能『草紙洗』和久荘太郎 『殺生石・白頭』辰巳満次郎(6月16日名古屋能楽堂)

 

ああ、うかうかしている間に、能『草紙洗』を舞うのは明後日(6月16日日曜日)になってしまいました。

今更ですが、6月16日(日)名古屋宝生会定式能(会場 名古屋能楽堂)にて能『草紙洗』を舞います。ぜひご来場ください。

本当に、宣伝が下手で嫌になります。こんな大曲を舞わせていただくのに、本番が近づいて稽古を積み重ねてくると、どうも宣伝をしたくなくなる、という悪い癖があります。なにかこう、エネルギーが外へ漏れてしまうような、私にしか分からないであろう、不思議な感覚がある為です。しかし、そうも言っていられません。

当日券もご用意がありますので、ぜひお誘いあわせの上ご来場ください!詳細は、上記パンフレットをクリックしてご覧ください。


盛会裏に

昨日、一昨日と、名古屋能楽堂にての涌宝会大会は、おかげさまで盛会裏に無事開催することができました。

ご助演いただいた能楽師の拘束時間が長くて申し訳ない限りですが、総勢30名の錚々たる皆さんは嫌な顔一つせず、私のお弟子さんのために陰日向に力を尽くしていただき、私をはじめ社中皆感謝の気持ちでいっぱいです。

さて肝心の社中の出来は・・・。自画自賛になりますが、皆さん本番が一番良い出来でした。

多少うまくいかなくても、プロになるわけではないのだから、と笑い飛ばして済ませることができる楽しみ方もあり、また、精魂こめて稽古に打ち込み、本番の失敗を次に生かそうという、能楽を「道」と捉えた楽しみ方など、その人のタイプによって色々な楽しみ方ができるのがこの趣味の良いところ。私も、お弟子さんそれぞれのタイプを見極めて、この趣味を長く楽しんでいただけるように日々考えております。

次回は、来年(令和2年)6月6日(土)7日(日)、東京・水道橋の宝生能楽堂にて15周年記念大会として開催いたします。