いよいよ演能空間5
(続き)
「和久荘太郎 演能空間」のお客様の楽しみのひとつは、金子直樹さん(能楽評論家)の解説。第1回から今まで解説をしていただき、アンケートでも
「金子先生の解説が大変わかりやすくて能を楽しめました。」とか、
「金子先生の語り口が柔らかく温かみがあり、能への愛情を感じました。」
と好評を博しています。
ですから、今回ご来場いただく方も、「あらかじめ能の勉強が必要か」とか「楽しめるだろうか」という不安は不要です。まっさらな状態で当日能楽堂にお越しいただいても、能を味わい楽しむことができるのが「和久荘太郎 演能空間」の特長ですので、臆せずご来場ください。
金子さんは「能楽タイムズ」や「花もよ」などに能評論を書いていらっしゃいますが、論評厳しい時でもその人に対する愛を感じます。「叱咤激励」とはまさにこのこと。私も若い頃から色々とご教示いただいています。初めてお会いしたときには、私のことを「和久先生」とおっしゃったのですが、私よりもちょうど20年年上で、しかも金子さんの「先生」ではありませんので、「お互い『さん』にしましょう」と申し上げて以来、「金子さん」「和久さん」と親しくさせていただいています。
金子さんの解説は穏やかで品の良い人柄が表れています。聞いているだけで、その日の『松風』の世界にいつの間にか引き込まれ、能を早く見たくなります。
お楽しみに!
(続く)