学校巡回公演(福島・山形)
一昨日は、文月能(ふづきのう)という、女性能楽師がシテを4番勤める宝生会主催の催しに出勤、昨日は、掬水会(きくすいかい)・みやび会という、水上 優師ご社中の発表会の助演。いずれも、プロとアマチュアの差はあれど、演者の熱量のある充実した催しでした。
本日からは、宝生会が文化庁から承った、学校巡回公演。昨年同様、各地小学校をまわり、子供たちに狂言『柿山伏』と能『黒塚』を観て頂きます。
今回私は、福島県の二本松市・いわき市・南相馬市二か所と山形県の遊佐町を回り、シテ2回、後見3回を勤めます。
昨年、浜松を拠点に愛知県・静岡県の小学校をまわった折のある学校では、ワキの阿闍梨が数珠をさらさらと押し揉んで黒塚の鬼を調伏するラストシーンで、子供達も自然に誰ともなくワキと一緒に手を擦り合わせ始めて、低学年とみえる子供達が総立ちで一緒に鬼を調伏してくれて、会場が一体化したライブ会場の様相を呈していました。子供の解放された心は素晴らしいと感じました。
また今年も、どんな出会い(ハプニング?)があるか、楽しみです。