蘭寿とむさん・市川右近さん
宝塚・花組のトップスター、蘭寿とむさんが退団するということで、大変残念に思います。
素晴らしいダンスの才能と努力。これぞ「至芸」。「らんとむ」さんがトップになる前から、一筋です。と言っても、ある方に、昨年初めて宝塚に連れていってもらって以来で、まだ5回しか見ていないのですが。
今日がその5回目。「愛と革命の詩 ―アンドレア・シェニエ―」と、「Mr. Swing!」というダンス。
ダンスの花組の評判通り、素晴らしい!客席は、皆さんノリノリの手拍子でしたが、私は息を呑んで見とれて、手拍子は出来ませんでした。
特にらんとむさん。私は、申し訳ないけれど、らんとむさんにしか目がいきませんでした。
先日は、ある先輩にお誘いいただき、明治座に『花形歌舞伎』を観に行き、歌舞伎十八番の「毛抜」と新歌舞伎の間に、市川右近さんの『連獅子』があり、堪能しました。
右近さんの踊り、やはり素晴らしい。歌舞伎役者独特の品(しな)は一切付けない、舞踊家らしい、清々しい踊りでした。能にも通じる芯の強さがあります。
『連獅子』は、能では『石橋(しゃっきょう)』の、宝生流独自の小書(こがき・特殊演出)で、これを基に幕末に歌舞伎にうつされたものですが、能に比肩するほどの面白さ。
稽古が物を言っています。そして、人柄まで表れています。宝塚然り、歌舞伎然り。
今日も良いものを吸収して帰ってきました。