ワークショップ

明日11月3日は、毎回恒例となった、名古屋宝生会定式能のワークショップを催します。
朝10時から11時半、名古屋能楽堂地下稽古舞台にて。
来る11月20日(日)定式能にての、『海人』(シテ・衣斐愛)、『善知烏』(シテ・辰巳満次郎)の鑑賞に役立つ講座で、名古屋宝生会出演能楽師が、演者の立場から曲の解説をいたします。
今回は、『海人』の解説を当日のシテの衣斐愛さんが、『善知烏』を私が解説し、そのほか能に関連した話を内藤飛能さんがいたします。
最後に、装束付けの実演。今回は、『海人』の後シテを予定しております。
お客さまの中から、当日モデルを選出し、実際に装束の重さや着心地を体験していただきます。
このワークショップは、今年度からの企画で、我々も試行錯誤でやっておりますが、今回4回目。
来年度も引き続き各回とも催すことになりました。
参加は、事前のご連絡は必要ありませんが、定員の50名を越えると、申し訳ありませんがお断りする事もあります。
参加費1000円。名古屋宝生会定式能の年間会員券をご購入いただいている方は、付属のワークショップ参加チケットを切り離さずにお持ちいただければ参加費はいただきません。
みなさまのご参加をお待ちしております。

小袖曽我

次の日曜日(11月6日)、「あまねく会大会・第2日」(宝生能楽堂)にて、朝一番の9時45分より、番外舞囃子『小袖曽我』を舞います。
 
ツレは辰巳大二郎さん。
地謡は、石黒実都さんを地頭とした若手女流能楽師。
 
『小袖曽我』と言えば、相舞(あいまい)が見どころですが、見た目の合致よりも、「気迫」が合い、また、両者が拮抗するとなお面白いのです。
 
相舞は通常舞台を半々に使って舞うのですが、宝生流は舞の途中でいつの間にか二人が場所を入れ替わり、また舞の後半で複雑に入れ替わり、元に戻るのです。

辰巳大二郎さんと私二人とも、来年24年に相手を変えて、『小袖曽我』の能を勤めます。
 
1月22日・名古屋宝生会定式能(名古屋能楽堂)
シテ・内藤飛能、ツレ・辰巳大二郎
 
4月14日・五雲会(宝生能楽堂)
シテ・和久荘太郎、ツレ・高橋憲正。

舞囃子『小袖曽我』の後、あまねく会会主の辰巳満次郎師の番外一調『笠之段』。
これも楽しみですね。
 
社中の発表会で、会主の一調が出るのは初めて見ます。
 
あまねく会は、30周年と大きな節目を迎えられて、ますます盛会です。
 
皆様のお越しをお待ちしております。

ご無沙汰

ご無沙汰してしまいました。
和久病気説も出始めたようですが、なんのその、元気いっぱいに過ごしております。
ただ書く気にならなかっただけであります。
自由気ままにさせていただいておりますので、ご無沙汰の段なにとぞご容赦を。

NOH-AGE記事

 9月21日付の夕刊フジに、7月31日目白庭園にて催された、8月5日「NOHーAGE鵺」にむけてのワークショップの記事が掲載されました。
和の会記事

子方

昨日月並能の『花筐』子方(凜太郎)、おかげさまで何とか無事済みました。
楽屋でも皆さんの温かいお声掛けをいただいて、本人もやる気になっていました。
私の勤める舞台に向けての精神的なペース配分は慣れていますが、子供のこととなると一他人ですから、まだ配分が掴めません。
終了後、子供を妻に引き渡したら、どっと疲れが出ました。
そのうち慣れる時が来るのでしょうか。
今年はこれでおしまいですが、来年は謡のある難しい役もつけていただきました。
2月五雲会『西王母』・3月月並能『鞍馬天狗』・9月月並能『三井寺』・10月五雲会『花筐』。
これに加えて、5月の私の同門会にて仕舞を勤める予定です。

夜になると虫の音が聞こえるようになりました。
明後日は月並能(宝生能楽堂)で『敦盛』のツレを勤めます。草刈り男の役。
だからというのではありませんが、一昨日久し振りの休みだったので、庭の草刈りをしました。
なかなか休みが取れず、ほったらかしで草茫々。蚊取り線香を焚き、長袖を着て帽子を目深にかぶり軍手に長靴、虫よけスプレーの重装備で娘(3歳)とともに草むしり。
初めは喜んで手伝っていた娘も、土を掘り返すうちに様々な虫が出てくるのに嫌気がさしリタイヤ。
お父さん一人で、頑張りました。ミミズ・コオロギ・団子虫・蟻・ナメクジ・青虫。こんな小さな庭でも、生態系ができています。
この家に住んでから丸一年が経とうとしています。庭も、小さいながらもこだわりを持って手入れしていますが、なかなか十分な時間が取れず、一進一退。
もともと池だったところに、枯山水を気取って明るい色の小石を敷くと、光を反射して、ずいぶん明るくなりました。
前の家から鉢植えで大事に育てて持ってきた「紫式部」の実が、紫色に色づいてきました。早く庭に移し替えてやらなきゃと思ってはいたのですが、まだ鉢植えのまま。草刈りのために鉢を移動しようと思ったら、なぜか全く動きません。よく見ると、鉢底の穴から根を出して、鉢ごと庭に根づいてしまったのです。すごい生命力。
これはいけないと思い、大きなカブを抜くお話の絵本さながら、無理矢理引っ張ったら、尻もちをついて腰痛悪化。まったく何をやってんだか。しばらく安静を心がけたいのですが、今日は、『敦盛』申合せ、明日は足利薪能、明後日は月並能当日。息子が同日『花筐』の子方を勤めるにあたって、数週間前から、「ケガに気をつけろ」「風邪をひくな」などとうるさいこと言ってきましたが、何の見本にもなりません。
日常の姿勢に気をつけつつ、頑張って乗りきります!

