仕舞『笠之段』宣伝映像(YouTube)

私のYouTubeチャンネルに、仕舞『笠之段』(8月7日金曜日「夜能」)のPR映像をアップロードしました。こちらからご覧ください。


YouTubeチャンネル「宝生流能楽師 和久荘太郎」始動!

 

「宝生流能楽師 和久荘太郎」というYouTubeチャンネルが出来ました!

こちらをクリックして下さい。現在、「ご挨拶」の映像1本と、「和久荘太郎 演能空間」の第1回〜第7回のチラシのアーカイブ、そして、来たる9月19日(土)宝生能楽堂の五雲会にて舞う、能『呉服』の宣伝ビデオを出してあります。

 

まさかこの私がYouTubeを始めるなど、自分でも思いもよりませんでした。あるお弟子さんのお勧めと後押し、そして企画・制作によるもので、恥ずかしながら、まだ自分では何もしておりません。

 

立派な器ができて、この後は私が何を投稿するんだろう、とお思いでしょう。そう、色々と私の中にも構想が浮かんできています。

 

撮影用の三脚や、苦手なお話をするためのワイヤレスのピンマイクまで買ってしまいました。準備は着々と進めていますが、あとは私のやる気や体調、時間の余裕などの機が熟するのを待っています。無理はしません。

 

もし宜しければ、チャンネル登録をして、新しい投稿をお待ちいただけましたらありがたく思います!


重要無形文化財保持者(総合認定)認定のご報告

ご報告です。私事、去る717日に、文化庁の文化審議会により、重要無形文化財保持者(総合認定)の認定を受け、(社)日本能楽会に所属致しました。

今後も身辺何も変わることはなく、これまで通り自らの芸の精進と後進の育成、また皆様への能の稽古を通じた普及活動に邁進致します。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

和久荘太郎


久良岐能舞台

今日は、久良岐能舞台にてのお弟子さんの稽古。

感染防止の為、カーシェアを利用して参ります。月3回、木曜日17時から20時位まで。東京の自宅から横浜への高速道路を使った道のりもだいぶ慣れてきました。自粛期間が明けても、まだまだ道は空いていますね。

 

趣があります。ここで稽古できる幸せ。由緒ある舞台です。詳細は、久良岐能舞台ホームページをご覧ください。

 

 

舞台の脇からの景色。

 

紫陽花が盛りです。今日もこの梅雨時に鶯が美しく鳴いていました。暗くなると、ウシガエルの声も・・・。


久々の武田神社

今日は、3カ月ぶりの武田神社にてのお弟子さんの稽古。カーシェアを使い日帰り。皆さんお元気で何よりでした。

 

能舞台(甲陽武能殿)遠景。芝生の青が眩しい。

 

黒光りした趣のある舞台。

 

橋掛り。右から一ノ松、二ノ松、三ノ松と、ちゃんと正式な遠近法を用いて徐々に小さくなっています。

 

地裏(地謡座側)から。珍しいショット。

 

鏡板の老松も豪快。

 

これは、演者でなければ見られない角度。幕側から橋掛りに向かって。

 

一ノ松から舞台を見て。これも演者ならでは。

 

笛座から幕を見て。

 

能舞台前の、榎の御神木。

 

夏越の祓の、茅の輪くぐり。これを3回方向を変えてくぐると、この夏を健康に過ごせるそうです。長年武田神社に通っていますが、今年初めてくぐりました。

コロナがおさまり、皆健康に過ごせますように。

 

 

 

 

 


当日券無しです(6月20日土曜日 五雲会)

今週土曜日(6月20日)の宝生能楽堂における「五雲会」は、当日券の販売は無しと決定しました。あしからずご了承ください。

 

もし、ご来場いただく場合は、当ホームページ内【お問合わせ】に予めご連絡ください。


かくて時過ぎ・・

15歳(高校一年生)の私。

掃除していたら30年前のパスポートが出てきて、開いたら、あまりの変わりように本人もビックリ。子供たちに見せたら、娘(小6)は開口一番「お父さんカッコイイ!!」と。息子(中2)は、「(今と)全然違うじゃん!!」と。妻と娘はこの写真をみて、口を揃えて現在の息子に似ている、と。

