新作能『覇王』

覇王表

覇王裏

来る8月23日(土)17時半開演、岩村城藩主邸跡にて、恒例のいわむら城址薪能が開催されます。

今回、第30回ということで、地元の女城主・秋山修理夫人に因んだ新作能『覇王』を初上演いたします。

私は、この「修理夫人の幽霊」役(ツレ)を勤めます。

シテの織田信長役は、この『覇王』を監修・節付・演出を兼ねた、辰巳満次郎師。

森蘭丸役に、辰巳大二郎師。

能の一般的な分類に当てはめるとすると、『覇王』は、現在物(四番目物・雑能)でしょう。

この現在物に、修理夫人は、幽霊として、謎の病(修理夫人の怨念)に倒れた信長の寵臣・森蘭丸を見舞った信長の前に現れ、信長を金縛りにかけ、生前の恨みを述べます。能の常である、最終的な「成仏」を(表面的には)省いた、能の常道を逸した作品。怖いですね。これも新作能ならでは。

満次郎師曰く、能として演ずることにより、鎮魂をすることになります。

しかし念の為、明日早朝に、修理夫人を弔うお寺にお参りに行ってきます。
「勤めさせていただきます」とご報告に参ります。

上演を来週に控えて、各役熱が入ってきました。
ぜひご来場ください。

詳細は、上記チラシをご参照ください。