4月14日(日)NHK-FM「能楽鑑賞」 『唐船』

 本日、渋谷のNHK放送センターにて、素謡『唐船』の収録が無事終了しました。

以下の日程で放送されます。

 

平成25年4月14日(日)朝6時~6時50分 NHK-FMラジオ「能楽鑑賞」

素謡『唐船』

シテ  金井雄資
ワキ  山内崇生
唐子  鶴田航己
日本子 和久凜太郎
地謡  和久荘太郎・澤田宏司・金森隆晋

 

このほか、以下も同時放送します。

素謡『氷室』(後シテより)

シテ 金井雄資
地謡 山内崇生・和久荘太郎・澤田宏司・金森隆晋

 

素謡(能の一曲を謡のみで表現する)は通常、子方の役も大人が勤めますが、今回はNHKからのご要望とあって光栄なお話。
ただ、この4月にやっと小学生になる6歳ですので、まだ発音も少し赤ちゃんぽさが残っており、まだ身体が出来上がっていませんので、調子(音程)もどうしても不安定になります。

お話を頂いた時、本当にお受けして良いのか迷い、シテの金井師と家元にもご相談しましたが、温かいご返答を頂きましたので、身命を賭してお受けしました。

それからというもの、近日他のお役も重なっています(『善知鳥』『高野物狂』『桜川』)が、それらの稽古と並行して、本日に向けて『唐船』の猛特訓の日々。
成果のほどは、早朝で申し訳ありませんが、皆様に聴いていただきたいと思います。
もちろんのこと、決して満足のいく出来ではありませんが、現段階ではよしとしました。

シテの金井師には、温かく精密な稽古をしていただき、収録後にご褒美を頂戴して、上機嫌の凜太郎。こうして、この世界も脈々と繋がっていくのです。
褒めて伸ばす教育ばかりではだめですが、こういう面も必要です。楽屋全体でファミリーとして、子方を育てていく土壌。ありがたいですね。

ついでに・・・

 明日3月10日(日)は月並能にて、凜太郎が『善知鳥』の子方を勤めます。

シテは、以前も『三井寺』でご丁寧なご指導をいただいた金森秀祥師。『三井寺』では母親役でしたが、『善知鳥』では父親役(しかも幽霊)。

『善知鳥』は、昨年、立春能にて影山三池子師のシテで勤めております。

昨日の申合せを見て、昨年よりは少し成長したかな、と感じました。

実は今月から来月にかけて、凜太郎はお役がかなり重なっており、計画的に稽古しておりますが、父としては心配でしようがありません。

明日の『善知鳥』が済むと、
4月2日(火)にNHKFMの「能楽鑑賞」にて放送予定の素謡『唐船』の子方(日本子)の録音(シテ・金井雄資師)。
4月6日(土)は国立能楽堂定例公演にて、『高野物狂』の子方(シテ・渡邊荀之助師)。
4月20日(土)は五雲会にて、『桜川』の子方(シテ・渡邊茂人師)。

日が近いのと、『善知鳥』以外すべて初役なので、かなり気を遣います。

特に『唐船』の録音は、デジタルで永久に残ってしまいますので、誤魔化しがききません。
通常、素謡は子方の役も大人が勤めますが、今回は本物の子方で録音してほしいというNHKのご要望による、有難いお話。

ラジオの録音は、必ず謡本(能の台本)を見て謡うのですが、まだ幼稚園児なので読めませんから、特別に凜太郎用に作った本で稽古。
しかも、シテとの同吟もありますので、ご迷惑はかけられませんから、連日、稽古、稽古です。

まだ小さいので、無理をさせてはいけないとは常々考えておりますが、お役を頂くのは大変光栄なことですし、ある時凜太郎が不意に、

「おとうさん、ぼくに来たお役のお話は、絶対に断らないでね。」

と言ったことがあるのです。

稽古では当然泣くこともありますが、母親がしっかりと抱きとめて、役割分担で乗り切っています。

少し不安なのは、だんだん「お父さんは結構ですから」と頼まれることが出てくるのでは、ということ。
お願いですから、セットで頼んでください。ついでで結構ですので・・・。

3月16日(土)五雲会 『野守』

来る3月16日(土)宝生能楽堂(東京・水道橋)にて催される五雲会にて

  能『野守(のもり)』

のシテを勤めます。

前半が「野守の老人」役で杖を突いて出、後半は「鬼」です。

『野守』は、世阿弥作の「鬼」の能。鬼と言っても、ただの怖い鬼ではなく、神様や心霊に近
い、宇宙観を感じさせるような存在。天地四方全てを映し出す鏡を持って出現します。

