『船弁慶』無事

昨日、佐野登師主催の玄人能にて、凜太郎が通算11回目の『船弁慶』の子方(義経役)を無事勤めさせていただきました。

同じ曲の同じ役を、10回超えて勤めるというのは、歌舞伎役者とは違い、我々にとっては稀なことですので、大変有り難いことです。

この季節のお役は、親子共々体調管理に非常に気を使います。もとより稽古は尽くしていますので、当日の体調を万全にもっていければ、8割成功したようなものだと思っています。

これから、いよいよ能『花月』の稽古に本腰を入れることができます。凜太郎本人も、「早く花月を稽古したい」と言っております。

曲後半の、「地主の曲舞」「鞨鼓」「簓の舞(キリ)」は、昨年、私の社中の発表会にて、舞囃子として勤めさせましたから、身体が覚えているようです。

ややこしいシテ謡も一応は既に覚えていますので、「恋の小歌」「弓の段」など、部分的に稽古し、徐々に全体像を作りあげていきます。