手術 無事

昨日のブログにては、皆様を思いのほか驚かせてしまったようで、大勢の方から優しいお言葉を頂戴しました。
この場を借りて御礼申し上げます。

さて、今朝、妻の付き添いのもと、声帯ポリープの切除手術は無事成功して、酸素マスクと点滴の物々しい装備の中、母や子供達も見舞いに来てくれて、夕方点滴も外され、晩御飯も美味しく頂きました。朝・昼と制限があり食べられなかったので、病院自慢のご馳走が更に美味しかったこと。明日退院の予定です。

 

昨夜は、あまりよく眠れませんでした。手術なんか怖くない、と思っていたのですが、どうも深層心理は違ったようで・・・。

朝起きて寝ぐせを整え(看護師さんを意識?と妻)、手術着に着替え、いざ徒歩にて手術室へ!
手術台に上り、点滴が始まり、「和久さーん、眠くなってきますよー」と言われて、私の中の天邪鬼が、「絶対に起きててやる。寝るもんか」と考え、頑張っていたのですが、思わず「どうしよう、眠くなってきちゃいまし・・」とまで口走った記憶があり、そこでおそらく爆睡。


 


さて、一炊の夢(邯鄲)とはよく言ったもので、体感時間3分も経たないうち(実際は約1時間)に「和久さーん、手術終わりましたよー」と声がかかり、思わず、「えっ、もう手術終わったんですか!?」と大声で喋ってしまって、「和久さん!喋っちゃだめですよ!」とたしなめられる始末。

そう、この病気は、手術後絶対に喋ってはいけないのです。私の場合、完全沈黙は手術後3日間。その後は、1日30分程度の発声許可が出て、10日後から日常会話は短時間ならば可能(本業の謡は3週間後から)。

そうとは分かってはいたのですが、無理無理。
夕方の診察でも、看護師さんに話しかけられて、普通に受け答えしてしまい(思い返せば看護師さんも普通の反応)、ハッと気付いて、

「あっ、喋っちゃった!」

と、また更に喋っちゃいました。
しかし、意外と声は出るということが図らずも確認できて、内心安心。

ところで、ここだけの話、私は日常、寝言が多いらしく・・・(家族談)。古人の教え通り、寝言は寝てから言うようにしているのですが。
しかも大声。能の謡を謡うことも。
そのことを担当医にご相談したら、笑われて、「それはどうしようもない」とのこと。

今晩、寝るのが不安です・・・。