謡初『七宝』

元旦は、宝生能楽堂に在京職分が長老から子方まで50人ほどが一堂に会し、非公開の謡初(うたいぞめ)を致します。

年頭の儀式のようなもので、子方を最前列にして若い人から座り、家元が最後列で、全員が舞台正面にむかって座し、宝生流小謡『七宝』を家元の第一句の発声により、全員が第二句より同吟します。

今回、私はリハビリ中の為、謡は謡えませんし、発声時間も制限があって、皆さんへの年頭のご挨拶もままならない為に失礼して、凜太郎1人で行ってもらいました。

手術前に、『七宝』はしっかり稽古をしておいたので、きっときちんと謡ってきたのでしょう。一応、流儀の役者の一員として、勤めを果たしてきたことを報告してくれました。子方仲間にも会えたようです。

早いもので、今年は小学6年生になります。成長を感じた年初めでした。