鶴役(『鶴亀・曲入』1月11日月並能)
次の日曜日(1月11日)、月並能(宝生能楽堂)『鶴亀・曲入(つるかめ・くせいり)』(シテ・武田孝史)にて、凜太郎が「鶴」役を勤めます。
『鶴亀』の子方自体は5回目ですが、今回は初の「鶴」役。「鶴」は年長者が勤めますので、いつもお兄さん相手で「亀」ばかりでした。
と言っても、動き自体は相舞(あいまい)で鶴・亀ともほぼ同じ動き。能の途中から登場し、「破之舞(はのまい)」という短い舞を舞い、この後の皇帝(シテ)の重厚な舞の前座を務めます。
この役は、宝生流は常には子方が勤めますが、他流では大人が面を掛けて勤めることが多いようです。
身びいきかもしれませんが、ここは皇帝の引き立て役ということで、やはり子供が舞う方が可愛くて良いと感じます。
それぞれ、頭に鶴と亀を模した冠を戴いて、その役柄を直接的に表します。これがまたなかなかリアル。一見の価値あり。
意外と重さがあるので、小さい子供には重く感じるかもしれません。
皇帝に対して、鶴と亀が座って礼をする型がありますが、あまり頭を下げると重みで落ちそうでハラハラしますので、ここはあまり下げすぎないように、よく指導する箇所です。
今回お相手の亀役は、私の5歳先輩・野月聡氏のご長男・惺太君。
凜太郎より一つ下の小学一年生で、2人は背丈が同じくらい。バランスが良いと思います。
今日は、家元の最後の稽古で、それぞれご注意を受けました。
申合せはいよいよ明後日金曜日。風邪などひかせられません。