『班女』有難うございました
本日、五雲会にての能『班女』おかげさまでなんとか無事舞い勤めることができました。大勢のご来場誠に有難うございます。
ちょうど1週間後には、横浜能楽堂普及公演にての能『羽衣』が控えております(こちらはは販売1ヶ月で完売しており、当日券が出るのか定かではありません)。続けてお越し頂くお客様には、暮れも押しつまったなかのご来場、心より感謝申し上げます。
これから1週間、体調に留意して、良い舞台をお見せできるように精進致しますので、何卒宜しくお願い致します。
第2回 能楽「飛座」公演
第二回 能楽「飛座」公演の新しいパンフレットができました。
「新しい」というのは、10月に催すはずだった会が大型台風の為残念ながら延期になってしまったことでリニューアルされた、ということです。
A3二つ折りになってより詳しい解説や見どころ説明なども加わり、一見の価値あり。
来年(令和2年)3月15日(日)名古屋能楽堂にて開催。
会主の内藤飛能さんは、半能『西王母』と能『八島』の2番を勤めます。私もまだ、「2番能」は勤めたことがありません。
『西王母』には、ご長男の瑞駿(みずはや)さんが子方で出演。
見どころ満載の催しです。ぜひご来場下さい。
第64回 学生能・狂言の会 チラシ
ステキなチラシが出来ましたね。
先日もクラウドファウンディングのことをお知らせ致しましたが、私の指導する、愛知教育大学能楽部と、愛知県立大学能楽部が合同で能『羽衣』を出すほか、やはり二校合同の舞囃子『高砂』や仕舞多数。
また、名東高校能楽研究部が招待出演させていただき、舞囃子『安宅』を、シテ・地謡にとどまらず囃子(笛・小鼓・大鼓)も全て高校生で上演します。そのほか、名東高校も仕舞数番。
2月8日土曜日名古屋能楽堂です。皆さんご予定頂き、若い情熱溢れる舞台を観にご来場下さい。
いよいよ『班女』
いよいよ、今週土曜日の五雲会は、能『班女』を舞います。
明後日木曜日は申合せ(リハーサル)。
普段は慌しく過ごしていますが、お役の前は出来る限り休みをとって、万が一の場合(風邪や怪我などの回復の時間)に備えたり、曲に関する書物を読み込んだりして事にあたるようにしています。
もちろん稽古も充実させます。ただ、若いときのように、ガムシャラに稽古に勤しむと、身体を壊したり、本番にピークを迎えることがだんだん難しくなってきましたので、舞台での稽古に留まらず、イメージトレーニングをしたり、精神の充実をはかります。
他に、能『巻絹』木谷哲也、能『融』小倉伸二郎と狂言一番。ご来場をお待ちしております!
「学生能・狂言の会」クラウドファウンディングご支援のお願い
昨日は、「渋谷能 第7夜」にて、舞囃子『安宅』、無事勤めることが出来ました。満席のご来場、誠に有難うございました。
今日は、名古屋能楽堂にて「衣斐正宜舞台生活65年記念能」の為、名古屋に向かっております。衣斐師の『卒都婆小町』の後見を勤めます。出演者ながら、楽しみにしております。
さて、来たる来年(令和2年)2月8日土曜日に、名古屋能楽堂にて、「学生能・狂言の会」が開催されます。私の指導する、愛知教育大学能楽部と、愛知県立大学能楽部が、合同で能『羽衣』を作り上げます。シテはもちろんのこと、地謡も全て学生のみで。
夏の合宿から今に至るまで長期計画で稽古を進めており、現在ほぼシテ・地謡ともに完成しており、あとは芸術的価値を高めることに力を注いでいます。
ここで問題となるのは、お金のこと。仕舞・舞囃子ならばいざ知らず、能となると、面・装束の拝借料、ワキ方・囃子方への謝礼、舞台使用料その他、莫大な費用が必要です。最初から、そこを何とか皆で出資し合って能を出す覚悟があってのことなのですが、この度全国的・全流儀的に見ても初めての試みではないかと思いますが、数ヶ月前、愛教大の学生の代表者から、クラウドファウンディングでご支援を募ることの相談を受け、「やってみたら良い」と了承しました。
