お大事に

インフルエンザが流行り始めています。

ワクチンが全く足りていないようで、200人待ちの医院もざらにあります。私は、機会を逃してしまいましたので、今年もこのままやり過ごします。特に今年は足りていないのだから、こういうときは、罹患しても何とか乗り切れる世代は辞退して、重症化したら深刻な乳幼児やご高齢の方にお譲りした方が良いですね。

 

来週の入院・手術の為に、1ヶ月前に様々な検査を受けましたが、その際看護師さんから、風邪はもちろんのこと、絶対にインフルエンザなどの感染症にはかからないで下さい、と念を押されました。

ならば、インフルエンザワクチンを接種した方が良いのか伺うと、看護師さんは、ワクチンを接種してもインフルエンザの予防はできないと断言。重症化を防ぐ為のものなので、どちらでも良いとのこと。

感染症にかかると、手術はできなくなるらしく、そうなると、せっかく1ヶ月近くうまく休みが取れたのに、復帰が遅れて舞台やお弟子さんのお稽古に影響が出ることになります。

それだけは絶対にいやなので、手洗い・うがい・マスク装着などは徹底的に実践しています。

 

入院前日まで、目一杯仕事が入っていて、新幹線で移動もあり、どうしても人混みは避けられませんが、特にマスクは必需品です。マスクの効果の是非云々が巷間論議されますが、喉に湿り気を与えることは間違いないだろうし、他者の咳やくしゃみの飛沫は避けられる(ウィルスは疑問ですが)のだから、付けないよりはマシに決まっています。

 

インフルエンザではない、長引く悪い風邪も流行っています。皆さんも、どうぞお大事に。


SAUSAGE②

(続き)

同音異義語(と言って良いのかわかりませんが)で有名なところでは、

「汚職事件」と「お食事券」

これなんかは、誰もが(?)子供の頃は勘違いしていたのでは。私もその一人です。

 

「更新料」と「香辛料」

や、

「数パーセント」と「スーパー銭湯」

あたりになると、「空耳アワー」的になってきます。

 

能の謡で有名なのは、

『船弁慶』の子方の謡

「この御舟の陸地(ろくじ)に着くべき ようも無し」

が、

「6時に」

と聞こえて、「なるほど、この舟は遅れてて、6時には到着できないのだな」と、大体の子方が勘違いします。

 

また、『竹雪(たけのゆき)』という珍しい曲では、やはり子方の謡

『さりとては  払わで  かくて  あるならば』

これは、意地悪な継母が「竹の雪を払え」と言って、大雪の中を庭に出されて、絶命してしまう前に謡う大事な一句ですが、これが謡い方によって、

『腹は  でかくて  あるならば』

と聞こえてしまいます。

 

『経政(つねまさ)』では地謡の、

 

「されば  彼(か)の  経政は」

があり、やはり謡い方によって、

 

「され  馬鹿の  経政は」

と聞こえてしまいます。

 

「SAUSAGE」「双生児」から、やはり能へ話が繋がるのでした。


SAUSAGE①

先日、お中元に頂いた美味しいソーセージを家族で頂いているときに、ふと、「sausage(ソーセージ)」と「双生児」は、国をまたいだ同音異義語だなあ、と思いつき、小3の娘に、

「双子のことを双生児と言うんだよ」

と、教えたら、

「お父さん、ひどい」

と。私が、双子のお友達に対して「ソーセージ」とあだ名を付けたと思ったのでしょう。やや怒った顔をしたので、すぐさま弁解しました。だって、父親は娘に嫌われたくないから。

 

そう言えば昔(相当前)、矢来能楽堂に行くのに、その近くに「新潮社」があるので、タクシーに乗り込んで、

「新潮社へお願いします」

と言ったら、都庁に連れて行かれたことがありました。当時、新宿区に出来た都庁はまだ新しく、

「新庁舎」

と呼ばれていた時代でした。

(続く)


平成30年 舞台のお知らせ

当ホームページ内の、「舞台のお知らせ」を更新いたしましたのでご覧ください。

来年(平成30年)は、能4番のシテを勤めます。

 

 ◆3月17日(土)『鞍馬天狗』(五雲会・宝生能楽堂)※子方(牛若丸)・凜太郎

 ◆9月30日(日)『天鼓・盤渉(バンシキ)』(第5回 和久荘太郎 演能空間・名古屋能楽堂)

 ◆11月18日(日)『大会(だいえ)』(名古屋宝生会定式能・名古屋能楽堂)

 ◆11月30日(金)『殺生石』(夜能・宝生能楽堂)

 

手帳にご記入いただき、ご予定ください!


2回目の声帯ポリープ摘出手術④

(続き)

よって、全く重篤な病気の手術ではありませんので、どうかご心配なくお願い致します。「わしゃ心配しとらんよ」という方が多数を占めると思いますが、中には、かなり衝撃を受けて下さる方がいらっしゃるので、命に関わる病気ではないということを、しっかりご説明しておきたくて、このポリープシリーズは第4弾に至ります。

全身麻酔というリスクはありますが、ポリープ以外の手術も含めて、今まで数回やっても、ちゃんと元気に覚醒していますので、全く心配していません。

前回の手術及びリハビリは大成功で、声が能く出るようになりましたので、今回のリハビリでは、逆にその成功経験が仇にならないよう、慎重に進めようと思います。大体がすぐ調子に乗る性質、早めに声を出したりしないよう、意識して注意します。

前回のように、麻酔から覚めた瞬間に「もう終わったんですか⁈」と叫ばない練習や、声を出さないうがいの練習、寝言を言わない練習(所詮無理ですが)、声を出さないで謡を覚える練習などを、今から日常生活で癖を付け始めています。

