「どこでもペアチケットプレゼント」 抽選会終了!

先日の、「第1回 和久荘太郎 演能空間」にて、ご来場の方に、来年9月21日(日)「第2回 和久荘太郎 演能空間」の、「どこでもペアチケットプレゼント」の応募用紙をお配りしました(アンケート用紙を兼ねております)。

抽選でペア3組・計6名様に、「第2回」のお席をどこでもお選びいただきプレゼントする、という企画で、入場者610人中、300名弱のご応募がありました。
後から聞くところによると、どうも私の同門会「涌宝会(ゆうほうかい)」のお弟子さん達は、応募をご遠慮なさった方が多いようです。または、「当たっても辞退します」という殊勝な方も。ほんと、良い方ばかりで幸せです。

本日、厳正な抽選の結果、ご当選者が確定し、ご当選のご案内のお葉書を投函しました!

約百分の一の当選確率ですが、当たる時は当たります。お楽しみに!


来年(平成26年)舞台予定

手帳買い替えの時期がやってきました。

私は、以前は「能楽手帳」(檜書店刊)という、能楽師にとって便利な3年手帳(我々は2年先の予定が決まっていきます)を使っていたのですが、数年前の販売打ち切り以来、バイブルサイズの黒革のシステム手帳を愛用しています。

もしこれを紛失したら、さあ大変。こまめにバックアップしています。

「バックアップ」といっても、通常とは逆バージョンで、手書きの手帳を見ながらパソコンにて「Googleカレンダー」に打ち込みます(携帯やスマホのカレンダーなどは全く信用しません)。

この「Googleカレンダー」がなかなか便利。家でも妻が私の予定を確認できますし、2年後どころか、5年後でも、10年後でも予定を記入できます。
物事の長期計画には良いかもしれません。

さて、来年(平成26年)の舞台出演予定を当ホームページにアップしましたのでご覧ください。

現時点では、どの曲も私の手に余る挑戦曲ばかり。
ますます張り切って修練いたしますので、皆さまの新しい手帳にお書き込みいただき、ぜひともご高覧下さい。

凜太郎もお役を数多く頂戴しております。

今後も追加がありましたら、その都度アップいたします。


足利能

明日10月5日(土)は、「足利能」に出演いたします。15時開演、栃木県足利市・足利市民会館大ホールにて。

会の初めに、私が10分ほど解説をさせていただき、番組は以下の通り。

【仕舞】
『八 島』 小倉健太郎
『三 山』 朝倉 俊樹
『野 守』 和久荘太郎

【舞囃子】
『船弁慶』 宝生 和英

【狂言】
『清 水』 野村 万蔵、野村太一郎

【能】
『巻 絹』

シテ 大坪喜美雄
ツレ 小倉伸二郎
ワキ 野口 敦弘
アイ 小笠原 匡
笛  小野寺竜一
小鼓 田邊 恭資
大鼓 亀井 広忠
太鼓 徳田 宗久
地謡 朝倉 俊樹他

 

去る8月27日に、同会館小ホールにて講演会(ワークショップ)をさせて頂きました。

また足利の皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!


缶コーヒー 「ワンダ」 新CM

この題名を見て、とても能楽師が発信するブログとは思えません。

でも、黙ってはいられません。
10月から放映されている、AKB48出演の、缶コーヒー「ワンダ」のコマーシャルをご覧になりましたでしょうか。
そうです、サラリーマンの後ろから壁を壊してAKBが現れたり、シャッターを突き破ったり、自動販売機から現れて、

「朝は赤!」

と赤い缶コーヒーを差し出す、あれです。

最初に登場する、グレーのスーツを着た長身の男性が、私のお弟子さんで俳優の湯浅景介さん。
私、テレビをあまり見ないのに、たまたま自宅のテレビジョンの電源をオンすると、このコマーシャルを頻繁に見ます。

本日の稽古にて本人に聞いたら、「一度も見ていない」と。

私なんか、5・6回は見たのに。

以下をクリックすると、メイキング映像が見られます。

https://www.youtube.com/watch?v=56HiBNFReB8&feature=youtube_gdata_player

 


来年の「和久荘太郎 演能空間」 (平成26年9月21日)

去る9月22日(日)に無事に終了しました、自主公演「和久荘太郎 演能空間」、来年(平成26年)は、9月21日(日)に同じく名古屋能楽堂にて以下の番組を計画しております。

 

能『葵上(あおいのうえ)』

シテ(六条御息所) 和久荘太郎
ツレ(照日御子)  髙橋 憲正
ワキ(横川小聖)  宝生 欣哉
ワキツレ(臣下)  御厨 誠吾
アイ(所の者)   野村又三郎

 

舞囃子『橋弁慶』

シテ(武蔵坊弁慶) 辰巳満次郎
子方(牛若丸)   和久凜太郎

 

他、狂言・仕舞

 

能『葵上』は、現時点の私にとって挑戦曲。
既に勤めた『黒塚』『道成寺』同様、女の鬼の面を掛けた「祈(イノリ)」という囃子事・所作事が見どころですが、六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)という、元春宮妃(皇太子妃)である高貴な方の、光源氏とその北の方(正妻)の葵上に対する女の嫉妬・情念を、ある程度気品をもって強く表現しなければなりません。

