若手?

昨日は、桜山舞台にてお弟子さんの稽古の後、カーシェアにて愛知教育大学へ。

今日は、愛知県立大学の稽古の後、桜山舞台の稽古で、やっと最終新幹線にて帰京中。

0時半頃自宅着予定ですから、2時過ぎに就寝となるいつものパターン。

明日は、朝から五雲会申合せと国立能楽堂定例公演申合せ。

 

 

今は全く疲れを感じませんが、こんな生活も、あと4.5年が限度じゃないかと思っています。来月の誕生日で45歳になりますので、50歳位まで?

身体はそんなにヤワではないはずなのですが、10代の頃から無理をしてあまりそれを感じないタチでしたから、折々多少ガタがくることが。よって年々健康第一の考えに変わってきています。

これも、守るべき家族がいるからでしょう。もし独り身ならば、私のことだから自分を今のようには大事にできなかったかもしれません。

 

この世界、良くも悪くもいつまでも「若手」と言われてしまう(下手したら50過ぎても‥)ので、気持ちだけは若くいられるのですが、未熟に甘んじたり、事実上の老化を実感しなかったり(受け入れないということ)、大きな責任から逃れられたりで、同世代の他分野の方と比べて、人間としての成長が遅くなるのでは、と昔から危惧しています。

謙虚なのは(表面上)良いのですが、人によっては「若手」といわれることを間に受けて「ツッパリ」の力が欠けて去勢されてしまうのでは。

まあ、それでも「ナニクソ!」となれる人が上に上がっていける実力社会なのですが‥。

能のみならぬ芸能の世界で能くいわれる「60を過ぎて一人前」などという言葉をそのまま受け取ってはいけません。

 

私は、後輩を育てる身としては、下手に歳下に「若手なんだから」という、ある意味の上から目線の言葉は使わないようにしようと思っています。

30代に対してだって、

「あなたは若手ではなくもう中堅だ。残された人生で、あと何番能が舞えると思う?その中で人に感銘を与えられる能が何番舞えると思う?」

というべきじゃないかと考えています。

良い意味で、みな早く老成して、責任感を持った行動をしてほしいし、私自身もそうしたい。

 

折しも、私の敬愛する坂東玉三郎丈が、ラグビー日本の活躍を称えて、「磨き方を見習ってほしい」と、後輩に向けて提言されました。

 

この世界を、プロ、アマ、世代、性別に拘らずに盛り上げていきましょう!