ある能楽師の日記1
朝5時半起床。この時季の早起きは、朝の光が入ってこないから、いつまでもまどろんでいたくなる。しかし、意を決して「えいっ」と起き上がり、足早に着替えの部屋(兼・亀たちの部屋)へ向かって着替える。
よし、今日も亀たちは元気!昨日、子供たちが可愛がっているハムスターが、4年の天寿を全うしたからなあ。兄妹で庭に埋めて、墓標を立てたのを見ると、二人とも成長したなあと思う。
おっと、そうそう、亀ばかりじゃなくて、子供たちの顔を見なくちゃ、と隣の部屋へ。よしよし、かわいい寝顔で良い子に寝てるぞ、俺の宝物たち。今日は、お昼から名古屋でお弟子さんの稽古だけど、その前に(名古屋で)パーソナルトレーニングがあるから、お父さんは早く出ちゃうよ。まだ、ゆっくり寝てていいんだよ。って、良く寝てるわ。全然起きないや。
階下に降りると、妻が朝食の準備。早いから起きなくて良いって、いつも言うのに。おにぎり、味噌汁、バナナ、イチゴに緑茶、そして花粉症対策のアレルギー薬。ありがとう、いい薬です。
今日は妻の誕生日。誰よりも早く「おめでとう」と言えた。でも、そんな日に名古屋へ出張を入れるなんて、ゴメン。そうだ、今思い出した!妻の誕生日は、結婚記念日でもあったんだ!記念日が増えると、忘れる可能性が増えるから、と、妻の誕生日に籍を入れたんだった!それなのにすっかり忘れていた‥。ま、いっか。4月には、結婚式記念日があるし。
しかし、早いものでもう12年か。世間では、ゲスな振る舞いが流行ってるけど、うちはとりあえず何の問題も無く(起こさず)、仲良く続いてるな。子供も小5と小3になるし。そりゃ、俺もおじさんになるわ。
でも、能の世界では「若手」とか言われちゃうけど。いつまでも若くいられて、嬉しいような、未熟と言われているようで、悔しいような。
ピーターパン症候群を誘発するような思考は、もうやめようよ。早く若者に責任を持たせて心の成長を促さなきゃ。成人年齢も18歳に引き下げになることだし。
節分が過ぎ、いよいよ本当に後厄も明けて、心身ともに気が充満してくるのを感じる今日この頃、ようし、今日も気合い入れて、一日はりきっていこう!