ぶらり途中下車の旅②

本日は、月並能にて能『江口』の地謡。

 

(続き)

瀬田の唐橋。瀬田の長橋ともいわれ、『田村』に名前が出てきます。交通の要衝だった為、古代から戦国時代まで幾たびも戦場として名前が出てきます。有名なのは、壬申の乱、源範頼・義経が木曽義仲を討伐、承久の乱。

 

橋自体は、コンクリート作りですが、擬宝珠(ぎぼし)は相当古いもののようです。

 

瀬田の唐橋から眺める琵琶湖の夕景は、「瀬田の夕照(せきしょう)」と言い、近江八景の一つ。今はもう風情はありませんが、瀬田川は清々しく美しい。

 

遂に守山の宿へ!この後、彦根城で能『望月』を謡うのです。『望月』の場面設定は、正にこの守山の宿。中山道の最終宿で、始まりは板橋宿。拙宅のすぐ前を旧中山道が走っていますから、このまままっすぐ歩けば家に帰れる!(7日間くらい?)

 

能『望月』に触れた札。登場人物は、全て架空で、舞台となる甲屋(かぶとや)という宿も実在しなかったとのこと。

 

このようにして私は、出張の舞台出演のほんの合間を見つけては謡の史跡を巡る旅をするのです。田崎甫さんとはこれで3回目。石清水八幡宮(『女郎花』『放生川』)、大伴黒主神社(『志賀』『草紙洗』)にも行きました。何かとご縁があります(というよりも無理矢理付き合わせてるのかもしれないけどね)。

次はどこに行けるかな。