足利薪能

今週土曜日(9月10日)、栃木県足利市の鑁亜寺(ばんなじ)境内にて、「足利薪能」が開催されます。
第27回と歴史のある催しで、本堂をバックに特設能舞台を設営してライトアップされ、大層雰囲気があります。
観世流と宝生流の輪番で、本年は宝生流。
能『高砂』  大坪喜美雄
狂言『鐘の音』  野村萬
能『殺生石』  宝生和英
演能の前に、不肖私が解説をいたします。
17時開演。雨天時は足利市民会館大ホール。
お問い合わせは、足利薪能実行委員会事務局(0284ー44ー4123)まで。
「足利学校」や石畳の街並み、森高千里の歌『渡良瀬橋』のモデルになった風景が郷愁を誘う小京都・足利。
ぜひお越しください。

「いいね!」

このブログの下の方に、
「いいね!」
と書いてあるボタンがありますが、最近そこに数字が出るようになりましたがお気づきでしょうか。
 
これは、どうも今流行りの「フェイスブック」とのリンクだ、ということがわかりまして、フェイスブックをやっている方が押せるボタンだそうです。

私もフェイスブックに名前は登録しているのですが、いまいち使い方がわかりません。
時々、珍しい方や、昔の友人などからお友達申請が来ると、嬉しくて承認ボタンを押して、少しずつお友達が増えていっています。

下のボタンの意味もわからず、ある時クリックできることに気づいて、自分のブログのボタンを押しまくっていました。
しばらくして、自分のフェイスブックのページを見ていたら、
 
「和久荘太郎さんがリンク(当ブログのこと)をいいね!と言っています」
 
と、おびただしい数の表示が出ていて超赤面。自画自賛も甚だしい。
すぐに取り消しにかかりました。
 
当ブログは、読者の方と双方向にしていない(気が弱いので、辛口な批判をされると落ち込んでしまうから)ので、「いいね!」と言われると、なんだか頑張っちゃおうという気になりますね。
 
先日の我が家のどじょう首相についての記事は、現在5名も押していただいています。
こんなことが喜んでいただけるならば、よし、どじょう日記を書いちゃうぞ、と思っていたら、2回であえなく終了。
今後とも、「いいね!」ボタンをバシバシ押していただきますよう、どぜうよろしくお願いします。

(T_T)

うちのどじょう首相、死んでしまいました。短命政権でした。
本物は、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
二匹目に続いて、庭に埋葬しましたが、息子が次に飼うどじょうの話をしたため、がんこ親父ブチ切れ。
「死を悼みなさい」と。
すると、毎朝のお仏壇へのお参りに、どじょう2匹の名前(ラブちゃんとテンちゃん)も加える、と。
子供は、「死」をどこまで理解するのでしょうか。

満次郎の会


1ヶ月後の10月1日(土)宝生能楽堂にて、辰巳満次郎師主催「満次郎の会」が催されます。
今回はテーマを「鬼」と題し、昼の部は『紅葉狩』、夜の部は『葵上・梓之出(あずさので)』。一日のうちに両方を辰巳師が勤めるだけでなく、なんと『紅葉狩』の前には、『歌占(うたうら)』の一調(いっちょう)を勤める、という、常人には不可能な番組立て。
「一調」は、謡と囃子の一騎打ち。囃子の流儀により決まった謡い処を、常の手組とは違う、特殊で華やかな手組にて囃し、謡も縦横無尽に伸び縮みします。これを勤めることは、シテ方・囃子方とも、能一番を勤めるのに値する、と言われます(対して「独調」とは、常の手組を打つ)。
「スーパー満次郎」と敬意も込めて慣れ親しまれる所以です。
他に、野村萬斎師による狂言や、流儀の長老から幹部の実力者を揃えた仕舞も、全て「鬼」に因んだ選曲、と趣向を凝らしています。
私は、昼の部は地謡にて出演し、夜の部は『葵上・梓之出』のツレ「照日巫女(てるひのみこ)」を勤めます。
「梓之出」の小書が着くと、ツレの扮装が常と変わり、木綿襷(ゆうだすき)というたすきを掛け、また、口寄せのシーンでの謡と囃子のタイミングが変わります。
他にもいくつか変化がありますが、当日お気づきになるでしょうか。
眼目の、シテの登場シーンの囃子(特に小鼓)が、巫女の口寄せの梓弓(あずさゆみ)を連想させ、それに引かれて出てくる、何とも言えない不気味さ。
他流にも同名の小書がありますが、宝生流の「梓之出」が一番難しいとされています。
この催しは第3回になりますが、毎回満員御礼ですので、チケットの手配は少しでも早くなさることをお勧めいたします。
詳細・お問い合わせは、辰巳満次郎師ホームページまで。