 

かなりツッパった生意気な顔つきですね。まだ能の稽古(謡・仕舞・大鼓・笛・小鼓)を始めて数ヶ月。並行して子供の頃からやっていた日本舞踊(花柳流)・剣道・居合道(無双直伝英信流)などなども続けていました。

名古屋市の姉妹友好都市であるシドニー市(豪州)にて、名古屋市立名東高校能楽研究部がホームステイを含めた能の発表の機会を得たために、高校入学直後にパスポートを取得したのです。私は、仕舞『嵐山』を舞い、舞囃子『経政』の大鼓も打ちました。

 

その為に、名古屋にお稽古場があった辰巳孝師(辰巳満次郎師の父君)に名東高校能楽研究部として総合的にお稽古を見て頂き、これを一つのきっかけとして色々なことがあり(いずれお話しする時が来るでしょう)、やがて能の道一本に進むことを決意します。

まあ、今振り返っても、とにかく誰に対しても生意気な野郎でした。良く言えば、生きる気力に満ち溢れていました。

 

ちなみに、着ているのはスーツではなく、名東高校の制服です。ネクタイは結んでいるのではなく、金具でシャツの襟に挟んであるだけ。今の名東高校の制服はちゃんと結ぶ方式のようです。当時名東高校は名古屋市立の新設校で、「普通科」だけだけでなく「英語科(現在は国際英語科)」があり、英語教育に力を入れた一風変わった学校でした。各クラスに留学生がいて、校風も大変自由で、破天荒、破茶滅茶な私を押さえつける先生も少なく(数少ない私を押さえつけてくれる先生に対しては容赦なくハネ返していました。ゴメンなさい!)、かえって先生方も私に同調してノリノリになってくれて、私は本当に伸び伸びと学校生活を送ることができました。

 


かくて時は過ぎ・・・・・・・


 

そして、これが30年後の成れの果て。満45歳。今年46歳になります。艱難辛苦が顔に刻まれています(?)。初志貫徹で、一応能楽師の端くれで舞台に立たせていただいています。その代わり、能以外のことには疎く、恥かくことばかりですが・・・。常識的・人格者のお弟子さん達や良い家族、良い師匠に恵まれて、生かされていることを実感・達観するこのコロナ禍です。

 

私よりも若年の皆さんへ。「30年はアッという間」でしたよ。


オンライン稽古③

スマホは、長時間オンライン稽古をしていると直ぐにバッテリーが熱を持ってきます。最初はスマホのみでやっていたのですが、このままでは寿命が短くなると確信し、パソコンの使用に変更しました。しかし当節、子供達も学校や塾のオンライン授業があるために、我が家に2台あるノートパソコンだけでは賄えず、iPad proをオンライン稽古用に購入し、ますます快適。

iPad pro、iPhone、パソコン全てに対応する有線マイクも購入し(まだ届いていませんが)、お相手に出来るだけ良い音をお届けする様々な工夫を考えて実践しております。

 

な~んて、また悪い(良い?)癖が出て、色々と凝りだしてしまいましたが、そろそろ、オンラインではない、通常の稽古ができそうな予感。まあ、必ず来るであろう次の緊急事態宣言期間には直ぐにオンライン稽古で対応する、という準備ができたことは大きな収穫。

あるお弟子さんに「オンライン稽古ができることによって、また様々な可能性が広がるのでは」と言われ納得。確かに、体調不良で稽古をお休みになった方には、後日オンライン稽古での代替も可能だし、例えばご遠方(外国でも!)のお弟子さんにも稽古を止めずに続けていただくことができるようになるかもしれません。実際、しばらくお休みだった米沢(山形県)のお弟子さんもオンライン稽古をお始めになったし、今年アメリカに移住する学生さんにもこのまま続けてもらえるかもしれません。

