『翁』を舞わせて頂きます(1月10日(日)月波能特別会 宝生能楽堂)

明年110日(日)宝生会「月波能(月並能改め)」にて、『翁(おきな)』を披かせて頂く運びとなりました(上記チラシをクリックして下さい)。

『翁』は、「能にして能にあらず」といわれる、儀式的な曲で、古来能役者ではなく神官などの宗教者が勤めていたものを、能役者が代わって勤めるようになり、初めは座(今でいう「流派」)の長老が勤めていたものを、能の中興の祖・観阿弥親子が初めて座の太夫(たゆう。今で言う「家元」)が舞い勤めたのを初めとして、代々家元のみが勤めてきたものですが、近代に入り、宝生流では弟子家(家元直属の職分能楽師)にも勤めさせて頂くようになりました。現在でも、ほとんどの流派は家元または分家筋のみが勤めることになっています。

また、この曲を勤めるにあたって、「別火精進」という、いわゆる精進潔斎を、本番約1ヶ月前より禁肉食・禁酒などをして心身を清め、当日は、舞台上で翁面を掛けることによって、神職ではなく「神」自体になり、天下泰平、国土安穏を祈る、という、私にとってはおこがましく畏れ多いお役です。

このようなことで、一世一代のお役をこの度頂戴し、おそらく二度と舞うことはありませんので、このような時世ですが、もし宜しければ皆皆様お運び頂けましたらと存じます。

一般販売は、1114日(土)10時開始。

また今回、宝生会の番組編成が大幅に変更されてからの初めての会で、「月波能特別会」といわれるだけあって、番組が大変豪華です。

『翁』の他、『葛城・大和舞(家元)』、『烏帽子折(武田孝史)』、また『翁』の三番叟を野村萬斎氏ご子息・裕基氏が勤め、また野村万作・萬斎親子による狂言『鶯』。

 また今回特別に『翁』に、「烏帽子之祝儀」という小書(特殊演出)がつきます。これは烏帽子の祝言の謂われを三番叟が語るもので、今回「烏帽子折」が留に上演されることからこの小書が付きました。私自身、このような小書は初めて聞きました。これも見ものです。

 

以下に席種と料金をお知らせいたします。

【税別料金ですのでご注意下さい】

S席 12,000円(正面席)

A席 10,000円(正面席後方及び左側)

B席 9,000円(脇正面席)

C席 8,000円(中正面席)

自由席 6,000円(脇正面席後ろ及び正面席右側一部)

※学生は全種1,000円引き。

11月14日(土)10時より一般販売開始。チケットのお申し込みは、宝生能楽堂オンラインチケットサービスまたは、宝生会事務局(03-3811-4843)までお願い致します。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。