大正大学茶道部
自宅舞台と明治通りを挟んだ真向かいに、「大正大学」があります。
元は「宗教大学」と称したそうで、4宗派の合同で大正時代に作られた大学とのこと。
昨年10月にこの地に住まいして以来、このような素晴らしい大学が目の前にあることをご縁と思い、何とかこの大学に宝生流能楽のサークルを作れないかと妄想をしたことが始まりでした。
縁あって、この学校の講師で、茶道部をもご指導なさる霜村先生がご懇意にしてくださり、本日自宅の飛鳥舞台にて、学生さん対象のワークショップを開催いたしました。
昨日ご紹介いたしました、2月19日(土)五雲会の『鞍馬天狗』をご鑑賞いただくための事前講座。13名の学生さんと先生がご清聴いただきました。
「能」自体の成り立ち、『鞍馬天狗』の実演を交えたストーリー、また、『鞍馬天狗』の一節を謡う体験、能舞台にての足の運びの体験。
学生さんが可愛い!などと思うのは、私がそれなりに年を経てきたからでしょうか。
いえ、大正大学で、茶道を稽古しようという、志のある若者が集まったからです。
茶道と能の共通点をお話しするにつれて、私自身も、ああ、そうだったのか、と確認する作業になり、やり甲斐がありました。私にとっても、大変貴重な一日となりました。
「型」・「残心」・「一期一会」・「腰」・「臍下丹田」など。すべての日本文化はここに集約されます。
大正大学の学生さん、学校帰りにうちの舞台に立ち寄って、能の稽古をしましょう!