豊田市能楽堂中学生鑑賞教室・MOA美術館薪能
昨日、今日と2日間、愛知県の豊田市能楽堂にて、中学生の能楽鑑賞教室に出勤し、宝生流は4回、能『船弁慶』を上演しました。
名古屋出身の3名(衣斐愛・内藤飛能・私)と東京からの水上優師の若手4名で、1回ずつシテを勤めました。
このような機会は、我々若手の役者の勉強になるのはもちろんですが、子供達に能に触れる機会を持たせてくれる、毎年のこの催しは素晴らしいと思います。税収の多い豊田市ならではの事業でしょうが、全国のたくさんの自治体が、このように文化活動に力を入れてくださると良いですね。
少しでも若いうちに、まずは自国の文化を少しでも知って、将来外へ出た時に、外国人に胸を張って、日本にはこういう素晴らしいものがある、ということを伝えてほしいと思います。
明日は、MOA美術館薪能(熱海)。海を借景とした舞台の、夕暮れ時の美しさと言ったら!
能は『百萬(ひゃくまん)』(シテ 渡邊荀之助)と『岩船(いわふね)』(シテ 辰巳満次郎)。
凜太郎が、『百萬』の子方を勤めます。私は地謡。
昨年も、ここで『鶴亀』の亀役を勤めましたが、野外能ということもあり、父は心配、心配。