 

私は、転んでもただでは起きません。


オンライン稽古②

LINEならば、最近はスマホを持つ方ならば老若男女問わず使っているようですので、最初はLINEのビデオ通話から始めました。

「お約束の時間前に謡本を前に置いて、スマホを立てかけて向き合っているだけで大丈夫ですから」とお伝えして、先ずは15分間ほど稽古(謡のオウム返し)の使用に堪えるか実験。それで可能ならば、他日を約して実際にオンライン稽古開始。

 

拙宅は、1階の居間にWi-Fiルーターがあり、離れた3階の舞台はやや電波が弱かったので、Wi-Fi電波の中継器をビックカメラ(もちろんオンライン)で購入して2階の息子の部屋に設置。電波は完璧です。

 

お相手によっては、LINEではなく、zoomやSkypeはたまたFace TimeやGoogle meetを最初から希望されて、それらに対応するうちに私自身が勉強になりました。そしてそれらを応用して、今はやりの「オンライン飲み会」を友人たちと開催したり、仕事上の打合せをしたりしてスキルアップ。

 

LINEは気軽に始めるにはとても良いツールですが、どうも最近このような状況下で人気なのか、繋がりが悪い時間帯があると感じ、趨勢のLINEからzoomへ移行のお願いを皆さんにしています。

zoomは画質も音質も良く、使用も慣れてきました。少し注意が必要で、zoomは、大きい音(声)を出すと、マイクが自然と集音のレベルを落とすようで、その対策を調べて、私自身のスマホやパソコンに設定。すると、お相手に快適に聴こえるようになったようです。お声が大きいお相手にもその設定をお願いすることで、こちらも聴きやすくなります(「オンラインレッスン」で検索すると有益な情報が出てきます)。


オンライン稽古①

ご存知の通り、能楽界(能・狂言)もご多分に漏れず、全ての流派が舞台活動を自粛しており、私自身も3月から今に至るまで、悉く舞台出演が無くなってしまいました。この先も8月頃までの舞台出演の多くが既に中止・延期の連絡を受けており、全く先が見えない状態でしたが、本日の緊急事態宣言全面解除の報により、今後少し変わってくるのではと期待しています。

自粛開けで最初の舞台が、6月20日(土)五雲会の能『善知鳥』のシテ。入場制限をして慎重に開催するとのこと、張り切ってまいります!

 

ところでこの期間、お弟子さんの稽古もままならず、名古屋・岡崎・甲府・横浜、そして名古屋の学生3校(愛知教育大学・愛知県立大学・名東高校)も全て4月からは中止。自宅である東京の飛鳥舞台の稽古に来られるお弟子さんも日に日に減少。唯一稽古に伺い続けたのは桐生の稽古場。カーシェアリングで車を借りて、感染に気を付けて高速道路を往復。普段は月1回しか伺えないのですが、この時とばかり、月2回伺い続けました(ご迷惑だったかも?)

 

このようななか、お弟子さんから「オンライン稽古」のお勧めがあり、当初は思いもよりませんでしたが、学生さんを実験台に始めてみると、意外に皆さん好評。

「顔を見ながらだと、しっかり稽古をしてもらっている感じがする」とか、

「通常の稽古同様、緊張する」

などという感想をいただき、4月の末頃からお弟子さんお一人ずつ実験をして、当面これで稽古となり得るか(また、お月謝を頂戴するに値するか)体験していただき、ほとんどの方がオンライン稽古に移行していただくことができました。

 

さすがに仕舞の稽古は難しく、謡のみに特化。「緊急事態宣言期間」イコール「謡の強化期間」としてご納得いただいています。実際、皆さんこの機会に更なる上達を感じます。

 

3校の学生さんだけで30人弱稽古しますので、なかなか骨が折れます。学生さんは、もちろん仕舞は個人稽古ですが、謡はどうしても団体稽古になってしまうので、この個人稽古ができる機会に、普段伝えられない基礎をしっかり作ってあげたいと思います。