名東高校能楽研究部 舞囃子『安宅』
昨日は、岡崎(花朋会敷舞台)のお弟子さんの稽古、今日は、名東高校能楽研究部の稽古。
名東高校能楽研究部は、毎年秋は舞台出演の数が多く、9月10月には文化祭、小牧山薪能など4カ所程で、仕舞や素囃子『男舞』を披露しました。
今日は、来月に控えた「教育祭」という名古屋市の催しにての仕舞『羽衣キリ』『鞍馬天狗』を稽古。
また、1月に控えた県大会の舞囃子『安宅』のシテの稽古も致しました。シテ・地謡・囃子(笛・小鼓・大鼓)も全て生徒のみで演奏します。
もう少し日が近づきましたら、日にちや会場などお知らせ致しますので、名古屋近郊の方はぜひ応援にお越しいただけたらと思います。
若手?
昨日は、桜山舞台にてお弟子さんの稽古の後、カーシェアにて愛知教育大学へ。
今日は、愛知県立大学の稽古の後、桜山舞台の稽古で、やっと最終新幹線にて帰京中。
0時半頃自宅着予定ですから、2時過ぎに就寝となるいつものパターン。
明日は、朝から五雲会申合せと国立能楽堂定例公演申合せ。
今は全く疲れを感じませんが、こんな生活も、あと4.5年が限度じゃないかと思っています。来月の誕生日で45歳になりますので、50歳位まで?
身体はそんなにヤワではないはずなのですが、10代の頃から無理をしてあまりそれを感じないタチでしたから、折々多少ガタがくることが。よって年々健康第一の考えに変わってきています。
これも、守るべき家族がいるからでしょう。もし独り身ならば、私のことだから自分を今のようには大事にできなかったかもしれません。
この世界、良くも悪くもいつまでも「若手」と言われてしまう(下手したら50過ぎても‥)ので、気持ちだけは若くいられるのですが、未熟に甘んじたり、事実上の老化を実感しなかったり(受け入れないということ)、大きな責任から逃れられたりで、同世代の他分野の方と比べて、人間としての成長が遅くなるのでは、と昔から危惧しています。
謙虚なのは(表面上)良いのですが、人によっては「若手」といわれることを間に受けて「ツッパリ」の力が欠けて去勢されてしまうのでは。
まあ、それでも「ナニクソ!」となれる人が上に上がっていける実力社会なのですが‥。
能のみならぬ芸能の世界で能くいわれる「60を過ぎて一人前」などという言葉をそのまま受け取ってはいけません。
私は、後輩を育てる身としては、下手に歳下に「若手なんだから」という、ある意味の上から目線の言葉は使わないようにしようと思っています。
30代に対してだって、
「あなたは若手ではなくもう中堅だ。残された人生で、あと何番能が舞えると思う?その中で人に感銘を与えられる能が何番舞えると思う?」
というべきじゃないかと考えています。
良い意味で、みな早く老成して、責任感を持った行動をしてほしいし、私自身もそうしたい。
折しも、私の敬愛する坂東玉三郎丈が、ラグビー日本の活躍を称えて、「磨き方を見習ってほしい」と、後輩に向けて提言されました。
この世界を、プロ、アマ、世代、性別に拘らずに盛り上げていきましょう!
せんせい
今日は、名古屋能楽堂にて恵美寿会(えびすかい。衣斐正宜師ご社中発表会)の助演。
主宰の衣斐師の芸歴から考えて言わずもがな、みなさん年功を積まれた舞台成果とともに、能を人生の伴侶として楽しんでいらっしゃるのがよく伝わりました。
また、ベテランばかりのなかに、私よりもずっと年長の初舞台の方もいらっしゃるのが素晴らしい。社会的地位や一芸を成した方がまた一から新しい稽古事を始めようというのですから、「生き方」として見習いたいと思いました。
先日のSAMさんもそうですが、還暦近くなっても謙虚且つ常に進化している人生の先輩に触れると、はたして自分が還暦近くになったときに、そのような柔軟な境地に達することができるのか、と最近自問自答しています。
年ごとに、あきらめが早くなったり、思考が凝り固まっていくように感じる自分を省みます。
この世界、若いうちから「先生」と(表向きは)もてはやして頂きますが、自分のお弟子さん以外の歳上の方から言われると、いまだになんだかむずがゆい(「先生」と言われることが好きな方もいらっしゃいますがね)。
やはり先に生まれている方は私の「先生」です。
油断なく
今回の台風19号、我が家は重装備した上で、ほぼ何事も無く無事でしたが、被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
