1月15日(日)能『花月』(久良岐能舞台主催 「平成28年度 能の魅力発信プロジェクト)

来る1月15日(日)、久良岐能舞台(横浜市)主催の「能の魅力発信プロジェクト」にて、能『花月』のシテを勤めさせていただきます。

(詳細は、以下のチラシをクリックしてください)

『花月』チラシ表『花月』チラシ裏

【番組】(14時開演)

解説 三浦裕子

仕舞 『箙』シテ 辰巳大二郎、『東北キリ』シテ 水上優、地謡 髙橋憲正、川瀬隆士、辰巳和磨

狂言『昆布売』シテ 山本則重、アド 山本則秀

能『花月』シテ 和久荘太郎、ワキ 御厨誠吾、アイ 山本泰太郎、笛 栗林祐輔、小鼓 鵜澤洋太郎、大鼓 大倉栄太郎、後見 辰巳大二郎、地謡 水上優、髙橋憲正、川瀬隆士

初春に相応しい曲が揃っています。

チケット料金は、全席自由席5,000円。チケットのお申込みは、当ホームページ【お問い合わせ】まで。

 

『花月』は、45分間位の可憐でほのぼのとした小品。初めてお能をご覧になる方にも、大変見やすい曲です。

「花月」はシテ(主役)の少年の名前。7歳の時に天狗にさらわれて、父親と離れ離れになってしまい、京都・清水寺にたどり着き、参拝者に様々な芸を見せています。

実際、この能は芸尽くしで、恋の小謡(室町期に流行した流行歌)、弓の段(弓を使った芸)、曲舞(清水寺の縁起を扱った芸)、鞨鼓(腰に付けた太鼓を二本の撥で打つ芸)、簓(ささら。二本の棒・簓を摺る芸)と、5種の芸を見せて、能のお客様をも飽きさせません。

 

この能、私は、20年前に、非公開の宝生流の勉強会にて勤めており、2回目のシテとなりますが、当然未熟なその頃とは、身体も違えば芸質やものの思考も違い、能に対する打ち込み方も全く違います。現在の自分を見つめ直すきっかけにもなる、20年ぶりの再演。さて、お客様の心ににどのように訴えかけることが出来るか。私に更なる試練が課せられた、と考えて稽古しております。

しかし、これは、あくまでも表現者としての私個人の勝手なこと。みなさまお客様は、お好きなように、ほのぼのと春の雰囲気と様々な芸とハッピーエンドを楽しんでいただければと思います。

ぜひ足をお運びください!