2022年宝生会カレンダー
2022年の、宝生会発行のカレンダーの表紙に、本年1月に私が勤めた『翁』が採用されました。(詳しくは上記チラシをクリックしてください)
お求めは、わんや書店(03−3263−6771)まで。
能『道成寺』再演
本年11月21日(日)能『道成寺』を12年ぶりに再演させていただきます。
「日本全国能楽キャラバン!名古屋宝生会特別公演」(会場 名古屋能楽堂)にて。他に、能『鷺』衣斐正宜、舞囃子『野守』内藤飛能、仕舞『鶴亀 曲』佐藤耕司、仕舞『自然居士』玉井博祜、『采女キリ』衣斐愛、狂言『杭か人か』。
現在、S席、C席、学生席は完売しています。A席、B席はまだ少し余裕があります。
チケットのお申し込みは、名古屋宝生会まで。
ろうそく能 無事終演
一昨日、久良岐能舞台にてのろうそく能『通小町』、無事終演しました。
庭園のライトアップなどの演出にも、皆さんお喜び頂けたようです。
下記をクリックして様子をご覧ください。
次回のシテは11月3日(水祝)蒲郡にての能『巻絹』です。
明日は能『通小町』(久良岐能舞台「ろうそく能」)
本日は、女流能申し合わせにて能『経政』の地謡を謡い、国立能楽堂に急ぎ移動して新作能『鷹姫』の稽古に途中から参加。
初めて「岩(コロス)役」の面を皆が掛けて見て、被り物も被ってみて、いわゆる「衣装合わせ」もしました。
どのような格好になるかは、11月5日(金)の本番をご覧いただいてのお楽しみ。
明日は、いよいよ「ろうそく能『通小町』」(久良岐能舞台)です。
チケットは完売しており、当日券も販売しないとのこと、ご了承ください。
『道成寺』下申合せ
本日は、名古屋能楽堂にて『道成寺』の下申合せをしました。
大鼓・小鼓それぞれの一調の箇所のみ。「一調(いっちょう)」とは、シテと囃子の一騎打ちのようなもの。
『道成寺』では、シテが烏帽子を着け(物着「ものぎ」といいます)て橋掛りの一の松(舞台に一番近い松の前)へ行き、舞台の鐘を見込み、大鼓の裂帛の掛け声に引かれて舞台に入ってきます。これが大鼓の一調。大鼓は5流派ありますが、今回お相手いただく石井流のみ、かなり特殊な手組を打つので、下申合せをお願いしました。きっと、本番一週間前の申合せでは、東京から来た宝生流の能楽師は皆、かなりの特殊さに驚かれることと思います。
大鼓のお相手は、河村裕一郎さん。お父様の河村眞之介師にも監督いただき、下申合せを致しました。
さて、小鼓の一調は「乱拍子(らんびょうし)」といって、大鼓の一調の後に控えた、これもお互い大変な気合いを必要とするもの。紀州・道成寺の62段の石段を一段一段上がる所作に由来する、と言われています。
小鼓の裂帛の掛け声と気合いと拮抗するようにシテも息の詰め開きをしながら、左右両方の爪先をそれぞれ外に動かしたり、強い足拍子を踏んだりします。
小鼓のお相手は、後藤嘉津幸さん。私も高校生の頃からお世話になっていて気心が知れていて、大変やりやすいお相手です。
朝から激しい気合と体力を消耗したので、昼は名古屋で馴染みのステーキ屋で(独りです)ランチをいただき、良質な高タンパク質を摂取してエネルギー充電!
身体に気を付けながら稽古していきたいとおもいます。
夕方から夜にかけては、愛知教育大学能楽部の稽古の為、これからカーシェアリングで車を借りて、大学に行ってきます!
