一期初心
昨日、五雲会にて、今年最後の舞台出演。
『生田敦盛』の子方を凜太郎が勤め、無事済みました。最近、舞台に出ることの「怖さ」も自覚しつつ、ある意味の「快感」も得てきたようで、本番に強くなり、我が息子ながら「後生畏るべし」の感です。
それに比して私は、『蝉丸』の後見にて、ある失敗をしてしまい、楽屋に戻るなり関係者に平謝りでしたが、今後に活かせば良いと、先輩方から前向きな叱咤激励を頂き、まだまだ自分が発展途上にあることを自覚して、気を緩めず来年も精進しようと決意致しました。
今日は、岡崎(愛知県)のお弟子さんのお稽古の為、新幹線車中です。明日は、名古屋のお弟子さんのお稽古の後、名東高校へ。そしていよいよ入院・手術。
ワキ方・安田登師(昨日の『生田敦盛』のワキ)の著書の言葉を借りると、世阿弥の云う「初心」とは、古い自己を断ち切り、新しい自己に生まれ変わること。私も、この手術を機会に生まれ変わり、更なる高みを目指そうと思います。