能『松虫』を舞います(11月18日土曜日 五雲会 於・宝生能楽堂)

今週土曜日(11月18日)、水道橋・宝生能楽堂にて開催の五雲会にて、能『松虫』を勤めます。

 

曲名が『松虫』の為、シテは松虫の精だと思われがちですが、そうではなく、若い男の幽霊。深い友情を誓った男性が先立ってしまい、後追い自殺をしてしまった男性が、この世に執心が残って、酒売りの前に現れます。

 

観る側も、演ずる側も、ちょっとつかみどころのない不思議な曲。執心物ですが、終始秋のしみじみとした風情が、夢幻能のような情感を醸し出します。日本の古典や古代中国の故事の文章を巧みに謡いこみ、秋の夜寒の酒宴の景色が浮かんできます。

 

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