その後、様々工夫を重ねて、写真・動画撮影、掲載文章の推敲などを重ねて、この度クラウドファウンディングが始動しました。
ところが、嬉しいことに、始動後たった1日間で目標額を達成!ご支援頂いた方々には、私も心より御礼申し上げますが、目標金額を、学生さん達が遠慮深く、少なめの「10万円」に設定した為の、早期の実現となったわけです。
そこで、独自にもう一段階上の目標額「30万円」を設定して、引き続きご支援を募ることと致しました。
そのクラウドファウンディングのホームページはこちら。また新しいコメントもご覧下さい。
昨日学生さんから、金春流能楽師の本田布由樹師がご支援頂いたことを報告受け、ちょうどその夜「渋谷能」にて楽屋でお会いすることになっていたので、心より御礼申し上げましたら、「学生が能を出すことの大変さはよくわかっているので」との温かいお言葉を頂きました(こんなに男気のある方とは知らなかった!)。
もし宜しければ、皆様ご支援のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
伊勢参り④(おまけ)
唐突ですが、拙宅の庭のカエル。石蕗(ツワブキ)の葉の下で雨宿りしています。
伊勢参りで禊した二見興玉神社では、カエル(作り物)が神様の使いとしていたるところにいるのです。
おみやげ売り場でもこのように宣伝しているので、
一匹連れて帰ってしまいました。ウチの庭石で偉そうにしています。
伊勢参り③
猿田彦神社内の、猿女(さるめ)神社。天鈿女命(アメノウズメノミコト)が祭神。能『絵馬』でも登場して描かれる、天岩戸隠れ伝説に登場する芸能の神様。多くの芸能人が参拝します。私も毎年のように参拝。
猿田彦神社の脇を流れる小川の紅葉。
そしていよいよ内宮へ!
天皇陛下の御即位参拝の為、鳥居もくぐれませんが、鳥居の前に遥拝所が臨時設営。ここでお賽銭を入れて、娘とお参りしました。天照大神を想い、「お役をさせて頂きます」と。
この後は、おはらい横丁とおかげ横丁で食べ歩き。赤福のぜんざいは最高。こういう楽しみもなくっちゃ。
ペンペン焼き。これ、オススメです。いつもあまり並んでいませんが、隠れた名物じゃないかと。
イカのペンペン焼き
伊勢参り②
夫婦岩近影。
能『絵馬』の成功祈願をしました。娘は、103歳の曽祖母がこれからも元気に長生きしてくれることを祈願。
外宮の正宮・豊受大神宮。天照大神のお食事を司る、豊受大御神が祀られています。
内宮へお参りする前に、猿田彦神社へ。宝生流の祖神で「道開き」の神様。演能空間の初回の折に初めて参詣し、その後度々訪れております。
(続く)
伊勢参り①
来月の、令和2年1月26日(日)名古屋宝生会定式能にて、能『絵馬』を勤めるにあたって、去る11月23日(土)に、娘を付き合わせて伊勢参りを強行してきました。
前シテは老人姿ですが、実は天照大神(アマテラスオオミカミ)の化身。姥(実はアマテラスオオミカミの弟神・月読明神)を伴って登場し、晴れの白絵馬か雨の黒絵馬をかけるかで夫婦が言い争い、最後は両方掛けることに。
後シテは天照大神が男神の姿で激しい神舞を舞います。
いつもの如く、神様や幽霊のお役を勤めるときは、必ずその地を訪ねてお参りしますので、今回は天照大神がおわします伊勢神宮の内宮へ!
と思って向かっていたら、そうだ!今日は折しも天皇陛下と皇后陛下が、即位のご報告に内宮に行かれる日だ!と気付いて、行きの近鉄電車内で調べたら、やはり内宮は入れないとのこと。
娘とがっかりしつつも、このような良き日に伊勢神宮にいられるのは素晴らしいこと、と思い直し、定番のルートでお参りして、内宮は鳥居の外から参拝することにしました。
二見興玉神社の海岸。遠くに夫婦岩が見えます。古来、ここで禊して、外宮、内宮の順に参拝します。
(続く)