川村学園女子大学ホームページ

先月投稿した、川村学園女子大学における私の授業の集大成の、仕舞・謡の発表会の様子が、学校のホームページでも取り上げられました。

下記をクリックしてご覧下さい。

              川村学園女子大学ホームページ


『船弁慶』無事

昨日、佐野登師主催の玄人能にて、凜太郎が通算11回目の『船弁慶』の子方(義経役)を無事勤めさせていただきました。

同じ曲の同じ役を、10回超えて勤めるというのは、歌舞伎役者とは違い、我々にとっては稀なことですので、大変有り難いことです。

この季節のお役は、親子共々体調管理に非常に気を使います。もとより稽古は尽くしていますので、当日の体調を万全にもっていければ、8割成功したようなものだと思っています。

これから、いよいよ能『花月』の稽古に本腰を入れることができます。凜太郎本人も、「早く花月を稽古したい」と言っております。

曲後半の、「地主の曲舞」「鞨鼓」「簓の舞(キリ)」は、昨年、私の社中の発表会にて、舞囃子として勤めさせましたから、身体が覚えているようです。

ややこしいシテ謡も一応は既に覚えていますので、「恋の小歌」「弓の段」など、部分的に稽古し、徐々に全体像を作りあげていきます。


いったいいつまで

年明け以来、当ブログの投稿が毎日のように続いています。

皆さん、きっと、

「いつまで続くんだろう」

とか、

「どうせまた飽きて2、3ヶ月間音沙汰無くなるだろう」

などとお思いでしょう。私もそう思います。

 

色々な意味で、乞うご期待!


涌宝会会員名鑑 9

恩田義也 
ワイナリー・サドヤにて撮影

 

◆名前 恩田 義也

◆年齢 76

 ◆稽古歴 9年

 ◆居住地 山梨県甲府市

 ◆稽古場 武田神社 甲陽武能殿

 ◆現在稽古中の曲

  謡:鵜飼

 ◆芸歴

 平成19年11月、涌宝会甲府教室の発足と同時に入門

平成20年9月、矢来能楽堂にて、素謡『橋弁慶』を初舞台として謡う。

その後、次の通り、涌宝会の発表会にて演ずる。

 平成21年 素謡『猩々』(謡初・浴衣会)

 平成22年 素謡『枕慈童』(謡初)

 平成22年 独吟『土蜘』

 平成23年 独吟『西王母』 素謡『紅葉狩』

 平成24年 独吟『紅葉狩』

 平成25年 独吟『経政』

 平成26年 独調『羽衣』

 平成28年 独鼓『鵜飼』

 

◆能の稽古の魅力

  お稽古の動機はいたって単純で、妻がやっているので、お付き合い程度にやってみようかというものでした。

 最初の数年は、『鶴亀』『橋弁慶』『猩々』『枕慈童』『土蜘』『西王母』『紅葉狩』『経政』などをお稽古していましたが、あまりのめり込むこともなく、難しいものだとの感想しか持ちませんでした。

 平成26年、和久先生が、『葵上』を演ずるに際して、涌宝会の幹事さんから鑑賞の手引きのようなのを作成したいとの話があり、簡単なリーフレットを作成しました。『源氏物語』との絡みをも含めて調べてみると、原作を素材として能を演ずる空間が醸成される過程は、次元としての跳躍があると感じられ、能の世界に惹かれていくきっかけとなりました。

 同じ頃、『羽衣』をお稽古し始め、その内容に日本文化の端々が散在しているのに、大いに興味を覚えました。東遊びの駿河舞は、由緒ある神社で古式ゆかしく今日に継承されているようです。「天つ風雲の通い路・・・」など有名な和歌がいくつも歌い込まれているのも感心しますし、漢詩や故事にいたる数々にも驚かされます。「美保が関」「清見潟」「愛鷹山」「富士山」などの地名からは、飛翔する天女の目から見た俯瞰図まで彷彿とされます。

 今、地元山梨を舞台とする『鵜飼』のお稽古を付けていただいているのですが、日蓮さんぽい僧が、当時伊勢神宮の御厨であった石和の地にさしかかって供養する、禁漁の鵜飼を廻る漁師の悲劇を思うにつけ、フィクションとは思えない感慨に浸ることができます。

 2,3ページの箇所に半年もかけてお稽古するというような、謡とのお付き合いですが、先生方の演ずる能を観るとき、いろいろと調べたり苦労した分だけ、深い共感にふけることができています。

