お灸
今週土曜日は、五雲会(宝生能楽堂)にて能『善知鳥』のシテを舞います。
お役が近づいてくると、稽古も本腰が入ってきて、体調管理に一層気を配るようになります。
包丁を持つことや、洗い物などは避けるようになります(元々滅多にやってないのでは、と家族の声が・・・)。
駅などでは、普段はエレベーターやエスカレーターは使わず階段を駆け上がるのが慣いですが、お役が近づくと、上りはいつも通りですが慎重に、そして下りに関しては階段はまず使わず、やむなく階段の場合は、手すりに手を添えて下ります。駆け込み乗車など、もってのほか。
お酒をやめる、というのはよく聞きますが、私はやめません(普段からそんなに飲みませんのでね)。
とにかく、神経質なくらい、怪我や風邪には注意します。これも、2度の声帯ポリープ摘出手術での経験から、もともと用心深い性質にますます拍車がかかりました。
舞台が近くなくとも、日常欠かさないのは、寝る前の入念なストレッチとお灸。
昔ながらのもぐさをひねって直接肌に置くタイプではなく、台座が付いた比較的安全なもの。15分間ほどかけて30箇所くらいにお灸をすえます。煙が目に染みることも!
1000個入ったものを1ヶ月半程で使い切ってしまいます。
お灸の間には、手塚治虫先生の作品を読むと決めています。理由は・・・、特にありません。
「塵も積もれば〜」で、『鉄腕アトム』や『ブラックジャック』は全巻読破。今は『火の鳥』に夢中です。
寝る前15分間のリラックスタイムです。