10月23日(土)ろうそく能『通小町』 完売

10月23日(土)久良岐能舞台にての「ろうそく能」能『通小町』は、おかげさまで完売しております。


能『清経』を舞います

夜能チラシ表

今月9月24日(金)宝生能楽堂「夜能」にて、能『清経』を舞います(詳細は上のチラシをクリックしてください)。

18時半開演、21時前終演予定。

 

声優・細谷佳正さんの朗読から始まり、宝生流宗家・宝生和英師と細谷佳正さんの対談、その後能『清経』、トメに仕舞「船弁慶キリ」(シテ 當山淳司)という番組です。

 

ご来場お待ちしております。

 

 


「能楽なう」中止(9月8日水曜日 札幌市教育文化会館)

9月8日(水)開催予定の「能楽なう」(会場 札幌市教育文化会館)は、誠に残念ながら開催中止となりました。

 

詳細については、札幌市教育文化会館ホームページをご覧ください。


能『巻絹 五段神楽』を舞います

 

本年9月8日(水)に、能『巻絹・五段神楽』を勤めます。詳細はこちらをクリックしてご覧下さい。

今回『巻絹』は「五段神楽(ごだんかぐら)」という小書(こがき。特殊演出のこと)付き。常の「神楽」という舞の部分が、「五段神楽」に変わります。

(別名「総神楽」「惣神楽」「草ノ神楽」とも言います。いずれも同じことです。)

普通の「神楽」は、三段目から神舞の譜になるのですが、「五段神楽」は神舞の譜にならずに最後まで特殊な神楽の譜のまま通します。また、途中緩急が付きます。

そしてこの小書が付くと、「五段神楽」のあと、終曲が近づいたあたりで「破之舞(はのまい)」という短い舞が入ります。

 

能の笛の流派は三流派(一噌流・森田流・藤田流)あり、この「五段神楽」は三流派ともそれぞれ特徴的な、似て非なる譜を持っています。私は過去に三流派ともこの「五段神楽」をお相手しているのですが、それぞれの良さがあると感じます。

中でも今回お相手頂く「藤田流」の笛は、古くは尾張藩お抱えの門外不出の流派で、良い意味でガラパゴス的な特徴を持っています。私は高校生のとき藤田流の笛を稽古していましたのでそれをあまり感じませんが、名古屋以外の土地の方が藤田流の笛を聞くと、大変驚かれます。

 

今回、名手の呼び声高い、竹市学(たけいちまなぶ)さんにお願いしたので、この「五段神楽」を聞くだけでも大変興味深いことだと思いますので、ご遠方の方も多いと思いますが、ぜひご旅行ついでにご来場頂けましたらと思います。

 

実はこの催し、ちょうど一年前に開催予定でしたが、まだチラシもできないうちにコロナ禍の為延期となったリベンジ公演なのです。

 

観世流の深野貴彦さんと私の意気込みコメントはこちらをご覧下さい。


6月6日(日)東京涌宝会大会

明日6月6日(日)「東京涌宝会大会」(和久社中発表会 会場 宝生能楽堂)は予定通り開催致します。

ロビー、見所、楽屋の感染予防対策を徹底致します。

10時開演、18時40分終演予定。


夢になりとも見えたまえ

18年前に他界した父に、久しぶりに逢いました。

 

父は当たり前に元気でした。しかし、いきなり「旅に出る」と。止めるのも聞かず出て行こうとしましたが、「これを」と私の手に託されたのは一頭の小さい「亀」。

その亀は元気いっぱい、私の手を降りてカサカサ逃げ回りました。

その亀を再び捕まえて飼い始めるところで、夢は覚めました・・・。

 

なんだったのでしょうか。夢占いではどう判じるのでしょうか。

 

能『清経』の、清経の妻(ツレ)を代弁した地謡の言葉に

 

「夢になりとも見えたまえ」

 

とあります。そのように思ったことも度々あります。まだ生きていれば77歳。孫の成長を見られただろうに。

18年間、朝な夕な、家族全員がお仏壇に手を合わせています。父は何を言いたかったのでしょうか。

 

 

能『清経』の平清経の幽霊(シテ)が、妻の夢の中に登場するときの言葉には、小野小町の和歌を引用して、

 

「うたた寝に 恋しき人を見てしより 夢てふものは 頼みそめてき」

 

とつぶやき、現世の妻に呼びかけます。

 

 

今年、奇しくも能『清経』のシテとツレの両方を勤めます。お互い、愛し合っているが故になじりあうのです。私は、両方の気持ちがよくわかる気がします。名曲です。


能『隅田川』シテ 崎井重信

今朝は、宝生能楽堂の本舞台にて、涌宝会会員(お弟子さん)の能『隅田川』のお稽古。

本番までまだ1ヶ月と少しありますが、完璧な仕上がり。「玄人はだし」とはこのことか、と驚嘆します。

 

昨年6月の「15周年涌宝会大会」にて舞われる予定だったのを、新型コロナ禍のにより大会自体をやむなく中止。今回、再チャレンジです。

 

近日、6月6日(日)「東京涌宝会大会」の情報をお知らせいたします。

 

今夜は同じ宝生能楽堂にて「夜能」『杜若』(シテ 髙橋憲正)。ライブ配信です。


蟻の母

今朝は、明後日30日金曜日の「夜能」『杜若』(シテ 髙橋憲正)の申合せ。私は地謡です。

緊急事態宣言期間により、今回は有料動画配信(ライブ配信)となります。

 

これから美容院に行ってカッコよくしてもらってから、近所の写真館でプロフィール用の写真を撮ってもらいにいきます。

つい最近取り直したような気がするのに、調べたら6年前。その更に前もなんと6年前。6年間が何かの(おそらく「老いの」)周期なのでしょうか。

 

撮り直すきっかけは、色々な方に、

「別人だね」とか、(私です)

「痩せたよね?」(老けただけです)

注・カッコ内は私の心の声

 

などというお声掛けをしていただくようになったとき。

今回は、できるだけ長持ちするように、あまり若作りせずに写してもらおうと考えています。

47歳にならんとする、年相応の私を。


【告知】能『山姥』を舞います

12月3日(金)渋谷能(東急セルリアンタワー能楽堂)にて、能『山姥』を舞わせて頂きます。

ツレ 髙橋憲正、地頭 金井雄資他。

詳細は【東急セルリアンタワー能楽堂ホームページ】をご覧下さい。


『翁』おかげさまで

昨日1月10日(日)、月浪能特別会においてお陰様で『翁』を何とか無事に披かせて頂きました。新型コロナ厄災の最中に大勢のご来場、誠に有難うございます。

世阿弥のいう「時々の初心」を胸に置き、より精進を重ねて参りますので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
(尚、1か月間の精進潔斎の為、一切の投稿を控えて参りました。)