 

◆涌宝会の良いところ

  何と言っても、「和久先生」という希有の存在に教えていただいているということにつきます。

 私は、「謡」だけのお稽古ですが、お手本として謡ってくださる謡ですら、能舞台で演じられているような感情の微妙な揺れを感じとることができ、その真剣さに打たれます。

 舞台での所作も、ないがしろにすることなく、きめ細かく指導されますので、地元での発表会では、多少異端的な眼で眺められるほどで、ほろ苦い気分になることもあります。

 

 また、お稽古をしている場所は、武田神社内の野外の能舞台「甲陽武能殿」ですので、観光客が時々物珍しそうに眺めているのも、緊張感の中でのお稽古になります。

 

 

◆当ブログの読者さんへ

  私は、弟子としては、どちらかというと、優等生ではなく自分勝手でわがままな方でしょう。

 そんなことが許されると思っているのも(実は許されないのかも知れませんが・・・)、私たち素人がする能は、大きな自由度があっていいのではないかと思っているからです。

 ドイツの有名なバリトン歌手ディースカウには、年代ごとに『冬の旅』のCDがあって聴きくらべることができるのですが、やっぱり晩年のものは(素人目には)張りがないと感じてしまいます。その点、子役を演じる幼児・児童の声から、若き演者のはつらつとした声、中年の深みを増した声、そして老人の少ししわがれた声まで、同じ台詞を謡っても、能ではそれぞれに成立してしまいます。

 この能の自由さは、プロだけでなく素人衆にも当てはまることで、教える師の見識と指導力によって、お稽古の中から、各自それぞれに楽しみ方を会得し、伸ばしていくことが大切なのではないかと思います。


名古屋宝生会定式能(平成29年3月19日 名古屋能楽堂)

昨日、本年第1回の名古屋宝生会定式能が終了致しました。

次回の「第2回名古屋宝生会定式能」は、下記チラシの通り、3月19日(日)開催です(下記チラシをクリックすると拡大表示されます)。

29.3名宝会チラシ表

29.3名宝会チラシ裏

舞囃子2番、狂言、仕舞2番、能、という構成。

玄人(能楽師)の舞囃子を舞台で観る機会は、意外と珍しいものです。

能は、辰巳満次郎さんの『是界 白頭』。「白頭」という、小書(特殊演出)が付いて、格調高くなります。

シテの是界坊は、中国の天狗の首領。悪行を働きかける相手は、日本の天狗の首領・太郎坊(ツレ)。

今回、この太郎坊役のツレを、辰巳満次郎さんのご子息・和磨さんが勤めます。

 

私は、全ての地謡を勤めます。

お問い合わせ・チケットのお申し込みは、こちらまで。

 

 


平成29年甲府涌宝会謡初

昨日、武田神社内の野外能舞台・甲陽武能殿楽屋にて、恒例の甲府涌宝会謡初を執り行いました。

甲府謡初

素謡『鶴亀』。シテ、ワキ、ワキツレ共に、新会員の3名が担当。

続いて、連吟『紅葉狩』。全員で、上﨟達(実は鬼)の酒宴のシーンを謡い、

引き続き、付祝言『猩々』にて、めでたく謡い納めました。

 

終演後は、これも恒例の、ワイナリー・サドヤにて懇親会。新会員さんもうち解けて、楽しい時間を過ごしました。


月刊『江戸楽』記事掲載

江戸楽2月号1

江戸楽2月号2

江戸楽2月号3

江戸楽2月号4

月刊『江戸楽』2月号(1月20日発売)に、

 

「特集・伝統芸能 〜次代を担う若手たち〜」

 

と題して取材を受けた記事を、私だけで4ページに亘って掲載して頂きました。

歌舞伎役者の中村歌昇さん・種之助さん兄弟、落語家の林家つる子さん、講談師の神田蘭さんに並んで、能楽師の「若手」として、白羽の矢を立てて頂き、誠に光栄です。

 

おそらく、この5名の中では、私が最年長の42歳。「若手」の一員とするのは違和感を覚える方もいらっしゃることと思います(写真も、こうして比較して見るとやはり一番‥)。

一般社会では、40代と言えば「中堅」でしょうが、能楽界は、まだまだ長老の大先輩が大勢いらっしゃいますから、まだまだ若手。50過ぎてやっと中堅に差し掛かるのでしょう。

 

