9月14日(土)五雲会 能 『阿漕』

9月五雲会表 9月五雲会裏

来る9月14日(土)宝生能楽堂(東京・水道橋)にて催される五雲会におきまして、

能 『阿漕(あこぎ)』

のシテを勤めますので、ご案内申し上げます。

 

「あこぎ」と聞くと、「アコギな商売」や「アコギなやつ」という言葉が浮かんできますが、まさにその通りで、その語源となった話を、能として作り上げています。

 

伊勢神宮に供える魚を捕る禁漁区である、「阿漕が浦」で、夜な夜な密漁を繰り返した阿漕という男(伝説では「阿漕の平治」という)が、遂に見つかり、簀巻きにされて、沖に沈められます。

そこから、強欲をむさぼることを「あこぎ」と言うようになりました。

 

能は、

日向の国(九州)から、伊勢神宮参拝に来た僧(ワキ)が、途中阿漕が浦に立ち寄ると、年老いた漁師(前シテ)に出会うところから始まります。

実は、この浦の沖に沈められた男の幽霊であることをほのめかし、疾風怒濤に消え失せます(中入)。

僧が弔いの読経をしていると、阿漕の幽霊(後シテ)が網を持って現れ、業が深い生前の漁の有様を見せ、今は捕りなれた魚が悪魚毒蛇となって、身を責めて苦しめられています。罪を重ねた阿漕を助けてくれと、また波の底に沈んでいきます。

 

会は正午始、 『岩船』・狂言・『清経』・『半蔀』・狂言・『阿漕』 の順です(途中入退場可)。

『阿漕』は、16時50分~18時10分の予定です。

 

今回、9月五雲会のチラシを、シテ番の4人で自主制作致しました。より多くのお客様にご来場いただきたい一心です。

お誘いあわせの上お越しくださいませ。

 

チケットは、全席自由で一枚5,000円です。

 

チケットのお申し込み及びお問い合わせは、以下をクリックしてください。

 

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