ツレの照日御子(てるひのみこ)に、後輩ながら密かにライバル視している髙橋憲正氏をお願いしました。
憲正氏とは、奇しくもこの同じ週の6日後(9月27日土曜日)に、東京・水道橋・宝生能楽堂にての「時の花」という宝生流の企画公演にて、『乱・和合』という大曲で共演(競演)します。

『乱・和合』は、『猩々(しょうじょう)』の小書(こがき。特殊演出)である『乱(みだれ)』の更なる小書で、猩々が2匹登場し、乱の相舞(あいまい。シンクロ)を舞います。観世流でいう、「双之舞(そうのまい)」に相当しますが、ただ同じ舞を舞うのではなく、正面から見て鏡写し(線対称)に舞う点など、他流の演出に比べてかなり複雑。宝生流の小書は、種類が少ないのですが、このように演出が特に難しくなる傾向があります。

ワキの横川小聖(よかわのこひじり)は、ワキ方下掛り宝生流の名手、宝生欣哉氏にお相手いただきます。

 

舞囃子『橋弁慶』は、凜太郎のお相手を御大・辰巳満次郎氏にお願いしました。
長刀を振るう大男・弁慶の攻撃を、牛若丸が小賢しく蝶鳥の如くひらりとかわし太刀を振るい、遂には降参させます。

これらの囃子方も、名古屋ではなかなか見ることの出来ない組み合わせで計画進行中。

 

どうぞ、来年にご期待ください!


三保羽衣薪能

来る10月12日(土)16時半~19時半頃、静岡市清水区三保の「羽衣の松」前特設舞台にて、「第30回 三保羽衣 薪能」が催されます。

 

能『羽衣』

シテ 佐野由於
ワキ 安田登

 

狂言『樋の酒』

シテ 三宅右近

 

能『船弁慶』

シテ 佐野登
子方 和久凜太郎
ワキ 安田登

 

ご存じの通り、三保の松原は先ごろ世界遺産に指定され、この催しも大変盛り上がりを見せていて、全席完売だそうです。

凜太郎に、初めて『船弁慶』の子方のお役(義経役)をいただきました。
小学1年生にはかなり難しい役ですが、長期計画で稽古しております。

先日の第1回和久荘太郎演能空間では、この役を敢えて息子を使わず、名古屋在住の片桐賢君(小学4年生)にやってもらいました。
ご覧になった方は良くお分かりと思いますが、大きな声が出て、堂々と義経役を勤めて、これからが楽しみな子方です。

なぜ自分の息子を使わないのか、と各方面から度々ご質問をいただきましたが、凜太郎は東京では、3歳で初舞台を踏んで以来、毎年たくさんの役を既に頂戴しておりますので、名古屋の子方に機会を与えたい、という考えと、私自身が息子と共演すると、自分の演技の集中力が欠けると判断したからです。

子方は、ただ舞台を勤められれば良いものではなく、本番に向けた体調管理や指導・稽古を家族一丸となって進めていかなければなりません。
なにしろ今回は、演能空間自体が「第1回」でしたので、我々夫婦も準備に手一杯になり、万全の態勢で凜太郎に舞台を勤めさせることができないだろうと予想しました。

また、「お客様の目」というものを大事にしたいと考えているのです。
これは、人によって考え方が違うと思いますが、「親子共演」になると、どうしてもお客様も「静御前と義経」または、「知盛と義経」という舞台設定に、「父と子」という、親子関係を垣間見てしまい、舞台鑑賞に差し支えると考えました。(これが、『歌占』や『隅田川』のように、劇中も親子関係であれば、また違うのでしょうが)

これは、私自身常に感じていることで、他流の能を忍んで拝見するときでも、どうしてもそのような感情が良くも悪くも邪魔をして、能の「演劇」としての部分に集中力を削がれます。

私のお弟子さんや関係者は、私と凜太郎の親子共演を単純に喜んでいただけると思いますが、そればかりではないはずです。

能を「演劇」として捉えた時、親子を超えた演技ができれば良いのかもしれませんが、それでも、一部のお客様には、「親子」として見る雑念が入ることでしょう。

 

以上のような理由から、先日の演能空間では、凜太郎に子方をさせずに、名古屋の片桐賢君にお願いしました。自分でも正解だったと思います。
しかし、すぐに次の月に凜太郎に同じ『船弁慶』の子方のお役を頂戴したので、演能空間では、見所(けんしょ。客席のこと)から勉強させました。

三保羽衣薪能では、初役で、しかも能楽堂ではない野外の薪能。ピンマイクを使うことでしょう。全てが初めてのことですので、私も心配です。

 

私は、『羽衣』の地謡と『船弁慶』の後見にて出演します。


これは事件か

第1回和久荘太郎演能空間終了後、ブログの投稿が滞っています。

「お疲れでしょう」
「大変でしたね」

皆さんやさしいお言葉をかけていただきますが、全然疲れていません。ますます元気に過ごしています。
ただ、さまざまな事後処理に追われていて、投稿が滞っているのです。

 

自分では「疲れていない」と思いこんでいますが、やはり疲れているのでしょうか。
一日中、どうもおかしいな、とは感じてはいたのですが、入浴時にびっくり。

なんと下着を2枚重ねではいていました・・・。