体調万全
一昨日は、国立能楽堂にて能『春栄(しゅんえい)』のツレでの申合せ(リハーサル)の後、矢来能楽堂にて新作能『鷹姫』の稽古、
昨日は、能『春栄』のツレの本番を勤め、
本日は、名古屋能楽堂にて一調『歌占』(大鼓 河村裕一郎師)ほか、居囃子・舞囃子数番を謡いました。
役者冥利に尽きます。この後も凄まじいほどの舞台出演が続きますので、稽古も大事ですが、とにかく体調管理が第一。よく食べてよく寝ることだけは欠かしません。
先日、人間ドックとほぼ同等の精密な健康診断の結果が出て、全く異常なし。お医者さんにお墨付きをいただくと、毎日の生活にも自身が持てるのだなあ、と実感しました。
多少腰が不調ですが、これも定期的にお願いしている施術のおかげで直ぐに回復できます。
この調子で、12月3日の能『山姥』(渋谷能)まで乗り切って、良い舞台をお客様にお観せしたいと思います。
今後の主な舞台予定を以下にお知らせします。
◆10月23日(土)能『通小町』シテ(ろうそく能・久良岐能舞台)
◆11月3日(水祝)能『巻絹』シテ(蒲郡能)
◆11月5日(金)新作能『鷹姫』コロス役(山井綱雄之會・国立能楽堂)
◆11月13日(金)能『清経』ツレ(菊月能・豊田市能楽堂)
◆11月21日(日)能『道成寺』シテ(日本全国能楽キャラバン!・名古屋能楽堂)
◆12月3日(金)能『山姥』シテ(渋谷能・東急セルリアンタワー能楽堂)
◆12月19日(日)能『安宅』同行山伏(未来につながる伝統・宝生能楽堂)
◆12月25日(土)仕舞『岩船』(飛座・名古屋能楽堂)
この合間にも、様々な会の地謡やワークショップなどがぎっしり。その上お弟子さんの稽古がびっしり。
「いつ(自分の)稽古をするのか?」と思われるかもしれませんが・・・、あまり言いたくないのですが、
「ちゃんと稽古していますよ」。お客様の心に訴えかける能が舞えるように。
能『巻絹』を舞います(11月3日水曜日 蒲郡市民会館大ホール)
11月3日(水・祝)14時開演「蒲郡市文化協会特別公演」(会場 蒲郡市民会館大ホール)にて、能『巻絹』を舞います。
ツレは辰巳和磨さんです。
入場料(全席自由)
前売券 一般1,000円 18歳以下 500円
当日券 一般1,500円 18歳以下 700円
チケット取り扱い
蒲郡市文化協会事務局 0533-68-5509
詳細は上記チラシをクリックしてください。
『鷹姫』2回目
昨日は、新作能『鷹姫』2回目の立ち稽古。
主宰の山井綱雄師(金春流)をはじめとして、桜間金記師(金春流)、観世喜正師(観世流)、宝生和英師、ほか、コロス(岩役)の面々が揃い、一通り通し稽古。
新作能ですから、通常の能とは違って、入念な稽古が必要。ああでもない、こうでもないと相談しながら作りあげています。演出家の木村龍之介氏がいらっしゃるので、客観的に全体を見て的確な指示のもと動いていきます。
新作能に限らず、通常の能も演出家がいた方が良いのでは、と思うときが多々あります。個々の客観性に頼るのは限界があります。また、能楽師同士では、必ず上下関係が舞台上にも出てしまい、上の方が物申すと他は思うことがあっても黙るしかない、という忖度が働くことが多いのです。
ですから、能楽師ではない演出家が客観性をもって申し合わせ(リハーサル)を見て、観客の立場で忌憚ない物言いをしてもらう。これができると、もっと良い舞台をお客様にご提供できるのでは、と日頃考えています(考えているだけで、これを言うとおそらくかなりの反発が予想されるので・・・)。
我々コロスは、同吟の箇所は金春流で謡うため私は難儀します。金春流・喜多流・宝生流・ワキ方宝生流・狂言方大蔵流の面々8人の混成ですから・・・。
今日は、兵庫県芦屋市の、文化庁学校巡回公演の為、日帰り新幹線車中。つい数日前も、東京⇄新神戸を日帰りしました(TTR能プロジェクト)。ご縁があります。
ひと息
今日は、金春流太鼓方・大川典良師のご社中発表会「東耀会」(矢来能楽堂)にて、舞囃子『巻絹』を舞い、地頭3番を謡ってきました。
一昨日の能『清経』(夜能)、昨日の舞囃子『八島』(TTRプロジェクト)、本日の舞囃子『巻絹』と続いていましたので、帰宅してやっとひと息つけて、緊張がとけた感じです。
舞台の機会があることは役者として本当にありがたいことです。
次の舞台出演(装束を着けて勤めるもの)は、10月15日(金)国立能楽堂にての能『春栄(しゅんえい)』のツレです。最近はシテを勤めるよりも、ツレを勤めるときの方が神経を使って疲労するのです・・・。
明日は桐生のお弟子さんの稽古。カーシェアで車を借りて行ってきます!
『清経』ありがとうございました
昨日、「夜能」にての能『清経』、おかげさまで無事済みました。
声優の細谷佳正さんによる『清経』の朗読を聴きながら装束を着けられて、よく知っているストーリーながら心打たれて涙しました。
お客様にとっても、能を観るにあたって、より共感ができたのではないかと思います。
終演後、すぐに着物に着替えて、プレミアシートご購入の方向けのメッセージ動画の撮影、そして、10月9日より始まる昨日の夜能の有料動画配信のみで見られる特典映像の、細谷佳正さん、宝生和英さん、和久荘太郎の3人での打ち上げトークを録画しました。
話は尽きず、23時過ぎまで掛かりました。昨日の夜能をご覧になれなかった方はもちろんのこと、昨日ご来場いただいた方もぜひ動画配信をご視聴いただければと思います!
今日は、神戸市の湊川神社にてのTTR主催の催しに向かっております。