SAUSAGE②

(続き)

同音異義語(と言って良いのかわかりませんが)で有名なところでは、

「汚職事件」と「お食事券」

これなんかは、誰もが(?)子供の頃は勘違いしていたのでは。私もその一人です。

 

「更新料」と「香辛料」

や、

「数パーセント」と「スーパー銭湯」

あたりになると、「空耳アワー」的になってきます。

 

能の謡で有名なのは、

『船弁慶』の後半、船中にてのワキ(弁慶役)の謡

「この御舟の陸地(ろくじ)に着くべき ようも無し」

が、

「6時に」

と聞こえて、「なるほど、この舟は遅れてて、6時には到着できないのだな」と、大体の子方(義経役)が勘違いします。

 

また、『竹雪(たけのゆき)』という珍しい曲では、やはり子方の謡

『さりとては  払わで  かくて  あるならば』

これは、意地悪な継母が「竹の雪を払え」と言って、大雪の中を庭に出されて、絶命してしまう前に謡う大事な一句ですが、これが謡い方によって、

『腹は  でかくて  あるならば』

と聞こえてしまいます。

 

『経政(つねまさ)』では地謡の、

 

「されば  彼(か)の  経政は」

があり、やはり謡い方によって、

 

「され  馬鹿の  経政は」

と聞こえてしまいます。

 

「SAUSAGE」「双生児」から、やはり能へ話が繋がるのでした。