月並能は、予定通り開催しました(私は能『六浦』の地謡)。
今後も毎年油断しないように、心に留めておきます。
ご無事を祈ります
超巨大な台風19号上陸に備えて、皆さん厳戒態勢を敷いていることと思います。
我が家も、庭や玄関からの浸水を防ぐために、朝から土嚢ならぬ水嚢を作って積んだり、窓ガラスのサッシに新聞紙を詰めて、養生テープでブルーシートを張るなど、さまざま対策をしております。
どうか皆さんご無事で。
愛知教育大学能楽部
今日は、愛教大(愛知教育大学)能楽部の稽古の後、やっと東京行き新幹線にて帰宅中。
愛教大は、私の常宿から電車だと少し遠回りとなり2時間弱かかるところ、車ならば約40分間。カーシェアで車を借りて、月2回指導に参ります。
竹内 澄子師から引き継いで3年目。当初部員は2人しかいませんでしたが、学生さんの懸命な勧誘活動により昨年は3人入部、今年は5人入部して、計10人に。良い流れが出来てきました。
愛知県立大学能楽部と連携して活動していますので、お互い良い仲間で刺激になるようです。
2月の名古屋能楽堂にての発表会「学生 能・狂言の会」に向けて、皆稽古に励んでいます。
富士山
今日は、名古屋にて早朝からある催しの申合せの為、始発の新幹線。そして夕方からは奈良・興福寺塔影能に出勤(能『井筒』地謡)。
新幹線車窓から撮影。雪の無い、尾根と稜線がくっきりした富士山。年に約100回新幹線に乗っていますが、こんなのはまず見られません。
昨日は、山梨県側からこの富士を見ていました。武田神社の能舞台から見下ろす富士も格別ですが、静岡県側から見上げる富士も素晴らしく、甲乙つけがたし。
山梨文化学園 謡の団体稽古
今日は、甲府のお弟子さんの稽古。
甲府では日帰りで、山梨文化学園にての、謡の団体稽古の後、武田神社にて個人稽古。
この山梨文化学園の稽古も、はや5年程になります。月1回1時間を半年間全6回で、一番(一曲)を一通り稽古します。
団体稽古の良さは、みんなと一緒に謡っているうちになんとなく謡えるようになってくるところ。1人で謡うのは恥ずかしい、という方も、小さい声でみんなで謡って楽しめば良いのです。
その先へ行きたくなったら、個人稽古にお越しいただきます。団体稽古、個人稽古両方の良さがあります。
今日からまた新しい曲『吉野静』が始まります。現在約10名の講座生。まだ40名はお越し頂けます。甲府近辺の方は、ぜひ一度ご見学にお越しください。
詳しくは、山梨文化学園ホームページへ。
いつも良い子じゃありません
今日は、飛鳥舞台(拙宅舞台)のお弟子さんの稽古の後、久良岐能舞台のお弟子さんの稽古。
「いつご飯食べてるんですか?」
と、よく聞かれますが、ちゃーんと3食食べてます。特に私は、食べないとエネルギー切れでパワーが出ないタチなので、何をおいても食事は大事にします。
でも、どうしても食べられないときは、カバンに忍ばせた非常食を食べて飢えを凌ぎます。チョコレート、ラムネ、カロリーメイトが定番。
バナナを忍ばせることもありますが、先日は、名古屋→自宅→京都→大阪→自宅→名古屋→自宅と持ち歩いて結局食べなくて、自宅でリクガメにあげたことも‥。
夜は、逆流性食道炎のケがあるので、遅い時間は消化の良いものを控え目に。食欲は旺盛なのに。これがツライ。
だから、出来るだけ18時頃までに食べ始めて沢山の量をいただきたいのですが、これもなかなか難しく。
でも、大事なヒトと会うときは別。逆流性食道炎なんかなんのその。一緒に飲んで食べて午前様(死語?)なんてことも月に何度かは。
たまにはカラダに負荷をかけて、鍛えてやらないとね。
文化庁 学校巡回公演
本日は、日帰りで埼玉県岩槻市のある小学校の文化庁巡回公演能『黒塚』に主後見にて出演。
この公演も、宝生流としては2年目になりますが、回を重ねるにつれて常に進化しています。
どうやったら子供たちを飽きさせないか、より興味を持たせることができるか、ということを、「影向社」(舞台設営会社)の社長さんや宝生宗家をはじめ担当の能楽師が密に話し合って、より良いものにしようと頑張っています。
こちらはいつも同じ『黒塚』でも、観客(参加者)の子供たちにとっては生まれて初めて観る『お能』。だから、我々出演者各役も気を抜かずに、真剣に毎回舞台を勤めます。
我々にとっても、勉強の場を与えられていることに若手は皆感謝しています。良い流れです。