 羽黒山の山伏(ワキ)が、奈良の葛城山に峰入りする途中、春日野(今の春日大社のある辺り)で、野守の老人(前シテ)と出会います。由緒ありげな池を見た山伏が、老人にその池の名を問うと、自分のような野守が朝晩姿を映すので、「野守の鏡」ということ、また真の「野守の鏡」とは、昼は人となってこの野を守り、夜は鬼となってこの塚(舞台上の作り物)に住む、という鬼が持っている鏡のことだ、と語ります。

老人は更に語り、

「昔この野で鷹狩があった時に、鷹を見失った狩人が一人の老人に出会い、行方を尋ねると、老人はこの池の底に鷹がいる、というので、狩人が池にバッと寄り覗き込むと、本当に池の底に鷹が見えた。よくよく見れば池に映った木に、鷹がとまっていた。

 はしたかの 野守の鏡 得てしがな 思い思わず 他所ながら見ん

という歌も、この鷹を映した故だ」

と語り、昔を思い出し涙を流し、自分がその野守の鬼であることをほのめかして塚の中に消えます。(中入)

 夜になり山伏が祈ると、「野守の鏡」を持った野守の鬼(後シテ)が現れて、天地を映し出し、その鏡を山伏に与えて、大地をかっぱと踏み鳴らして再び奈落の底に帰って行きます。

会は正午始、『志賀』『花月』『羽衣』『野守』の順です(途中入退場可)。『野守』は、16時30分~17時40分の予定です。

お誘い合わせの上お越し下さい。

入場料は、全席自由席で5,000円(学生2,500円)です。

お問い合わせ、チケット購入は当ホームページへ。

3月3日(日)豊田市能楽堂 能『千手』

 来る3月3日(日)14時開演 豊田市能楽堂にて、能『千手』(シテ 大坪喜美雄)のツレ・平重衡(たいらのしげひら)役で出演いたします。

このツレは、両シテ扱いで、シテと同格の重要な役です。直面で最初から最後まで床几に腰かけて、囚われ人の悲哀を現します。

源平合戦に敗れた平清盛の末の子・重衡は、鎌倉の狩野介宗茂(かののすけむねもち)の元に預けれらていますが、東大寺と興福寺を焼打ちしてしまった罪により、僧兵から引き渡しを求められて(その後、史実では都の木津川で処刑されてしまう)もう明日にも都へ連れて行かれるという状況です。
重衡のあまりの貴公子ぶりにいたく心を打たれた源頼朝は、お側仕えの遊女・千手の前を遣わして重衡を慰めていました。

ここまでが、能『千手』が始まる前段階。この状況を知っていると、この能の雰囲気をより味わうことができます。

能は、まず重衡が一人登場し、舞台に向かって右側のワキ座と言われる場所に床几に腰かけます。すると、舞台は狩野介宗茂の館の、重衡が滞在する一室、ということになります。

頃は4月20日。春の雨が降る中、千手の前が今日も琵琶・琴を持って重衡を慰めに来ます。
昨日重衡は、千手を通じて出家の望みを頼朝に伝えてありましたが、朝敵ゆえ私情で出家を許すわけにはいかないとの返事を聞き落胆します。
湿っぽくなったこの場を変えようと、狩野介宗茂は酒宴を催して、盃を交わし、和歌を朗詠して千手は舞を舞うと、重衡も興に乗って琵琶を弾き始めましたが、明け方も近くなり、やがて後朝(きぬぎぬ)の別れの時が来ます。
重衡は警護の武士に引き立てられ、都へと再び護送され、千手は袖を涙で濡らして見送ります。

終始春の雨の夜の雰囲気に包まれ、能独特の抑えた表現が生きる曲で、また作曲が素晴らしく、宝生流の謡の良さが出ると思います(地頭 小倉敏克)。

入場料は
正面席     6,000円
脇正面・中正面 4,000円
学生      2,000円(脇正面・中正面のみ)
小・中学生    500円

お問い合わせは、当ホームページ または、豊田市コンサートホール・能楽堂(0565-35-8200)へ。

25年演能予定

本年も残りわずか。ゆっくりした時間を過ごされる方、慌ただしく大掃除の続きなどなさる方と、十人十色でしょう。

私は、グローブのような手もほぼ元に戻ったので、パソコンに向かっております。

来年平成25年の、私と息子・凜太郎の演能予定を以下に。

 

平成25年和久荘太郎・凜太郎演能予定

                             赤・・・荘太郎(シテ)

                             青・・・荘太郎(ツレ・舞囃子・仕舞など)

