能『竹生島』

明年1月12日(日)、豊田市能楽堂主催「新春能」にて、能『竹生島』が上演されます。

シテは宝生流宗家・宝生和英師。ツレを私が勤めます。

このツレは、他流派の小書になると、ツレとシテが入れ替わるくらいの重要な役で、前ツレは前シテ(老翁)と共に若い女性として小舟に乗って現れ、実は弁財天の化身であることを明かし、シテに先立ち舞台上の宮の作り物に中入し(シテは幕へ中入)、宮の中で着替え、後半、後ツレの弁財天として本体を表し、「天女之舞(中之舞の変形)」を舞う、という、盛りだくさんの役。

 

いかにも新春らしい、めでたいショーのような曲。ぜひご来場下さい。

チケット(全指定席)は、既に販売を開始して、良い席から売れているようです。

チケットのお求めは、豊田市能楽堂ホームページまたは、当ホームページお問い合わせまで。


『望月』子方

次の日曜日(10月28日)、別会能(宝生能楽堂)にて、息子の凜太郎が能『望月』(シテ 宝生和英宗家)の子方を勤めます。

 

仇討ちの曲で、『放下僧』と構成は似ていますが、位取り(格調)が全く違い、重習いの大事な曲。他流では、若いうちに勤めることもありますが、宝生流では、弟子家(家元以外の職分)が若いうちに勤めることはなかなか許されない大曲です。

 

子方は、シテと共に父の仇を討つ「花若」という名の少年役。ツレ(母)との同吟から始まり、鞨鼓を舞い、仇討ちもするという、盛りだくさんの役。ほぼ毎朝稽古していますが、子方の部分だけでもきちんと稽古すると1時間弱かかります。

 

凜太郎は現在小6で、この夏に背丈も雨後の筍のように伸び、いよいよ声変わりも本格化してきて、父としては頼もしく思いますが、子方としてはもう難しくなってきました。今年は、この『望月』でしばらくお役は無く休みとなり、勉強に専念させますが、来年はまだ3番の子方のお役を頂いております。しかも、『安宅・延年ノ舞』(春の別会能)、『鞍馬天狗・天狗揃』(秋の別会能)、『烏帽子折』(第6回 和久荘太郎 演能空間)と大役ばかり。今の様子だと、この頃は完全に声変わりしているかもしれません。

 

5日後の『望月』が済んで凜太郎の稽古が休みになったら、いつも稽古をせがむ娘をしっかり稽古してやろうと思っています。


国家指定芸能「能楽」特別鑑賞会 名古屋公演 能『土蜘』頼光

本年12月15日(土)、名古屋能楽堂にて、日本能楽会主催の「国家指定芸能 能楽 特別鑑賞会 名古屋公演」が開催されます。

能は、観世 清和宗家の『半蔀』と、宝生流・衣斐 正宜(いびまさよし)師の能『土蜘』。私は、源 頼光(みなもとのらいこう)役を勤めます。

詳細は、上記チラシをクリックしてご覧下さい。

チケットご希望の方は、当ホームページお問い合わせまで。


11月夜能『殺生石』を舞います!

来月11月30日(日)「夜能」(宝生能楽堂)にて、能『殺生石』を舞います(詳細は、上記写真をクリックしてください)。

 

私にとって『殺生石』は、10年程前に名古屋宝生会にて勤めて以来、学生鑑賞能などで何度か舞っている、縁のある曲です。

宝生流では100年近く石の作り物を出す演出を止めていましたが、20年程前に、先代の家元(宝生英照師)が復活させて以来、石を出すことが多くなりました(当時家元の内弟子だった私も石の作り物の制作に携わりました)。

石を出さないときは、揚幕を石と見立てて、幕際に床几に掛けて謡を謡うのですが(これは『白頭(はくとう)』の小書(特殊演出)の演出)、やはり、大きな石の作り物が舞台に出たほうが、お客様は風景を想像しやすいのです。今回も、石の作り物を出す演出で勤めます。

平日の夜、仕事帰りに能を観にいらしてください!

