手術無事②

(続き)

病室に帰ると、妻から驚きの報告。なんと、摘出したポリープ氏は1人かと思いきや、ポリープJr.がいたらしく、そいつも根こそぎしたと、主治医から説明を受けたとのこと。

 

話が前後しますが、手術前日には、恒例の声のテストを受けました。声量・音域・息の長さ・質などを細かく分析します。ポリープがあっても音域は4オクターブ超でいつも驚かれますが、私の実感通り、やはり息が全部声になっていません。また、小さい声だと声質が安定しないことが判明。どうりで、最近微細な加減が出来なくて、舞台上で真剣に謡うと、思いのほか大きい声になってしまうと感じていました。

これらが、今後のリハビリでどのように改善出来るか、楽しみです。

 

明日は退院。これから自宅にて自主管理のもと、発声禁を守らなくてはなりません。子供たちに「おとうさーん」などと呼ばれると、思わず返事をしてしまいそうで怖い!口うるさい父親も、暫く封印です。


手術無事①

手術、無事済みました。

 

先程、やっと酸素マスクが外れ、飲水許可が出ました。「甘露水」とは大袈裟かもしれませんが、朝から飲まず食わずだったので、その水の美味しいこと。

まだベッドでの安静は暫く続きますが、麻酔も大分覚めてきて、物を考えられるようになってきました。

但し、当然ながら発声は厳禁。昔からある知育玩具の「せんせい」の小さいバージョン(下の写真)をお借り出来、筆談とジェスチャーで会話します。

 

朝9時過ぎに手術室に歩いて入って、ストレッチャーで病室に戻ったのは9時50分。早いものですね。

麻酔薬が点滴で体内に入ってから、「1、2、3‥」までは数えた覚えがありますが‥、やはり今回も起き続けることはできませんでした。

そして今回は、前回のように、麻酔から覚めたときに「もう終わったんですか⁈」と叫ばないで済みました。それが一番不安だったので、事前に麻酔科の先生にお伝えし、起こすときに「和久さーん、手術終わりましたよ」ではなく、先ずは「和久さーん、喋らないで下さいねー」から声掛けしていただいたのが功を奏したのでしょう。

(続く)