                             緑・・・凜太郎

○ 1月19日(土)五雲会(宝生能楽堂)            『鞍馬天狗』花見
○ 1月27日(日)名古屋宝生会定式能(名古屋能楽堂)      仕舞『笠之段』
○ 3月 3日(日)豊田能楽堂能(豊田市能楽堂)        『千手』重衡
○ 3月10日(日)月並能(宝生能楽堂)            『善知鳥』子方
○ 3月16日(土)五雲会(宝生能楽堂)            『野守』シテ
○ 3月20日(祝)吟松会(矢来能楽堂)             番外仕舞     
○ 4月20日(土)五雲会(宝生能楽堂)            『桜川』子方
○ 4月27日(日)時の花(宝生能楽堂)            『嵐山』木守      ○ 5月12日(日)別会能(宝生能楽堂)            『巻絹』ツレ     ○ 5月25日(土)セルリアン能(東急セルリアンタワー能楽堂) 『景清」ヒメ
○ 6月16日(日)名古屋宝生会定式能(名古屋能楽堂)     『大江山』シテ
○ 7月13日(土)司宝会・涌宝会合同大会(名古屋能楽堂)    番外仕舞仕舞
○ 9月14日(土)五雲会(宝生能楽堂)            『阿漕』シテ
○ 9月22日(日)和久荘太郎演能会(名古屋能楽堂)      『船弁慶』シテ
10月 5日(土)足利能                    仕舞『野守』     10月27日(日)別会能(宝生能楽堂)            『安宅』同行山伏     11月 3日(日)新作能『オセロー』              デスデモーナ
11月 9日(土)国立能楽堂定例公演(国立能楽堂)      『國栖』子方
12月11日(水)囃子科協議会(国立能楽堂)          舞囃子『春日龍神』

※上記情報、変更の可能性があります。

現時点では以上ですが、今後も追加情報をホームページ、または当ブログでお知らせいたします。

明年もご高覧のほど、何卒よろしくお願いいたします。

25年名古屋宝生会定式能番組

 来年度(平成25年)名古屋宝生会定式能の番組をお知らせいたします。

【第1回 1月27日(日)】
能『鶴亀』シテ 竹内澄子
鶴 片桐賢
亀 片桐遵

仕舞『笠之段』和久荘太郎・『春日龍神』衣斐愛

能『西行桜』シテ 衣斐正宜

【第2回 3月17日(日)】
能『巴』シテ 内藤飛能

仕舞『実盛キリ』辰巳満次郎・『鳥追』玉井博祜

能『邯鄲』シテ 衣斐愛
子方 坂口侑

【第3回 6月16日(日)】
能『俊寛』シテ 辰巳満次郎
康頼 内藤飛能
成経 辰巳大二郎

仕舞『江口クセ』竹内澄子・『弱法師』衣斐正宜

能『大江山』シテ 和久荘太郎

【第4回 11月17日(日)】
能『野宮』シテ 玉井博祜

仕舞『龍田キリ』佐藤耕司・『船橋』内藤飛能

能『殺生石・白頭』シテ 宝生和英

私は、来年は仕舞『笠之段』を1月27日に、能『大江山』を6月16日に勤めます。
家元の宝生和英師には、11月17日に能『殺生石』を「白頭(しろがしら。はくとうとも)」の小書付きで舞っていただきます。

入場料は、一回5,000円(学生2,000円)。
年間会員券は18,000円で、全4回分。2,000円割引の上、各回毎の事前ワークショップの無料参加券が付いています。

お問い合わせは、当ホームページまたは、名古屋宝生会(052-882-5600。nagoyahoushokai@castle.ocn.ne.jp)までお願いします。