取材の折、初めに「私は、若手ではありません」と冗談混じりに申したことは、うまくカットして頂いたようです。不遜な意味ではなく、斯界を担っていくにあたって、現在の自身の意気込みとしてのことです。

 

能の家柄でない一般家庭から、なぜこの世界に飛び込んだか、どのように能と出会ったか、修行時代のこと、芸に対する考え方などが、未公開の情報も含めて記事になっています。

 

インタビュアーの方の温厚な人柄に惹かれて、ついつい余計なことまでしゃべって(しゃべらされて)しまいました。

 

一般書店でお求め頂けますが、以下のホームページをご参照下さい。

                             月刊『江戸楽』

 

 


ブログ紹介(竪琴同好会 こもれびの響)

先日の当ブログにて、名東高校能楽研究部が全国大会に出場決定したご報告の投稿をご覧になり、

 

「竪琴同好会  こもれびの響」

 

という、永田みゆきさん主宰のブログにて、リンクを貼って頂きました。上記をクリックしてご覧下さい。

永田さんは、私の高校時代の後輩。昔から芯が強いしっかりした方で、しかし優しさと品性を備えた才媛です。

昨年、彼女が書いた幼児文学を2冊頂き、読みましたが、独特の子供目線でのお話に引き込まれ、薄汚れてしまっている大人目線の私の心を揺さぶりました。

そんな方だから、彼女が奏でる竪琴の音色も、きっと何か心に染み渡るものがあることでしょう。

いつか聴いてみたいものです。

 


能『吉野静』①(3月4日土曜日 国立能楽堂 若手能)

来る平成29年3月4日(土)13時より、国立能楽堂主催の「若手能」にて、能『吉野静』のシテを勤めます。

若手能チラシ表若手能チラシ裏
(上記チラシをクリックすると拡大します)


【番組】

能『吉野静』
シテ 和久荘太郎、ワキ 御厨誠吾、アイ 中村修一、内藤連、笛 栗林祐輔、小鼓 森貴史、大鼓 大倉慶乃助、後見 今井泰行、山内崇生、地謡 辰巳満次郎、野月聡、大友順、小倉健太郎、東川尚史、當山淳司、辰巳大二郎、金森良充

他、狂言『文蔵』高野和憲、能『須磨源氏』(観世流)松山隆之


詳細は、上記チラシをご参照下さい。

実は、この若手能をきっかけにある雑誌の取材を受けました。また後日お知らせ致します。


名古屋宝生会定式能(平成29年1月22日 名古屋能楽堂)

29.1名宝会チラシ表

29.1名宝会チラシ裏

次の日曜日(1月22日)、名古屋能楽堂にて「名古屋宝生会定式能」が催されます。

(上部チラシをクリックすると拡大します)



【番組】

1月22日(日)

第61期第1回 名古屋宝生会定式能 名古屋能楽堂

◆12時半 解説

◆13時 能開始

◆能『金札』

シテ 衣斐正宜、ワキ 高安勝久、ワキツレ 橋本宰、椙元正樹、アイ 鹿島俊裕、笛 藤田六郎兵衛、小鼓 船戸昭弘、大鼓 河村裕一郎、太鼓 加藤洋輝、後見 玉井博祜、辰巳大二郎、土屋周子、武田伊左、地謡 辰巳満次郎、佐藤耕司、和久荘太郎、内藤飛能、平田正文、竹内淳一、竹内孝成、石森智幸

◆狂言『酢薑』佐藤友彦、今枝郁雄

◆仕舞『笹之段』和久荘太郎、地謡 衣斐正宜、内藤飛能、辰巳大二郎

◆仕舞『頼政』辰巳満次郎、地謡 衣斐正宜、和久荘太郎、内藤飛能

◆能『祇王』シテ 衣斐愛、ツレ 武田伊左、ワキ 飯冨雅介、アイ 井上松次郎、笛 鹿取希世、小鼓 後藤孝一郎、大鼓 河村総一郎、後見 和久荘太郎、内藤飛能、地謡 影山三池子、竹内澄子、玉井博祜、芳賀カズ子、犬塚惠、藤田光子、松浦祥子

【料金】全席自由 一般5,000円、学生2,000円、年間会員券(4枚綴り)18,000円 


私は、仕舞『笹之段』を舞います。

その他、能『金札』の副地頭、仕舞『頼政』の地謡、能『祇王』の後見を勤めます。

お問合せ・チケットのお申し込みは、こちらまで。