不覚

不覚にも、テレビドラマを見て号泣してしまいました。
『妖怪人間ベム』。
言わずと知れた、40年以上前のアニメの実写版です。子供のころ再放送を良く見ていました(今私は36歳)。
最近、テレビはほとんど見ませんが、帰宅すると家族が早く寝ていたので、たまたまつけたら可愛い「ベロ」の鈴木福くんが。この子は本当に愛嬌があって、演技も達者です。
亀梨くん(恥ずかしながら、最近まで「亀有くん」だと思っていた)のベロも現代風で、影もありかっこいい。
杏さんのベラの女王様ぶりも素敵。「ベラのムチは痛いよー!!」のセリフを聞きたい。
題材が良いですね。人間になりたい、そして人間と仲良くなりたいのに叶わない苦しみ。そして、その妖怪から見た人間の命の短さ、はかなさ。人間には寿命がある事を知りつつも、人間になりたいという思い。
今回の話は、心をえぐられるようでした。最近のテレビドラマでは珍しいのではないでしょうか。
ナレーターに、なんとアニメ版の時のベム役・小林清志さん。渋さが色褪せない良い声です。小林さんは、これも約40年前の時代劇『子連れ狼』(萬屋錦之介主演)でも、演技を邪魔しない素晴らしいナレーションだったのを記憶しています。あれから40年経つのに、なぜ声質が全く変わらないのでしょうか。驚きです。
妻や子供には、泣いているところは見せられませんので、来週からこっそり見ようと思います。