11月18日(日)名古屋宝生会定式能

 来る11月18日(日)午後1時より名古屋能楽堂にて名古屋宝生会定式能が催されます。
24.11名宝会表24.11名宝会裏
今回は、名古屋宝生会として「名古屋市民芸術祭2012」に参加します。
奇しくも地元の衣斐正宜・衣斐愛がシテを勤めますので、もし賞を頂けたら、名古屋の宝生流も更に盛り上がっていくことでしょう。一丸となって、良い舞台を勤めたいと思います。
私は、仕舞『阿漕(あこぎ)』を舞います。
偶然にも、来年平成25年、東京・水道橋の五雲会(9月14日(土))にて、能『阿漕』を勤めますので、それに先駆けて舞わせていただきます。
番組は以下の通り。
能『橋弁慶』
シテ(武蔵坊弁慶) 衣斐正宜
子方(牛若丸) 坂口怜
トモ(従者) 内藤飛能
アイ 井上靖浩
笛 鹿取希世
小鼓 福井聡介
大鼓 河村総一郎
狂言『謀生種』
シテ 佐藤融
アド 佐藤友彦
仕舞『松虫クセ』玉井博祜、『阿漕』和久荘太郎
能『紅葉狩』
シテ 衣斐愛
ツレ 土屋周子・葛野りさ・犬塚恵
ワキ 高安勝久
ワキツレ 杉江元・杉江淳
アイ 今枝郁雄・鹿島俊裕
笛 大野誠
小鼓 後藤孝一郎
大鼓 河村眞之介
太鼓 加藤洋輝
入場券料(全自由席) 5,000円(学生券 2,000円)
ご希望の方には、演能の解説が聞けるイヤホンガイド(日本語・英語)を無料でお貸ししますので、ぜひ一度お使いください。
お問い合わせ・入場券の取り扱いは、当ホームページ、または、
名古屋宝生会・衣斐正宜方(nagoyahoushokai@castle.ocn.jp 電話・ファックス 052-882-5600)まで。
ご来場お待ちしております!

宝生流祖神祭 乱能

来る1226日(水)午前11時始 宝生能楽堂(水道橋)にて「宝生流祖神祭乱能」が催されます。


 


「乱能」とは、その名の通り、通常とは違う特別な催しで、シテ方・ワキ方・狂言方・笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方の各専門職を全て入れ替えて出演します。


自分の専門以外もいつでも出来る、という建前が我々にはありますが、必ずしもそうはいかないのが乱能の面白いところ。「真剣なおかしみ」があります。


宝生流(東京)の乱能は14年ぶり。能を初めてご覧になる方にはお勧めできません(これが本当の能だと思われると困る)が、能をある程度御覧になっていて、役者の顔が分かっている方には、大変楽しめる催しだと思います。


(ちなみに、私は能『鞍馬天狗・白頭』の大鼓(おおつづみ)を勤めます。)


 


入場料(全自由席予約制・弁当付) 12,000


 


入場券の申し込みは、今月10月末日必着で、往復ハガキでの申し込みのみの受付になっております(下記の要領にて)。


 乱能申し込み方法2


定員を超えた場合は抽選、当選の発表はハガキにて。


ハガキ1枚につき入場券1枚のお申し込み。


 


 


 


「宝生流祖神祭乱能」


1226日(水)午前11時始 宝生能楽堂


 


舞囃子『高砂』


シテ 幸信吾


笛 今井泰行


小鼓 則久英志


大鼓 藪克徳


太鼓 御厨誠吾


地謡 徳田宗久・吉谷潔・林雄一郎


 


舞囃子『小袖曽我』


シテ 八反田智子・大山容子


笛 柏山聡子


小鼓 土屋周子


大鼓 内田芳子


地謡 桜井均・梶谷英樹・大川典良


 


仕舞


『鶴亀』小野寺竜一


『清経キリ』大倉栄太郎


『鵜飼』住駒充彦


地謡 野口敦弘・工藤和哉・野口能弘


 


能『夜討曽我・大藤内』


シテ(五郎)柿原光博


ツレ(十郎)柿原弘和


団三郎 大倉千太郎


鬼王 大倉教義


古屋 内田輝幸


立衆 佃良太郎・亀井洋佑


五郎丸 杉信太朗


アイ 宝生閑・殿田謙吉


笛 山内崇生


小鼓 渡邉茂人


大鼓 野村万蔵


後見 善竹十郎・桜井均


地謡 國川純・藤田次郎・大倉源次郎・幸信吾・大倉慶乃助・藤田貴寛・栗林祐輔・森貴史


 


舞囃子『八島』


シテ 大倉源次郎


笛 野村太一郎


小鼓 館田善博


大鼓 野月聡


地謡 宝生欣哉・福王和幸・藤田貴寛


 


舞囃子『船弁慶』


シテ 徳田宗久


笛 大日方寛


小鼓 高野和憲


大鼓 深田博治


太鼓 梅村昌功


地謡 森常好・吉谷潔・森貴史


 


狂言『棒縛』


太郎冠者 佐野由於


次郎冠者 金井雄資


主 高橋亘


 


