オンライン稽古③

スマホは、長時間オンライン稽古をしていると直ぐにバッテリーが熱を持ってきます。最初はスマホのみでやっていたのですが、このままでは寿命が短くなると確信し、パソコンの使用に変更しました。しかし当節、子供達も学校や塾のオンライン授業があるために、我が家に2台あるノートパソコンだけでは賄えず、iPad proをオンライン稽古用に購入し、ますます快適。

iPad pro、iPhone、パソコン全てに対応する有線マイクも購入し(まだ届いていませんが)、お相手に出来るだけ良い音をお届けする様々な工夫を考えて実践しております。

 

な~んて、また悪い(良い?)癖が出て、色々と凝りだしてしまいましたが、そろそろ、オンラインではない、通常の稽古ができそうな予感。まあ、必ず来るであろう次の緊急事態宣言期間には直ぐにオンライン稽古で対応する、という準備ができたことは大きな収穫。

あるお弟子さんに「オンライン稽古ができることによって、また様々な可能性が広がるのでは」と言われ納得。確かに、体調不良で稽古をお休みになった方には、後日オンライン稽古での代替も可能だし、例えばご遠方(外国でも!)のお弟子さんにも稽古を止めずに続けていただくことができるようになるかもしれません。実際、しばらくお休みだった米沢(山形県)のお弟子さんもオンライン稽古をお始めになったし、今年アメリカに移住する学生さんにもこのまま続けてもらえるかもしれません。

 

私は、転んでもただでは起きません。

オンライン稽古②

LINEならば、最近はスマホを持つ方ならば老若男女問わず使っているようですので、最初はLINEのビデオ通話から始めました。

「お約束の時間前に謡本を前に置いて、スマホを立てかけて向き合っているだけで大丈夫ですから」とお伝えして、先ずは15分間ほど稽古(謡のオウム返し)の使用に堪えるか実験。それで可能ならば、他日を約して実際にオンライン稽古開始。

 

拙宅は、1階の居間にWi-Fiルーターがあり、離れた3階の舞台はやや電波が弱かったので、Wi-Fi電波の中継器をビックカメラ(もちろんオンライン)で購入して2階の息子の部屋に設置。電波は完璧です。

 

お相手によっては、LINEではなく、zoomやSkypeはたまたFace TimeやGoogle meetを最初から希望されて、それらに対応するうちに私自身が勉強になりました。そしてそれらを応用して、今はやりの「オンライン飲み会」を友人たちと開催したり、仕事上の打合せをしたりしてスキルアップ。

 

LINEは気軽に始めるにはとても良いツールですが、どうも最近このような状況下で人気なのか、繋がりが悪い時間帯があると感じ、趨勢のLINEからzoomへ移行のお願いを皆さんにしています。

zoomは画質も音質も良く、使用も慣れてきました。少し注意が必要で、zoomは、大きい音(声)を出すと、マイクが自然と集音のレベルを落とすようで、その対策を調べて、私自身のスマホやパソコンに設定。すると、お相手に快適に聴こえるようになったようです。お声が大きいお相手にもその設定をお願いすることで、こちらも聴きやすくなります(「オンラインレッスン」で検索すると有益な情報が出てきます)。

オンライン稽古①

ご存知の通り、能楽界(能・狂言)もご多分に漏れず、全ての流派が舞台活動を自粛しており、私自身も3月から今に至るまで、悉く舞台出演が無くなってしまいました。この先も8月頃までの舞台出演の多くが既に中止・延期の連絡を受けており、全く先が見えない状態でしたが、本日の緊急事態宣言全面解除の報により、今後少し変わってくるのではと期待しています。

自粛開けで最初の舞台が、6月20日(土)五雲会の能『善知鳥』のシテ。入場制限をして慎重に開催するとのこと、張り切ってまいります!

 

ところでこの期間、お弟子さんの稽古もままならず、名古屋・岡崎・甲府・横浜、そして名古屋の学生3校(愛知教育大学・愛知県立大学・名東高校)も全て4月からは中止。自宅である東京の飛鳥舞台の稽古に来られるお弟子さんも日に日に減少。唯一稽古に伺い続けたのは桐生の稽古場。カーシェアリングで車を借りて、感染に気を付けて高速道路を往復。普段は月1回しか伺えないのですが、この時とばかり、月2回伺い続けました(ご迷惑だったかも?)