チケットのお申し込みは、当ホームページお問い合わせまで。

 

 

 


11月18日(日)名古屋宝生会定式能 能『大会』

来月11月18日日曜日、名古屋宝生会定式能(名古屋能楽堂)にて、能『大会(だいえ)』を勤めます。

 

先日の演能空間の『天鼓』とは打って変わって、お伽話、童話のような曲。天狗が、僧への恩返しに、釈迦の霊鷲山にての説法の有様(これを「大会」という)を目の当たりに観せますが、帝釈天に懲らしめられ、這々の体で逃げ帰る、というストーリー。

これだけ聞くと、実にあっけらかんとしていますが、しかし、私はこういう曲に(👺天狗に)少し哀愁を感じます。そこが、彼の名人・野口兼資師が、今は亡き先輩方に伝えたと言う、「天狗は優しく(演じろ)」ということの一つなのでは、と思っています。いかにも「天狗」らしい「乱暴」な行き方は、お客様は一時的に驚いて感心して喜んで下さるでしょうが、いずれ飽きがくる、と解釈しています。

 

本番まで1ヶ月半。いつもそうなのですが、この役をどのように作り上げていくか、これから稽古を重ねていくうちに、日々考えが変わっていくのです。そして、その「結果」ではなく、「途上」を本番の舞台にのせるという感覚が、いつもあります。だから、なかなか、自分として及第点を出せる舞台を勤めたことが一度もないので忸怩たる思いですが、これはもしかしたら、他の表現者(バレエ・フィギュアスケートなど)やスポーツ選手などでも同じなのかもしれません。

 

是非ご来場下さい。能のもう一番は、『源氏供養・舞入』(シテ 玉井 博祜)。私は、こちらの地謡も勤めます。

他に狂言・仕舞(詳細は、冒頭のチラシ画像をクリックして下さい)。

チケットのお申込み、お問い合わせは、当ホームページお問い合わせ  または、名古屋宝生会(052-882-5600)まで。


能の地頭

今月9月28日(金)18時15分開演、宝生能楽堂にて「夜能・特別公演~夜語りの会~」が催されます(上記チラシをクリックすると、拡大表示されます)。

私は、能と仕舞3番の地頭を勤めさせていただきます。

 


能『生田敦盛』シテ 水上優、子方 水上嘉

仕舞『岩船』金野泰大、『龍田クセ』金森隆晋、『熊坂』髙橋憲正


 

能の地頭は、宝生流の非公開の勉強会(現在の「青雲会」の前身)や、地方での催しでは経験がありますが、宝生会主催の公式な催しでは初めて。

宝生流では、能において特に地頭に重きを置いており、シテを勤めるよりも大事とされています。大変光栄なことで、心して稽古して勤めさせていただきます。

今回の夜能に限って、全指定席の特別公演。ぜひお出かけください。


名古屋宝生会定式能 能『俊成忠度』『藤』(6月24日日曜日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来る6月24日(日)名古屋能楽堂において、本年第3回の名古屋宝生会定式能が開催されます。

パンフレットのPDFデータのダウンロードは、下記からお願いいたします。

   6月名古屋宝生会定式能パンフレット

 


【番組】

12時30分

◆演目解説 和久荘太郎

13時

◆能『俊成忠度』シテ 衣斐愛、俊成 衣斐正宜、トモ 内藤飛能、ワキ 橋本宰、笛 大野誠、小鼓 船戸昭弘、大鼓 河村裕一郎、後見 和久荘太郎他、地謡 影山三池子他

◆仕舞『船弁慶キリ』辰巳満次郎、地謡 宝生和英他

◆狂言『鏡男』シテ 野口隆行、アド 松田高義、伊藤泰

◆仕舞『大江山』辰巳大二郎

◆仕舞『鵜飼』和久荘太郎 地謡 衣斐正宜他

◆能『藤』シテ 宝生和英、ワキ 飯冨雅介、ワキツレ 椙元正樹、橋本叡、笛 鹿取希世、小鼓 後藤嘉津幸、大鼓 河村眞之介、太鼓 鬼頭義命、後見 衣斐正宜他、地謡 辰巳満次郎他

 

16時終演予定


【入場料】

鑑賞券5,000円、学生券2,000円。当日券もご用意いたします。

 

私は、最初の解説を勤め、仕舞『鵜飼』を舞います。他に、能『俊成忠度』の主後見、仕舞『船弁慶キリ』の地謡、能『藤』の地謡。

全宝連学生自演会と合わせて、ぜひご来場ください!


