「満次郎の会」(能『景清』)と「叶石会」

昨日の名古屋宝生会定式能は、約300名のお客様にご来場頂きました。誠に有難うございます。

終演後一度帰京し、本日午前は宝生能楽堂にて能『景清』の申合せ、夕方から名古屋能楽堂にての「叶石会(きょうせきかい)」の申合せの為、新幹線車中です。

能『景清』(シテ 辰巳満次郎)は、11月25日(土)「満次郎の会」にて上演。景清の娘役は、満次郎氏のご子息・和磨氏で、私はその従者役。

「叶石会」は、12月2日(土)名古屋能楽堂にて開催、石井流大鼓方・河村総一郎・眞之介両氏のご社中発表会。宝生流は、舞囃子2番、居囃子3番の出演。私は全て地謡を勤めます。


酉の市(巣鴨 大鳥神社)

昨日、能『松虫』を勤めた五雲会終演後の夜、来る年の家族の健康と商売繁盛(?)を願って、酉の市に参りました。

 

家元(先先代及び先代)の、住み込みの内弟子時代(18歳〜30歳)からの恒例で、その折は浅草の鷲(おおとり)神社に参って、宝生家の熊手を入手しましたが、独立してからは巣鴨近辺に住まいしていますので、巣鴨・大鳥神社に毎年参ります。

 

独立してすぐ結婚したので、最初は夫婦のみでしたが、いつの間にか大きいのが2人くっついてくるようになりました。

いずれそう待たずして、また2人だけになってしまうのでしょう。貴重な人生の一コマかもしれません。


明日(11月19日日曜日)名古屋宝生会定式能

明日(11月19日日曜日)、名古屋能楽堂にて、今年最後の名古屋宝生会定式能が催されます。

 

12時半からの事前解説を、今回は私が担当致します。

 

13時から、

能『小督』内藤飛能

狂言『柑子』鹿島俊裕、佐藤友彦

仕舞『井筒』玉井博子、『三井寺』竹内澄子

能『黒塚 白頭』宝生和英

 

私自身は、最初の解説と、能2番の地謡及び仕舞2番の地謡を勤めます。

 

当日いきなりのご来場も、大歓迎です。

お問い合わせこちらまで。


神戸と京都

本日は、神戸と京都でそれぞれ催しの為、新幹線にて移動中です。

六甲学院創立80周年記念の催しにて、新作能『復活のキリスト』を、先ごろのイタリア公演以来の再演。シテはもちろん宝生和英宗家、やはり私はマグダラのマリア役を勤めます。

そして、終演後、急ぎ京都に向かい、有斐斎 弘道館にて、「宗一郎 能あそび」に出演致します。同世代の観世流シテ方・林宗一郎師からお招き頂いた、興味深い催し。どんなことになるのか、楽しみです。

この京都にての「宗一郎能あそび」と、先日お知らせした、明日の東京にての能『松虫』の両方にご来場頂く方もおいでで、心より感謝致します。


能『松虫』を舞います(11月18日土曜日 五雲会 於・宝生能楽堂)

今週土曜日(11月18日)、水道橋・宝生能楽堂にて開催の五雲会にて、能『松虫』を勤めます。

 

曲名が『松虫』の為、シテは松虫の精だと思われがちですが、そうではなく、若い男の幽霊。深い友情を誓った男性が先立ってしまい、後追い自殺をしてしまった男性が、この世に執心が残って、酒売りの前に現れます。

 

観る側も、演ずる側も、ちょっとつかみどころのない不思議な曲。執心物ですが、終始秋のしみじみとした風情が、夢幻能のような情感を醸し出します。日本の古典や古代中国の故事の文章を巧みに謡いこみ、秋の夜寒の酒宴の景色が浮かんできます。

 

お問い合わせ及びチケットのお申し込みは、当ホームページまで。


43歳 有難うございます!

43歳になりました。

みなさまからお心のこもったプレゼントを頂戴し、心が温かくなっています。

 

白髪はちらほら、老眼もごくわずかに発現。息子・娘はぐんぐん成長。

多少の老いは自覚しつつも、経験は深まり仕事盛り。ありがたいことです。

 

そして、みなさまの温かい気持ちに更に支えられて、今後もはりきってまいります!

 


明治神宮奉納

本日先ほど、明治神宮の秋の奉納能に出勤して参りました。

晴天に恵まれ、外国からの観光客も多く、神様のみならずお客様にもお喜び頂けたようです。

奉納の野天舞台

 

能楽協会による奉納で、毎回各流持ち回りにて奉納。

今回は、和泉流狂言『盆山』と、宝生流半能『融』(シテ 朝倉 俊樹師)。私は、地頭を勤めさせて頂きました。

 

最近、地謡後列でも重要な位置で謡わせて頂くことが多くなり、誠に有難いこと。今月も、今日から毎日のように各地で舞台出演が続きますが、東京・水道橋の宝生会の定期能以外では大半が後列で謡うので、大変な勉強と経験になります。

 

今後とも気を引き締めて稽古と舞台に臨みます。