艷やかに

一昨日の甲府の稽古にて、武田神社の桜と奥に見えるのは能舞台(甲陽武能殿)。

 

一昨々日、宝生流能楽師・金森良充さんの結婚披露宴の帰りに妻と歩いた千鳥ヶ淵の夜桜。彼を祝うかのように満開。艷やか。


卒業式

昨日は、凜太郎の卒業式。感慨深いものがありました。本人にとっての6年は長く感じたようですが、親にとっての6年はあっという間でした。

身長は母親(私の妻)を超え、声変わり真っ最中。中学校の新しいシューズは、私の靴よりも大きいのにたまげました。

急激な成長の為、東京と名古屋の定式能の子方は全て返上して、残るは9月23日(月祝)の 「第6回 和久演能空間」の『烏帽子折』の牛若丸役のみ。舞台上で牛若丸が元服して、悪党を倒す曲(その「悪党」は野村萬斎さんと私)なので、家元も「良いでしょう」とのことで、予定通り勤めさせます。

しかし、私が中学生の父親とは!


七城 雅さん

この度、宝塚音楽学校を卒業された、「七城 雅(ななしろ みやび)」さんです。

元は、私が指導する名東高校能楽研究部員で、2年生から宝塚音楽学校に転校し、2年間の学校生活を経て、同期の能楽研究部員と同じ年に卒業となり、上の葉書を私のもとにご丁寧に送ってくれました。

宝塚の試験では、「鞍馬天狗」の謡を披露したとのこと。きっと試験官の心を動かしたことでしょう。

4月から5月にかけて、初舞台の公演がありますので、なんとしても、日帰りで観に行きたいと思います。

背の高い美人で、これはきっと売れますよ!皆さん、お名前を覚えておいて下さい!


おかげさまで

昨日、東急セルリアンタワー能楽堂にての「渋谷能」第一夜『翁』の千歳を無事勤めることが出来ました。

また、クラウドファウンディングは、皆様のお陰をもちまして無事目標金額を達成することができ、出演者一同、心より感謝申し上げます。

 

私自身『翁』の千歳は、今回なんと7回目。20代初めに披きの機会を頂き、今年45歳になろうとしていますので、若い時のがむしゃらな清々しさは出てきませんが、一週間の精進潔斎はきちんと行い、心身は清浄を保って舞台に臨みました。

 

本日は、日帰り名古屋にて、ただ今帰京の新幹線。能『紅葉狩』の解説と、後見を勤めました。

いつも申しますが、本当は解説は不得手で逃げたいのに、今年は既に4回ほど様々な催しで解説することが決まっています‥。