能『清経』ツレ(豊田市能楽堂 菊月能)
来週土曜日の11月13日、豊田市能楽堂にて、能『清経』のツレを勤めます。
(詳細は上のチラシをクリックしてください)
シテは、髙橋憲正氏。憲正さんは、私の後輩にあたり、先輩がツレをするというのは実は珍しいことなのですが、自ら志願しました。
本当は他の役をご依頼いただいたのですが、このツレは非常に大事なツレだという考えが憲正さんと一致し、「では私にやらせて」と。
ワキ(淡津三郎)役と共にツレ(清経の妻)は、状況・場面設定をしなければなりません。この場面設定が大変重要で、能の出来はここにかかっている、といっても過言ではない、というのが私の考えです。
このツレ、私は若い頃からかなりの回数を勤めています。とにかく辛抱の役でもあり、座っている時間が本当に長く辛いのです。
まだわずかに席は残っているようですので、ご来場を心よりお待ちしております。