2回目の声帯ポリープ摘出手術①

皆さまにご報告です。

今月末に、2回目の声帯ポリープ摘出手術を受けることとなりました。
前回は、約3年前。同じ都内の大病院ですから、もう慣れたものです。

前回の手術では、舞台をいくつか代役をお願いしたり、お弟子さんのお稽古を丸々一か月間休ませて頂くなど、少なくないご迷惑をおかけしました(そして収入が一か月間、全く途絶えてしまいました‥)。

しかし今回は、ちょうど年末年始にかけて入院・手術及びリハビリのスケジュールを組むことができましたので、舞台もお弟子さんのお稽古も、一つとして休むことはありません(手術が決まった後に、この期間内のお仕事をご依頼頂いたものは、全てお断りしています)。

しかし、実際には、お弟子さんのお稽古に関しては、12月の前半と1月の後半にまとめて、無理な日取りをしています。

また、リハビリ期間中にも舞台出演がいくつかあるのですが、フルボイスで謡うことは主治医に止められていますので、控えめに謡うことになります。

そういう意味では、やはり多少なりともご迷惑をおかけすることになります。

(続く)


ホットシャワー5

これ、A&D社の「ホットシャワー5」。吸入器です。

大変優れた商品で、在宅の日は、これで1日に3回吸入しています。

実は、通常の吸入器の機能では、蒸気の粒子が大きくて(10ミクロン〜40ミクロン)、声帯まで届きません。この吸入器は、蒸気が5ミクロンまで小さくなり、声帯までしっかり潤すことが出来る、とのことで、3年前の声帯ポリープ切除手術の前から、主治医から「アマゾンで買いなさい」と勧められて、それ以来愛用しています。

 

当時、「能楽師は普段のケアが足りない人が多い」と言われてしまいました。このようなケアは、洋楽の方など、声を出すプロフェッショナルは当然のことだそうです。

 

風邪の予防や、花粉症、鼻詰まりなどにも最適。それ用に、付け替えられるノズルが3つ(吸入用マスク、口用、鼻用)付属しています。

手入れも、慣れればそう面倒ではありません。

 

決して、A&D社のまわし者ではありません。一家に一台、お勧め致します。


気の入れ方

昨日、「満次郎の会」が済み、気持ちがやっと一段落しました。11月に入ってから、役(装束を着て勤める能の中の一役)や、大事な地謡や催しがずっと続いていましたので、気が張っていました。

 

「満次郎の会」では、能『景清』の従者、新作能『マクベス』の地謡、長い仕舞3番の地謡、と盛りだくさん。主宰の満次郎師はもちろんそれどころの大変さではありませんが、当然私とは器が違いますね。私は、私の身体を使った出来る限りの最善を尽くします。お客様に白昼夢をご覧頂く為に。

 

本日は、長野県小布施町にて、佐野 登師の尽力の催し、「第4回おぶせ能」に出勤の為、長野新幹線車内です。こちらは、能『土蜘』の地謡3番手と仕舞3番の副地頭。地謡が大事。

 

昨日で一段落、と自分に言い聞かせて気を一度ゆるめましたが、会場に向かうに連れて、このようにまた自分に言い聞かせるように、改めて気を入れていくのが常です。

 

冷静に客観視すると、なんだかいつも暑苦しい吐露ですみません。聞いてるだけで苦しくなるかもしれませんが、そういう性質なので、お許しください。


カーシェア1

車(自家用車)を持っていません。

 

子供が小さい時は、妻の為にも車が欲しいと思うことはしばしばありましたが、維持費の問題や、東京は駐車場代が高いこと、また、私自身が車をそう頻繁に乗るわけではないので勿体ない、そして、東京は交通網が発達しているので、車が必ずしも必要でない、などの理由で見送ってきました。

 

若い時から、「車を持たないのは、(能楽師として)身体を鍛える為だ」と言い張っていました。実は今でもこれが最大の車を所持しない理由です。また、運転してしまうと、稽古をする時間が減ってしまいます。私は、移動中が一番集中して謡を覚えることができるのです。むしろ、移動中以外は全く覚え物をしない(出来ない)、ということが習慣づいてしまいました。だから、稽古時間を減らしたくないので、新幹線や電車に人と連れ立って乗車することがあまり好きではありません。

 

運転自体は、家元(先先代及び先代)の内弟子時代、家元やそのご家族の運転で、都内はもちろん、かなりの長距離も頻繁に運転しましたので、不安はありません。家族旅行などで必要な時は、レンタカーを借りていました。

 

ところが最近、「カーシェア」が大変使い勝手が良くなってきたことがわかり、半年程前から頻繁に利用しています。月会費もそう高くありません。15分からの短時間の利用も可能、もちろん、レンタカーのように数日借りてしまうことも可能。自宅の近くに、カーシェアの基地がかなり沢山有り、予約いっぱいで借りられないということもまずありません。予約は、スマホで便利に。時間の変更やキャンセルも自由にできます。最近、ガラケー(この言葉、好きではありませんが)からスマホに戻したこともあり、大変便利。出張や旅行先でも、スマホを使って基地を検索して予約。気軽に借りられます。まるで、全国各地に自分の車を持っているような感覚。

