下申合せ

今日は日帰りで、名東高校の稽古と、名古屋の大学2校の合同稽古の為、始発の新幹線車中です。

 

祝日・平日にかかわらず怒涛のように舞台が連続した7月も無事過ぎ、8月に入って少し余裕ができました。それでも、今月はお役(面装束を付ける立ち役や仕舞など)だけでも3つ(『熊野』ツレ、『清経』ツレ、仕舞『砧 後』)、地謡などの舞台も数多く控えていますので、何より体調管理に気をつけて稽古に励みたいと思います。

 

そして来月に控えた「第6回 和久荘太郎 演能空間」の能『烏帽子折』の稽古も、凜太郎とともに佳境に入ってきて、今月は下申合せを致します。

「下申合せ」という言葉はあまり耳にしないと思います。本番前に一度だけ全体で合わせて確認をするリハーサルを「申合せ」と言いますが、その「申合せ」の前に、更に全員集まって実際に舞台で演じて調整することを「下申合せ」と言います。『道成寺』などの大曲のとき、シテからお願いして集まって頂き、念入りに本番に向けて作り上げていくのです。

今回の『烏帽子折』も、滅多に舞台にかからない曲であることや、当然ながら凜太郎も私も初役、また、各役若手を敢えて揃えましたので、より一層の打ち合わせが必要と判断して、ご出演の皆さんにお願いしました。

 

このようにして作り上げる大曲『烏帽子折』、ぜひご来場下さい!