以上で、ポリープシリーズを終了いたします。ご愛読ありがとうございました。


2回目の声帯ポリープ摘出手術③

(続き)

1週間の沈黙療法も虚しく、血豆はポリープに昇格。晴れて(腫れて)手術が決定しました。このポリープが手術日迄に引っ込めば、手術の必要はなくなるとのことですが、その確率は5%程度。密かに一縷の望みをかけていますが、所詮無理なのは、自分が一番分かっています。

沈黙療法後、日に日に、自分でも驚くほど声が出るようになってきたので、治ったのでは、と思う時があるのですが、診察を受けると、その答えはバツ。おそらく、身体がポリープの存在に順応して、勝手に工夫をして声が出るようになっているようです。

息が洩れているのが、自分でも能く分かります。出す息全てが、声(音)にならないのです。だから、以前は一息で謡えた箇所を、人にはわからないように、途中で息を盗んで続けて、一息で謡っているように聞かせています。その為、腹の力や圧力が倍くらい必要で、誠に疲労します。

現在ポリープ氏は、2枚ある声帯の片方だけにいらっしゃるのですが、放っておくと、声帯同士ががぶつかり合って、もう片方にもポリープ氏の相棒が出来て、声帯がきっちりと塞がらなくなり、遂には声が出なくなる、というシステム。いつそうなるかわかりませんが、近い将来の話なので、今のうちに取ってしまう、という主治医のご判断です。

(また続く)


2回目の声帯ポリープ摘出手術②

(続き)

今回手術が決定したのは、今から2ヶ月半前の9月末。大事な役(面・装束を付けて演じる一役)や、地謡が12月まで続いており、お客様に「あんなに大きな声出しちゃって大丈夫かしら」などと、ご心配を頂きながら舞台を見て頂くのは良くないと思い、出来るだけ公言しないようにしてきました。

前回は、生まれて初めてのポリープですから、声が出なくなってきたり、謡うと極度に疲れるのは、年齢のせいかと思っていましたか、そうではありませんでした。

しかし、今回は、「あの時だな」という、ポリープのきっかけを自覚しております。8月と9月に、自身の稽古、社中の稽古、舞台出演で、睡眠を削ってかなり無理をしたのです。

声が出なくなって、9月中旬に診察を受けたら、「和久さん、血豆ができちゃってますねえ。最近出血したでしょ。」と。出血に関しては、全く自覚がありません。主治医曰く、この血豆がうまく吸収されれば、ポリープにはならないので、1週間の沈黙療法をしましょうとのこと。

かくて9月末の1週間、お弟子さんのお稽古を全て休み、その期間の唯一の大事な舞台(ワキ方・御厨誠吾師主宰の会にての舞囃子『松尾』)があり、それだけは手加減せずに勤めました。

(続く)


2回目の声帯ポリープ摘出手術①

皆さまにご報告です。

今月末に、2回目の声帯ポリープ摘出手術を受けることとなりました。
前回は、約3年前。同じ都内の大病院ですから、もう慣れたものです。

前回の手術では、舞台をいくつか代役をお願いしたり、お弟子さんのお稽古を丸々一か月間休ませて頂くなど、少なくないご迷惑をおかけしました(そして収入が一か月間、全く途絶えてしまいました‥)。

しかし今回は、ちょうど年末年始にかけて入院・手術及びリハビリのスケジュールを組むことができましたので、舞台もお弟子さんのお稽古も、一つとして休むことはありません(手術が決まった後に、この期間内のお仕事をご依頼頂いたものは、全てお断りしています)。

しかし、実際には、お弟子さんのお稽古に関しては、12月の前半と1月の後半にまとめて、無理な日取りをしています。

また、リハビリ期間中にも舞台出演がいくつかあるのですが、フルボイスで謡うことは主治医に止められていますので、控えめに謡うことになります。

そういう意味では、やはり多少なりともご迷惑をおかけすることになります。

(続く)


「第5回 和久荘太郎 演能空間」曲目変更のお知らせ

来年(平成30年)9月30日(日)、名古屋能楽堂に於いて開催予定の「第5回 和久荘太郎 演能空間」の番組を以下の通り変更致します。

 

         能『小袖曽我』『夜討曽我』(能2番)から

         能『天鼓 盤渉(バンシキ)』(能1番)に変更

 

番組の詳細は、また改めてお知らせ致します。


夢でござる

名古屋行き新幹線車中。

今日は、明後日12月3日(日)名古屋能楽堂に於いて開催の、「名古屋能楽堂12月特別公演」の申合せ。宝生流は、能『葛城・神楽』(シテ 玉井 博祜)。私は、地謡4番手を勤めます。

その後、桜山舞台にてお弟子さんのお稽古。

 

最近の投稿で、新幹線ばかり乗っていますが、最近能く乗るようになったのではなく、最近能くブログを投稿するようになった、というのが正解で、いつものこと。おしなべて年間120万円位をJR東海御中にお支払いしていますが、最近のある月は20万円を超えてさすがにたまげました。

 

「和久は、さぞ忙しくて相当儲かっている」、と思って頂いている方、有難うございます。そのまま、夢を見て頂ければ嬉しく思います。

内情は‥、ご想像にお任せ致します。

お弟子さんのお稽古に関しては、交通費や稽古場拝借料はご負担頂いていないということだけはお伝えしておきます(甲府を除く)。

 

大儲けする為にする仕事ではないとはいえど、「儲かっている先輩がいる」というのは、業界的には夢がありますから、若い方や、これからこの道を志す方にとっては大変良いことだと思っています(なんという強がりでしょうか)。

 

いけない、私のポリシーは、皆さまに常に夢を見て頂くこと。『吉野静』のシテ謡に「言葉多き者は品少なし」とあります。この辺で。