「渋谷能」第四夜 能『藤戸』
7月26日土曜日、渋谷の東急セルリアンタワー能楽堂にて、Bunkamura30周年記念の「渋谷能」の第四夜が開催され、宝生流の能『藤戸』が上演されます(シテ 高橋 憲正)。
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私は、僭越ながら地頭(じがしら)を勤めさせて頂きます。
とかく、一般のお客様はシテ、ワキなどの立ち役に目がいくことと思いますが、能1番の成否を分けるのは地頭の仕事なのです。特に宝生流は、地謡に重きを置いており、中でもその統率者の地頭にはシテと同格かそれ以上の力量を求められます。
なんて、自分でハードルを上げているようですが、私の芸人魂を鼓舞しているのです。
『藤戸』は、宝生流のみならず、どの流派でも重く扱う曲ですから、ましてやその地頭となると責任重大。まだこの世界では若手と呼ばれてしまう44歳ですが、今出来る力を振り絞って稽古と本番に臨みます。
ご来場を、シテの高橋 憲正さんと共に心よりお待ちしております。