 

このようななか、お弟子さんから「オンライン稽古」のお勧めがあり、当初は思いもよりませんでしたが、学生さんを実験台に始めてみると、意外に皆さん好評。

「顔を見ながらだと、しっかり稽古をしてもらっている感じがする」とか、

「通常の稽古同様、緊張する」

などという感想をいただき、4月の末頃からお弟子さんお一人ずつ実験をして、当面これで稽古となり得るか(また、お月謝を頂戴するに値するか)体験していただき、ほとんどの方がオンライン稽古に移行していただくことができました。

 

さすがに仕舞の稽古は難しく、謡のみに特化。「緊急事態宣言期間」イコール「謡の強化期間」としてご納得いただいています。実際、皆さんこの機会に更なる上達を感じます。

 

3校の学生さんだけで30人弱稽古しますので、なかなか骨が折れます。学生さんは、もちろん仕舞は個人稽古ですが、謡はどうしても団体稽古になってしまうので、この個人稽古ができる機会に、普段伝えられない基礎をしっかり作ってあげたいと思います。

能『善知鳥』を舞います【6月20日(土)五雲会開催について】

来る6月20日(土)宝生能楽堂にての「五雲会」にて、私は『善知鳥(うとう)』のシテを勤めますが、入場者数を制限して、感染防止対策をして開催することになりましたのでお知らせいたします。各自お気を付けの上でご来場いただけましたらありがたく存じます。

 

12時開演

  • 能『歌占』シテ 水上優
  • 狂言『雷』
  • 能『杜若』シテ 川瀬隆士
  • 能『善知鳥』シテ 和久荘太郎、子方 藪俊太朗、ツレ 田崎甫、ワキ 森常好、笛 杉信太朗、小鼓 住駒充彦、大鼓 原岡一之、主後見 野月聡、地頭 大友順

16時20分終演予定

(『善知鳥』は15時10分開始の予定です。)

入場料は5,000円です。ご来場いただける場合、当ホームページ内【お問い合わせ】までご連絡ください。予めチケットをお送りいたします(お代は、チケット到着後、指定の送金先に後日お願いいたします)。


〇(公社)宝生会今後の運営について

 【お客様の感染を防ぐために】

・観客席を約半数に減らし、密接を避けてお座りいただくように致します。   

・換気の為上演中も見所の扉を開放いたします。

・各所にアルコール消毒剤を設置し、消毒剤の使用や、咳エチケットへのご協力をよびかけます。

・非接触温度計によりご来場の方の体温を測定しご入場いただきます。

涌宝会15周年記念大会 開催中止のお知らせ

来る6月6日(土)・7日(日)宝生能楽堂にて開催予定の「涌宝会15周年記念大会」は、開催中止と決定いたしました。

涌宝会主宰 和久荘太郎

【緊急】5月15日(金)「第7回 和久荘太郎 演能空間」開催中止のお知らせ

皆様に緊急のご報告です。「第7回 和久荘太郎 演能空間」(5月15日金曜日 於・矢来能楽堂)は、無念ながら開催中止を決定致しました。

つきましては、既にチケットをお求めの方には、順次こちらから中止のご報告の上、チケット代の払い戻しをさせていただきます。明日4月19日(日)よりご連絡いたしますので、一週間後の4月26日(日)までに私からのご連絡がない方は、当ホームページ内【お問い合わせ】よりご一報いただきたくお願い申し上げます。

演能空間主宰 和久荘太郎

シャガの花

拙宅の庭のシャガの花。小さくて可憐です。

 

シャガの葉。昨年、久良岐能舞台がある久良岐公園からいただいてきたものが庭に根付いて、地下茎でだいぶ増えました。

 

能『敦盛』『草薙』などの、草刈り男役の持ち物として、シャガの生花(葉)を竹の棒に挟んだものをその都度作ります。

 

昔は、能の家の庭には、シャガの他に笹、木賊(とくさ)、薄(すすき)などを植えて、舞台の小道具として自前で用意したということを聞いていますので、昨年シャガを植えてみたら、葉のみを鑑賞しても涼しげで良いのですが、花がこんなに可憐だとは。

 

笹や木賊は、シャガ同様地下茎で広がりますが、繁殖力が並大抵ではないので、一度植えるとあとが困るのでやめておきます。

「能暦」インタビュー記事

能暦さん(https://nohgoyomi.com/)のホームページに、「第7回 和久荘太郎 演能空間」上演に向けてのインタビュー記事を掲載していただきました。ぜひご覧ください。こちらをクリックしてください。

私にとっては恥ずかしい話もいっぱい。インタビュアーの方の話術に引き出されてしまいました。

第7回 和久荘太郎 演能空間 ホームページ開設

当ホームページ内に、5月15日(金)開催(矢来能楽堂)の「第7回 和久荘太郎 演能空間」の公式ホームページを開設致しました。

チケットの販売開始は、3月2日(月)です。座席数が230席しかありませんので、お早めのお申し込みをお願い致します。

スノームーン

今日はスノームーン。2月の満月をそう呼ぶそうです。

 

月並能で『錦戸』の立衆を勤めた後帰宅して、晩ご飯を食べながら、娘が「久しぶりに屋上に星を見に行きたい」と言ったので、天体望遠鏡を持って屋上に繰り出したら、たまたま素晴らしい満月。

早速スマホで調べたら偶然今日がスノームーンとのこと。娘が自分のカメラで撮影しました。