能『鞍馬天狗・白頭』


前シテ 善竹十郎


後シテ 幸清次郎


牛若 亀井広忠


花見 山本則俊・観世元伯・鵜澤洋太郎・桜井均・吉谷潔・梶谷英樹・大川典良・林雄一郎


ワキ 古賀裕己


ワキツレ 田邊恭資・飯冨孔明


能力 曽和正博


木葉天狗 野口敦弘・工藤和哉・野口能弘


笛 山本則秀


小鼓 水上優


大鼓 和久荘太郎


太鼓 小倉健太郎


後見 大日方寛・則久英志


地謡 野村萬・亀井忠雄・大倉三忠・内田輝幸・福王和幸・住駒充彦・大倉栄太郎・小野寺竜一


 


狂言『仁王』


男 宝生和英


何某 武田孝史


躄 小倉伸二郎


立衆 小林晋也・高橋憲正・澤田宏司・亀井雄二・森貴史・栗林祐輔・藤田貴寛・大倉慶乃助


 


仕舞


『安宅』鳥山直也


『胡蝶』成田寛人


『橋弁慶』観世元伯・鵜澤洋太郎


地謡 柿原弘和・柿原光博・佃良太郎


 


舞囃子『西王母』


シテ 藤田次郎


笛 東川尚史


小鼓 金森秀祥


大鼓 東川光夫


太鼓 佐野登


地謡 宝生閑・殿田謙吉・館田善博


 


舞囃子『融』


シテ 亀井忠雄


笛 大友順


小鼓 福王和幸


大鼓 野村扇丞


太鼓 武田孝史


地謡 曽和正博・亀井広忠・亀井洋佑


 


狂言小舞『七つ子』


シテ 近藤乾之助


 


半能『石橋・連獅子』


白獅子 野村万作


赤獅子 野村萬斎


ワキ 山本東次郎


笛 宝生欣哉


小鼓 辰巳満次郎


大鼓 森常好


太鼓 朝倉俊樹


後見 安福建雄・徳田宗久


地謡 一噌庸二・亀井俊一・小寺佐七・山本則俊・佃良太郎・亀井洋佑・杉信太朗・林雄一郎


 


 


 


 

Eテレ 能『雷電』ほか

 来る10月27日(土)15:00~17:00、Eテレ(旧NHK教育)にて、「古典芸能への招待 能・狂言」という番組で、以下の放送があります。
能『雷電』
シテ 宝生和英
ワキ 森常好
笛 寺井宏明
小鼓 大倉源次郎
大鼓 亀井広忠
太鼓 金春国和
地謡 武田孝史 他
狂言『通円』
シテ 野村万作
ワキ 石田幸雄
笛 寺井宏明
小鼓 古賀裕己
大鼓 亀井広忠
地謡 野村萬斎 他
仕舞『通小町』
シテ 三川泉
地謡 小林与志郎 他
語り『大原御幸』
近藤乾之助
私は、能『雷電』と仕舞『通小町』の地謡で出演します。
ここでは、敢えて多くは申しませんが、いずれも見応えのある番組です。ご期待下さい。

掬水会・明治神宮薪能

昨日は、残念ながら雨のため、息子と娘の幼稚園の運動会は次の日に延期になり、私は舞台の為参加できなくなりました。
長男は幼稚園最後の運動会だったので、ぜひとも行きたかったのですが、残念。
しかし、早起きして自転車で会場に行き、場所取りだけはバッチリ。お父さんの責任を一つだけ果たしました。
さて、場所取りの後は、宝生能楽堂にて掬水会(きくすいかい・水上優師同門会)の助演。
水上優・輝和親子の番外仕舞に始まり、御次男の嘉(よし)くんの初仕舞『絃上』。4歳にして立派に可愛く舞いました。
能2番(『祇王』・『船弁慶』)、素謡・仕舞・舞囃子多数、10周年ということでますます盛会。
私の同門会・涌宝会も、見習って10周年目指して頑張っていこうと思います。
トメの能『船弁慶』の装束のお手伝いを最後に途中で失礼して、急ぎ明治神宮薪能へ。
間組主催の薪能で第31回。
私は、仕舞『祇王』を、東川尚史さんと相舞で勤めました。
こちらのトメの能も『船弁慶(後之出留之伝)』(前シテ 宝生和英・後シテ 辰巳満次郎)。私は地謡を勤めました。
来年開催の私の自演会・「和久荘太郎演能会」でも、能『船弁慶』を勤めますので、大変勉強になる舞台でした。
『船弁慶』を舞うと決めてから、不思議と『船弁慶』を自分で舞う機会や拝見する機会が増えてきました。もともと人気曲ですから、多くて当然ですが、その分、お客様にも容易に比較されてしまうので、ある意味難しい曲です。
帰宅後妻から運動会の報告があり、子供たち二人ともよく頑張ってきたようです。
来年は、小学校と幼稚園の掛け持ち・・・?