてきました。
酉の市1
酉の市2
酉の市に行くと、年の瀬が近づいてきた気がします。
二の酉は20日です。


11月18日(日)名古屋宝生会定式能

 来る11月18日(日)午後1時より名古屋能楽堂にて名古屋宝生会定式能が催されます。
24.11名宝会表24.11名宝会裏
今回は、名古屋宝生会として「名古屋市民芸術祭2012」に参加します。
奇しくも地元の衣斐正宜・衣斐愛がシテを勤めますので、もし賞を頂けたら、名古屋の宝生流も更に盛り上がっていくことでしょう。一丸となって、良い舞台を勤めたいと思います。
私は、仕舞『阿漕(あこぎ)』を舞います。
偶然にも、来年平成25年、東京・水道橋の五雲会(9月14日(土))にて、能『阿漕』を勤めますので、それに先駆けて舞わせていただきます。
番組は以下の通り。
能『橋弁慶』
シテ(武蔵坊弁慶) 衣斐正宜
子方(牛若丸) 坂口怜
トモ(従者) 内藤飛能
アイ 井上靖浩
笛 鹿取希世
小鼓 福井聡介
大鼓 河村総一郎
狂言『謀生種』
シテ 佐藤融
アド 佐藤友彦
仕舞『松虫クセ』玉井博祜、『阿漕』和久荘太郎
能『紅葉狩』
シテ 衣斐愛
ツレ 土屋周子・葛野りさ・犬塚恵
ワキ 高安勝久
ワキツレ 杉江元・杉江淳
アイ 今枝郁雄・鹿島俊裕
笛 大野誠
小鼓 後藤孝一郎
大鼓 河村眞之介
太鼓 加藤洋輝
入場券料(全自由席) 5,000円(学生券 2,000円)
ご希望の方には、演能の解説が聞けるイヤホンガイド(日本語・英語)を無料でお貸ししますので、ぜひ一度お使いください。
お問い合わせ・入場券の取り扱いは、当ホームページ、または、
名古屋宝生会・衣斐正宜方(nagoyahoushokai@castle.ocn.jp 電話・ファックス 052-882-5600)まで。
ご来場お待ちしております!


和の会ブログ

 宝生流宗家・宝生和英師が主宰する「和の会」の女性メンバーの取材(?)を受け、
 和の会能楽師が紹介する水道橋グルメvol.1「和久荘太郎さんと行く『かつ吉』

が掲載されていますので、ご興味が湧いてしまう方だけご覧ください。
(不快になりそうな方は決して見ないでください)


別れと再会

スマホと別れて、ケイタイに再会しました。
2年弱の短い付き合いでしたが、なにかと振り回されて。
一緒にいる時は楽しかったけれど、「私と仕事、どちらが大事なの」と折にふれて問い詰められました。
「君無しでは生きていけない」と思ったこともありますが、やはり私は仕事を選んでしまいました。
君は「私を利用しただけなの」と責めましたが、振り返るとその通りだったかもしれません。
2年間の契約なので、料金は払い続け、責任は取ります。
まぁ、そんなことで、気持ちの整理をするため、ブログの更新も遠のいていました(言い訳)。