(続く)

 


「婦人画報」11月号 ご覧下さい

「婦人画報」の今月号(11月号 9月30日発売)に、12ページにわたって、先日のイタリア・バチカン公演の様子や、家元(宝生和英師)のインタビュー記事が掲載されています。

 

私の勤めた、『翁』の千歳や、『復活のキリスト』のマグダラのマリア役の写真も、かなり大きく掲載。

 

私自身は、掲載されたことは存じませんでしたが、お弟子さんのお一人が、美容院で偶々ご覧になって、いち早く耳に入れてくれました。

 

良い写真と記事で、一見の価値あり。是非ご覧下さい。


バチカン勧進能 記事

 産経フォト

 

上記をクリックして頂くと、バチカン勧進能の復曲能『復活のキリスト』の舞台写真2枚とともに、報道記事をご覧頂けます。2枚目の写真を拡大表示して頂くと、右側に座っている二人のうち、左側の若い出で立ちが私(マグダラのマリア)です。

会場のカンチェレリア宮殿は、バチカン所有の世界遺産の為、個人によるSNSへの投稿は禁止されておりますので、残念ながら私自身が撮影したものは掲載できません。

 

他にも、以下をご覧下さい。

 

佐賀新聞(6月25日)

佐賀新聞(6月26日)

 


涌宝会大会 盛会にて

ご無沙汰しています。

いつ見ても、ブログが更新されないとのお声をかなりの数、頂いております。「また気が舞台に向かって集中しているのだな」とか、「元気な証拠」と思って頂ければ幸いです。

さて、取って付けたようですが、

先日、6月2日(金)・3日(土)と2日間に亘り、名古屋能楽堂にて「涌宝会大会」が盛会裏に催されました。

ご出演の会員の皆様には、能2番、他、舞囃子・独調・仕舞・連吟などで、日頃の稽古の成果をご披露頂きました。

ご助演の能楽師の皆様には、心より感謝申し上げます。

 


川村学園女子大学ホームページ

先月投稿した、川村学園女子大学における私の授業の集大成の、仕舞・謡の発表会の様子が、学校のホームページでも取り上げられました。

下記をクリックしてご覧下さい。

              川村学園女子大学ホームページ


『船弁慶』無事

昨日、佐野登師主催の玄人能にて、凜太郎が通算11回目の『船弁慶』の子方(義経役)を無事勤めさせていただきました。

同じ曲の同じ役を、10回超えて勤めるというのは、歌舞伎役者とは違い、我々にとっては稀なことですので、大変有り難いことです。

この季節のお役は、親子共々体調管理に非常に気を使います。もとより稽古は尽くしていますので、当日の体調を万全にもっていければ、8割成功したようなものだと思っています。

これから、いよいよ能『花月』の稽古に本腰を入れることができます。凜太郎本人も、「早く花月を稽古したい」と言っております。

曲後半の、「地主の曲舞」「鞨鼓」「簓の舞(キリ)」は、昨年、私の社中の発表会にて、舞囃子として勤めさせましたから、身体が覚えているようです。

ややこしいシテ謡も一応は既に覚えていますので、「恋の小歌」「弓の段」など、部分的に稽古し、徐々に全体像を作りあげていきます。


月刊『江戸楽』記事掲載

江戸楽2月号1

江戸楽2月号2

江戸楽2月号3

江戸楽2月号4

月刊『江戸楽』2月号(1月20日発売)に、

 

「特集・伝統芸能 〜次代を担う若手たち〜」

 

と題して取材を受けた記事を、私だけで4ページに亘って掲載して頂きました。

歌舞伎役者の中村歌昇さん・種之助さん兄弟、落語家の林家つる子さん、講談師の神田蘭さんに並んで、能楽師の「若手」として、白羽の矢を立てて頂き、誠に光栄です。

 

おそらく、この5名の中では、私が最年長の42歳。「若手」の一員とするのは違和感を覚える方もいらっしゃることと思います(写真も、こうして比較して見るとやはり一番‥)。

一般社会では、40代と言えば「中堅」でしょうが、能楽界は、まだまだ長老の大先輩が大勢いらっしゃいますから、まだまだ若手。50過ぎてやっと中堅に差し掛かるのでしょう。

 

取材の折、初めに「私は、若手ではありません」と冗談混じりに申したことは、うまくカットして頂いたようです。不遜な意味ではなく、斯界を担っていくにあたって、現在の自身の意気込みとしてのことです。

 

能の家柄でない一般家庭から、なぜこの世界に飛び込んだか、どのように能と出会ったか、修行時代のこと、芸に対する考え方などが、未公開の情報も含めて記事になっています。

 

インタビュアーの方の温厚な人柄に惹かれて、ついつい余計なことまでしゃべって(しゃべらされて)しまいました。

 

一般書店でお求め頂けますが、以下のホームページをご参照下さい。

                             月刊『江戸楽』