学生自演会開催(名古屋能楽堂 6月23日・24日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日配布のパンフレットPDFは、下記からダウンロードして下さい。

   全宝連学生自演会パンフレット

 

来る6月23日(土)24日(日)、名古屋能楽堂において、「第65回 全国宝生流学生能楽連盟 学生自演会」が開催されます。

毎年この時期に、4箇所(東京・京都・金沢・名古屋)持ち回りで開催される、学生主催の、能楽サークル・部活動が一堂に会する発表の機会。

入場無料ですので、是非お運びください!

私が長年指導している、名古屋市立名東高校の能楽研究部は、今回初参加させて頂きます。20年ほど前からお声がけは頂いているのですが、高校生にはなかなかハードルが高かったこともあり、辞退していましたが、今回、大学生の運営委員の皆様による特別なお計らいのおかげで、現役13名が参加させて頂くこととなりました。

名東高校は、能楽研究部13名全員による連吟『鶴亀』、素囃子『破之舞』、仕舞『高砂』『清経キリ』『玉葛』『鞍馬天狗』にて出演。

また、今年4月より、愛知教育大学の能楽部も、竹内澄子先生の代稽古として月2回お稽古をお付けしていますので、その学生さんも『敦盛キリ』や連盟全員の連吟『鶴亀』にて出演。

名古屋能楽堂が若いエネルギーで満たされる2日間となることでしょう。楽しみにしています。

 

2日目の24日(日)終演後には、学生鑑賞能を兼ねて「名古屋宝生会定式能」を開催。次回投稿にて、詳細をお知らせいたします。


大詰めの稽古

今週金土(6月1日2日)開催の涌宝会大会に向けて、栄能楽堂にて大詰めの稽古中です。

もう皆さんよく出来ています。本番が楽しみです。

お弟子さん方から、「先生も大会に向けた準備やお稽古が大変でしょう」などとお気遣い頂きますが、私は仕事というよりは、趣味のようなものですから、全く苦労に感じません。

よく昔から申しておりますが、お弟子さんは私の作品です。その作品の鑑賞を楽しんでいるような、客観的な面もあり、涌宝会大会は毎年楽しみなのです。

よくできれば嬉しいし、多少うまくいかなくても、ドンマイドンマイ!ときには、大間違いもあり、一生懸命やっている方には申し訳ありませんが、笑ってしまいます。

お弟子さんには、後でDVDの映像をご覧になって、大いに笑ってください、と申しています。

もちろん、入場無料ですから、ぜひお誘い合わせの上、ご来場下さい!


涌宝会大会(6月1日金曜日・2日土曜日 於・宝生能楽堂)

来る6月1日金曜日・2日土曜日、宝生能楽堂にて、涌宝会大会(和久同門会)を開催致します。

 

以下に、主な番組をお知らせいたします(順不同)。


【6月1日(金)】11時半開演 16時終演予定

舞囃子8番、独鼓(独調)5番、連吟3番、仕舞6番

◆番外舞囃子『老松』和久荘太郎


【6月2日(土)】9時半開演 17時半終演予定

◆能『枕慈童』伊藤佐保里、ワキ 御厨誠吾、笛 杉信太朗、小鼓 大倉源次郎、大鼓 亀井忠雄、太鼓 加藤洋輝、後見 和久荘太郎、地頭 宝生和英

◆能『船弁慶』崎井重信、子方 和久凜太郎、ワキ 大日方寛、アイ 高澤祐介、笛 一噌幸弘、小鼓 大山容子、大鼓 亀井広忠、太鼓 大川典良、後見 宝生和英、和久荘太郎、地頭 辰巳満次郎

◆一調『橋弁慶』鷲野健、小鼓 大倉源次郎

◆一調『起請文』小鮒忠明、大鼓 亀井広忠

◆一調『花筐』大庭清司、大鼓 亀井広忠

◆一調『勧進帳』坂本盛夫、大鼓 亀井広忠

◆独調『景清』田代俊助、大鼓 亀井忠雄

◆舞囃子『三輪』岡本伸治、笛 八反田智子、小鼓 大倉源次郎、大鼓 亀井忠雄、太鼓 加藤洋輝、地頭 辰巳満次郎

他舞囃子9番、独調1番、素謡1番、連吟1番、仕舞12番


本番組(当日パンフレット)の送付をご希望の方は、こちらまで。

入場無料です。皆様お誘い合わせの上、ご来場ください。