何ができるか

ある舞台出演の為、札幌にきています。

飛行機はあまり好きではありません。年に1回乗るか乗らないかという頻度ですが、毎回空港の搭乗システムが少しずつ進化していくのについていけず、不安で仕方がありませんので、かなり早く空港入りします(若い頃、一度飛行機に乗り遅れて大失態を犯した経験があり、それもトラウマになっています‥)。

海外公演のときは仕方ありませんが、国内ならば出来る限り飛行機を使わず、新幹線や電車で参ります。きっと変わり者と言われていると思いますが、自宅(東京)から広島・福岡・仙台行くらいは、まず新幹線を選ぶほど電車が好きで、長時間乗っていても全く苦になりません。

 

東京・名古屋間の往復は、年間のJR東海への支払いが100万円を優に超えるほどとなります。

さて、連日報道されているように、先日、東海道新幹線車内で大変いたましく、許しがたい事件が起きてしまいました。

あの日のあの時間、私は京都にての舞台の帰りで、事件とは逆の登りの新幹線に乗り合わせており、横浜駅の手前で急停車しました。車内アナウンスでは状況説明は無く、何が起きたかは翌日のニュースで知ることとなりました。

女性の盾となって立ち向かった、勇気ある被害者には心よりお悔やみ申し上げますが、果たして、自分だったら何ができたのだろうか、と自問自答の日々です。

事件は「下りの」「12号車」で起きた、ということも、心に引っかかる要因で、私は下りの新幹線は、好んで12号車に乗ることに決めているのです。

今後は、公益性や利便性など(そして会社の利益も)を多少犠牲にしてでも、何らかの対策は必要、という流れになっていくことを期待します。やはり、何事も「もしも」という考えを前提に動くべきですね。我々乗客も、それを受け入れる体制・心構えが必要ということだと思います。